注目キーワード
CATEGORY

てんかん

抗てんかん薬 総論

抗てんかん薬の各薬剤に関しては今まで多く紹介してきましたが、ここでは総論に関してまとめたいと思います。 抗てんかん薬の原則 1:抗てんかん薬単剤での治療を目指す・シンプルな処方を極力目指しますのが原則です。多剤になってくると「何が効いていて、何が効いていないか?」がわからなくなってきて副作用などとの泥沼の戦いになってしまいます。そういった事態を少しでも避けるために最初から出来るだけシンプルな処方で […]

カルバマゼピン CBZ: carbamazepine

薬剤の特徴 商品名:テグレトール 作用機序:Na受容体阻害 適応:部分発作*全般発作に対しては効果なし*ミオクローヌスは増悪させてしまう場合がある点に注意 代謝:肝臓CYP3A4半減期:投与36時間(初めの1か月程度)*反復投与(自己誘導後)16-24時間  TDM7-14日後GradeA血中濃度:4-12μg/ml 製剤:錠剤(100mg,200mg/錠)、細粒 *点滴製剤なし剤形:錠剤、細粒  […]

てんかんと妊娠

久しぶりの投稿となり申し訳ございません。2022年もどうぞよろしくお願い申し上げます。てんかんと妊娠はとても重要なテーマで調べた内容をガイドラインに基づいたものが基本ですがまとめます。 てんかん発作の頻度は妊娠中変化するのか? 発作頻度:不変約50%、増加約25%、減少約25%→総じると変化なし*文献により報告さまざま 抗てんかん薬の血中濃度と妊娠の関係 ・妊娠中に薬物代謝(特にクリアランス)が変 […]

TEA: transient epileptic amnesia

先日既報のTEAと臨床像がほぼ合致し、脳波上もcomfirmできた症例を外来で経験しました(確定診断例は実ははじめてです)。TGAの方が臨床像遭遇する機会は圧倒的に多いですが(TGAに関してはこちらのまとめをご参照ください)、重要な対立鑑別なので勉強した内容をまとめます。 臨床像 ・TGAと同じく発作性の前向性健忘+逆行性健忘が臨床上の特徴でその他の高次脳機能障害は伴いません。また自動症などを伴う […]

てんかんと精神症状

最近私の臨床はもっぱらこのテーマで悩まされています。調べると用語の統一などもいまいちであり、なかなかsolidな議論をしにくい内容ではありますが、調べたことをまとめさせていただきます(ほとんど自分用の知識整理で恐縮です)。報告により様々ですがてんかん患者さんに精神病合併は2-7%と報告されています。 ictal psychosis 発作時精神病 ■臨床像・部分(焦点)発作の症状(ictal)として […]

ラコサミド LCM: lacosamide

発売開始後から近年非常に処方する機会が増えた薬剤の代表がlacosamideです。優秀な新規抗てんかん薬をまとめて3L(lacosamide, levetiracetam, lamotrigine)と呼ぶこともあるようです。 薬剤の特徴 商品名:ビムパット 作用機序:Na受容体阻害 適応:部分発作(二次性全般化発作を含む) 半減期:15時間 約3日で定常状態に達する製剤:錠剤(50mg, 100m […]

てんかん 自動車運転

てんかんと自動車運転は切っても切り離せない重要なテーマです。今回はどちらかというと自分の知識の整理のための記事になってしまい恐縮ですが、あくまで参考とさせてくたださい。かなりまだまとめきれていなくて分かりにくい内容で恐縮です。 法律と歴史的な経緯 1960年:旧道路交通法「精神病者,精神薄弱者,てんかん病者,目が見えない者,耳が聞こえない者又は口がきけない者」は 絶対的欠格事由 に該当→意味:「て […]

てんかん重積とMRI所見の対応

今までてんかん重積(periictalとpostictalを含みます)と頭部MRI画像検査の対応関係に関しては耳学問のみできちんと調べられていなかったため勉強した内容をまとめます。ここではてんかんの原因となるMRI画像所見(例えば異所性灰白質など)に関しては扱いませんのでご容赦ください。まず先に結論である「ポイント・まとめ」を提示します。 ポイント・まとめ ・大脳皮質、視床枕、海馬などがてんかん重 […]

ラモトリギン LTG: lamotrigine

商品名:ラミクタール ■作用機序:Naチャネル阻害 ■代謝:肝臓 グルクロン酸抱合・T1/2:25-30hr Tmax:3hr・血中濃度:3-15μg/ml TDM7日後gradeC *血中薬物濃度を出来るだけ測定したい(下図は抗てんかん薬血中濃度測定の有用性に関してのまとめ図)・製剤:2,5,25,100mg/錠 口腔内崩壊錠(水なしで内服可能) ■適応:部分発作・強直間代発作・若年女性(妊娠) […]

フェニトイン PHT: phenytoin

フェニトイン PHT: phenytoin 商品名:アレビアチン、ヒダントール ■作用機序:Na受容体阻害 ■代謝:肝臓 CYP2C9>2C19・酵素誘導:3A4,2B6,2C8,2C9,2C19・bioavailability:ほぼ100%・半減期:6-36hr・血中濃度:10-20μg/mL TDM5日後gradeA・中毒濃度:20μg/mL以上*フェニトインは投与量と比べて指数関数的に […]