注目キーワード
YEAR

2024年

CKD 慢性腎臓病 Chronic Kidney Disease

病態についてはこちらを参照ください。AKIについてはこちらをご参照ください。 定義 3か月以上持続する①または②①腎障害の存在が明らか(尿異常、画像診断、血液、病理)②GFR<60 mL/min/1.73m2 *シスタチンC:eGFR=(cr + cys)/2 軽度腎障害をみたらシスタチンCでも評価することが重要*eGFR注意点①体表面積補正の値,②18歳以上の成人が適応,③Cr値が安定した […]

胃潰瘍

消化性潰瘍 原因 NSAIDs、ピロリ菌感染が2大原因 合併症:出血・穿孔 NSAIDs ・NSAIDs潰瘍は腹痛などの自覚症状に乏しい場合が多いため注意。・NSAIDsをやむを得ず使用する場合は潰瘍のリスク因子と心血管リスクから潰瘍予防薬を併用するか?潰瘍リスクの低いCOX2阻害薬を使用するか?などを検討する NSAIDs潰瘍のリスクと予防:*実際には潰瘍の1次予防のためのプロトンポンプ阻害薬は […]

膵炎

急性膵炎 原因 ①胆石:40%(原因最多)②アルコール:30% *安易にアルコール性としない*2大原因は胆石、アルコール *胆石とアルコール性が原因の大半を占める要注意:膵臓癌、解剖学的異常(膵胆管合流異常) ・高トリグリセリド血症:2-5%(特にTG≧1000mg/dLがリスク)*高トリグリセリド血症に関してはこちらを参考下さい・薬剤性:<5%100種類以上あり(例:アザチオプリン、6-M […]

多発性骨髄腫 multiple myeloma

形質細胞の悪性腫瘍年齢:基本的に高齢者の疾患 臨床像 CRAB①Ca(高カルシウム血症):PTH, VitaminDいずれも正常②Renal:腎不全、RTA2型、ネフローゼ症候群*light chainは通常尿細管で再吸収されるが、閾値を超えると再吸収しきれなくなり尿細管障害を呈する(RTA2型)③Anemia:骨髄浸潤・腎機能障害④Bone lesion:破骨細胞活性化骨融解、圧迫骨折 *「頑固 […]

東京レガシーハーフマラソン2024

街を歩いていると金木犀の香りを感じ、肌寒く上着を羽織る機会も増えてきました。マラソンシーズンの到来です。私は昨年からハーフマラソンをちょこちょこ走るようになった”ひよっこランナー”ですが、この時期になると少しテンションが上がります。普段走っている隅田川沿いにも、夏には姿を潜めていたランナーが急に増え川沿いが賑やかになります。 本日2024年10月20日は3回目の開催をむかえる東京レガシーハーフマラ […]

アスペルギルス Aspergillus

病原体の特徴 アスペルギルス:糸状菌 mold A.fumigatus > flavus> niger> terreus存在:環境真菌(どこにでも存在している)感染経路:経気道感染*Candida(こちら)が内因性(皮膚、腸管)感染症であるのに対してAspergillusは外から体内に病原体が侵入することにより生じる感染臓器:肺・副鼻腔が代表的→血管侵襲リスク因子:高度好中球減少 […]

CPPD Calcium pyrophosphate deposition disease ピロリン酸カルシウム結晶沈着症

病態 1:軟骨細胞外のpyrophosphate濃度が上昇しCPP結晶が形成沈着2:NLRP3 inflammasomeの活性化を通じて炎症を惹起する リスク因子 ・高齢(60歳以上 *最も大きい)、過去の関節外傷(特に半月板損傷)が最も重要  ・二次性の原因:副甲状腺機能亢進症、ヘモクロマトーシス、低Mg血症、低P血症*60歳以下の偽痛風では二次性の原因を考慮して提出:鉄動態(Fe, ferri […]

肺結節影フォローアップ

少しずつまとめた内容を増やしていきます(最初しょぼめでごめんなさい・・・)。 濃度性状による分類 1: solid nodule:充実成分で内部の肺構造が視認できない *solid: 縦隔条件で描出可能2: sub-solid nodule・GGN:内部の肺構造が視認可能(solid成分が全くない pure GGO)・parial solid:GGOとsolid両方があるmixed pattern […]

化膿性関節炎 septic arthritis

関節炎へのapproach総論に関してはこちらをご参照ください。 病態・臨床像 原因菌:黄色ブドウ球菌(最多)>連鎖球菌>グラム陰性桿菌(大腸菌と緑膿菌が多い、リスクは新生児、高齢者、静注麻薬使用者、免疫抑制者)*若年者の場合淋菌感染も鑑別になる(関節液,血液培養の感度が低く、膣分泌物や尿道分泌物の培養PCRから判断することがある) 部位:膝関節(最多)>股関節>肩関節>足関節>肘関節>手関節 * […]

症候性椎骨動脈狭窄へのアプローチ

椎骨動脈狭窄由来の後方循環系脳梗塞に対して再発予防をどうするか?というテーマです。内頚動脈狭窄に比して研究も圧倒的に少なく、エビデンスにも乏しい分野です。 まとめ 1:内科管理が基本・血管内治療が内科管理よりも再発抑制効果を示したエビデンスは乏しい(内頚動脈狭窄と異なり) 2:外科的介入(血管内治療PTA/ステント、外科的バイパス術)を考慮する状況・狭窄部位がembolic sourceとなってお […]