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身体診察

リンパ節の診察

リンパ節の触診は内科医にとって必須のphysical examinationです。これも本によって書いてあることがまちまちなので、混乱を招く要因になっている気もしますがまとめたいと思います。 頸部リンパ節 頸部リンパ節は沢山名前があってややこしいですが、まずは大雑把に胸鎖乳突筋の前/後で分類すると分かりやすいです。ざっくりと胸鎖乳突筋の前(前頸部リンパ節)は咽頭や顔面を、胸鎖乳突筋の後(後頚部リン […]

肺の聴診

前回心臓の聴診に関しての記事をupしましたが、肺の聴診に関してもCOVID19の影響で発熱患者さんの診療で自分の聴診器が持ち込めなくなる関係もあり、聴診技術を向上させる機会が減少しているように感じます。呼吸器のphysical examinationを初期研修のうちにきちんと身に付けておくことが呼吸器科をローテートする際に最も重要と思います。耳学問が多いですが、勉強した内容を簡単にまとめたいと思い […]

心臓の聴診

世の中には聴診の達人が沢山いらっしゃるので私のような未熟者が解説するのが適切かどうか分かりませんが、まとめたいと思います。基本的な内容が多いため、医学生~初期研修の先生方の参考になりましたら幸いです。自分の聴診技術はそのほとんどが耳学問だったのでこの記事を書くにあたって改めて身体所見の書物をいくつか眺めてみましたが、本ごとに記載している内容にかなり違いがあることに驚きました。このためもしかしたら皆 […]

頸動脈の聴診

頸動脈の聴診は特に神経内科医にとっては基本的な一般身体所見です。もしかしたら色々な流派があるかもしれないので、あくまで参考にしてください。 ポイント1:基本的に聴診器のベル型を使用する ・血管雑音の聴取で注意しないといけない点は、聴診器を強く押し当てすぎてはいけないということです。聴診器を血管に対して強く押し当てると血管狭窄が存在しなくても乱流や狭窄を生んでしまうことで血管雑音を聴取してしまう場合 […]

脾腫の診察方法

脾腫の身体所見に関してまとめます。 Traube腔の打診 ・解剖:Traube’s space(Traube腔)は内縁を第6肋骨肋軟骨接合部、上縁をその接線、外縁を左前腋窩線、下縁を肋骨縁によって形成されたスペースで(第6肋骨~前腋窩線~肋骨縁による三角形とする報告もあります)、本来は胸水貯留の診察目的に利用されていたspaceです(通常は「鼓音」を呈するが胸水貯留により「濁音」を呈す […]