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神経症候・解剖

前頭葉機能の評価

FAB(frontal assessment battery) 前頭葉の6つの機能を簡便に評価できる優れた方法です。原著はこちらです”Dubois B, Slachevsky A, Litvan I, Pillon B. The FAB: a Frontal Assessment Battery at bedside. Neurology. 2000 Dec 12;55(11):162 […]

三叉神経・自律神経性頭痛 TACs

TACs (trigeminal autonomic cephalalgias:三叉神経・自律神経性頭痛)に関してまとめます。 ICHD-3の分類 3.1「群発頭痛」 3.1.1「反復性群発頭痛」 3.1.2「慢性群発頭痛」 3.2「発作性片側頭痛」 3.2.1「反復性発作性片側頭痛」 3.2.2「慢性発作性片側頭痛」 3.3「短時間持続性片側神経痛様頭痛発作」 3.3.1「結膜充血及び流涙を伴う […]

緊張型頭痛 tension type headache

緊張型頭痛はもちろんそれ単独でも重要なのですが、「本当に片頭痛ではないか?」という臨床姿勢が最も重要と個人的には考えています。 分類 ICHD-3における筋緊張型頭痛の分類  *参考 反復性 episodic:14日/月以下、慢性 chronic:15日/月以上 2.1 稀発反復性緊張型頭痛 1回/月未満2.2 頻発反復性緊張型頭痛 1~14回/月2.3 慢性緊張型頭痛 15日/月以上(3か月を超 […]

腱反射 tendon reflex

この記事は神経を専門としていない初学者の方向けに腱反射に関してまとめたいと思います。 基本的な腱反射 上腕二頭筋反射 biceps reflex ・責任髄節:C5 末梢神経:筋皮神経・患者の姿勢:座位または臥位・ポイント:きちんと検者の母指を上腕二頭筋腱に押し当てて、そこを打腱器で叩くことが重要です。また肘の角度が伸展しすぎていたり、屈曲しすぎていたりすると反射を誘発しづらいため約90°の角度にな […]

翼口蓋窩 pterygopalatine fossa

学生の時に解剖の授業で勉強したけれど訳がわからなかった「翼口蓋窩」ですが、確かに臨床では特に耳鼻科・脳外科領域などで重要な解剖構造です。神経内科医はここは苦手な領域ですが、勉強しないといけない状況がときどき生じるため、以下にInsights Imaging (2016) 7:589 – 599と「画像診断 Vol.41 No.11 増刊号 2021」から学んだ内容をまとめます。 解剖 含む構造物: […]

舌下神経 hypoglossal nerve

発生と機能 いきなり衝撃的な事を書きます。舌下神経は12番目の脳神経と学生時代に解剖の授業で習いますが、発生学の教科書を読むと「舌下神経は頭蓋内に閉じ込められた脊髄神経である」(参考:ケント 脊椎動物の比較解剖学)と記載があり厳密には脳神経に分類されないことが書かれています。この根拠として発生学的に舌は鰓下筋であり、カエルやカメレオンの両生類や爬虫類は舌で獲物を捕らえる(手と同じ動きを担う)点で脊 […]

頸動脈の聴診

頸動脈の聴診は特に神経内科医にとっては基本的な一般身体所見です。もしかしたら色々な流派があるかもしれないので、あくまで参考にしてください。 ポイント1:基本的に聴診器のベル型を使用する ・血管雑音の聴取で注意しないといけない点は、聴診器を強く押し当てすぎてはいけないということです。聴診器を血管に対して強く押し当てると血管狭窄が存在しなくても乱流や狭窄を生んでしまうことで血管雑音を聴取してしまう場合 […]

Kluver-Bucy syndrome クリューバー・ビューシー症候群

単純ヘルペス脳炎の患者さんで議論になったテーマです。Heinrich Kluver先生とPaul Bucy先生が1939年に発表したことに端を発します。ここではAuroraと名付けられたサルに対して両側側頭葉切除術が行われた後の様子を観察して記述されました。 人間での報告は1955年にTerzian先生とOre先生が19歳男性でてんかんコントロールのために両側側頭葉切除術を実施された患者さの報告に […]

脳梁病変

脳梁の解剖 ・脳梁(のうりょう: corpus callosum)は左右大脳半球を連絡する最大(約2億本)の繊維束(白質)です。その他左右の大脳半球を連絡する交通線維は前交連、海馬交連が存在します。 ・膨大部:PCAからの血流支配・膨大部以外:ACAからの血流支配 脳梁障害による神経症候 ■左半球機能の伝導障害:言語処理を左半球で行う際に右半球からの情報が脳梁障害により左半球に伝達されないと生じる […]

limb-shaking TIA

極めてまれだけれど知らないと診断できず、注意が必要な不随意運動の鑑別としてlimb-shaking TIAがあります。高度内頚動脈狭窄(または閉塞)を背景として対側の四肢に不随意運動を認める症候です。1962年にMiller Fisher先生が症例報告したことに端を発し(CMAJ 1962;86:1091–1099.)、現在は教科書にも載っているくらい有名な症候ではありますが実際臨床現場で出会うこ […]