SarcoidosisとSmall Fiber Neuropathy
病態・臨床像 ・元々サルコイドーシスの患者で説明ができない疼痛や異常感覚は認めており, これがsmall fiber neuropathyなのではないかという検討がされ、この文献を端緒として広がっていった(この報告からHoitsma先生の論文がほとんどを占めている) Lancet 2002;359:2085 e 6. *ここではサルコイドーシス患者の44%(31/70例)で疼痛, 異常感覚を認め全 […]
病態・臨床像 ・元々サルコイドーシスの患者で説明ができない疼痛や異常感覚は認めており, これがsmall fiber neuropathyなのではないかという検討がされ、この文献を端緒として広がっていった(この報告からHoitsma先生の論文がほとんどを占めている) Lancet 2002;359:2085 e 6. *ここではサルコイドーシス患者の44%(31/70例)で疼痛, 異常感覚を認め全 […]
両者の関係性に関して論文が発表された順番に紹介していきたいと思います。 ■マウスでのAPP導入による脳波の検討 Neuron. 2007 Sep 6;55(5):697-711. ・どのようにてんかん原性を獲得するか?:Aβ→神経細胞の異常興奮→てんかん発作・なぜ認知機能が悪化するか?:神経細胞の過剰興奮により代償性抑制メカニズムの発動→神経回路network機能不全→認知症の悪化 ■アルツハイマ […]
ここでは急性期脳梗塞でのアルガトロバンの位置づけについて調べた内容をまとめていきます。エビデンスが不十分である点から海外では使用されることはなく、日本を中心としたアジアで用いられることが多い薬剤です。 ガイドライン 脳卒中治療ガイドライン2021 脳梗塞急性期 1-4 抗凝固療法 AHA/ASA Guideline “Guidelines for the Early Managemen […]
側頭葉てんかん TLE(temporal lobe epilepsy) 内側側頭葉てんかん MTLE 焦点てんかんの原因として最多 背景:海馬硬化症が代表的・IPI(initial precipitating injury)(熱性けいれん重積・外傷・低酸素脳症・中枢神経感染症など)を乳幼児期に既往が多い→6か月~30年の潜伏期間を経てFIAS初発 *発症年齢はほとんどが20歳未満(平均10歳)臨床 […]
以下の内容は素晴らしいてんかん患者さんの睡眠障害review Epilepsy Behav 2021 Oct 4;124:108341. を参照にして記載させていただいております。 てんかんと睡眠障害 ・睡眠障害は健常人と比較して約2倍多い *参考文献:Sleep Med Rev 2011;15:357–68.・てんかん患者の約1/3が睡眠障害を訴える 成人てんかん患者では~50%で不眠 […]
睡眠関連てんかんについて勉強した内容をまとめていきます。 Sleep-related hypermotor epilepsy: SHE 睡眠関連運動亢進てんかん 旧名: nocturnal frontal lobe epilepsy(NFLE) 夜間前頭葉てんかん 1981年名称の変更 理由1:夜間という時間帯ではなく睡眠が関係している点、理由2:前頭葉以外を起源とする場合もある点、理由3:運動症 […]
てんかんにおいて大事なテーマです。非外傷性で溺水でもない突然の予期しない死亡で剖検でも器質的な原因が指摘できないものです。 ・てんかん患者は健常者と比べて早死するリスクが2~3倍あり、突然死のリスクは25倍前後と報告・てんかん自体に関連した死亡:SUDEP・てんかん重積状態・溺水・自動車事故・転倒などの事故・自殺などが指摘あり・21~50歳のてんかん患者死亡:SUDEPが20%以上を占める・SUD […]
脳膿瘍疑いの患者さんの血液培養検査からS. intermediusが検出され、勉強した内容を簡単にまとめます。 全体像 ・分類:Streptococcus anginosus group 1: S.anginosus 2: S.constellatus 3: S.intermedius*Viridans Streptococcus属:S.anginosus groupと非S.anginosus g […]
NPSLEは疾患に特異的なバイオマーカーが確立していないこともあり、非常に難しい疾患群です。SLEの治療中に免疫抑制剤を使用している関係で易感染性による合併症や、PRESなどの薬剤を誘因とした合併症など多くの鑑別疾患を除外した上で除外的に診断するアプローチが求められ臨床的な総合力を求められると感じております(中枢神経疾患全般に関する知識/経験が求められる感じがします)。結局スッキリする内容をまとめ […]
肝逸脱酵素について ・AST,ALTの上昇は「肝逸脱酵素の上昇」であり、それだけで「肝障害」を意味する訳ではない。心筋や骨格筋の障害、溶血、甲状腺機能異常などで上昇するため、「AST,ALT上昇」≠「肝機能障害」である。「AST, ALTが上昇しており肝障害を認めます」というプレゼンテーションがあるが、これは根本的に間違っている。・「肝機能障害」を反映するものは肝臓から合成される蛋白質でPT-IN […]