ケタミン ketamine
作用機序:NMDA受容体阻害薬(非競合)組成:ケタラール10mg/ml(製剤の種類:50mg/5ml, 200mg/20ml)*基本原液のまま使用する最高血中濃度:1-5分、半減期:3.6+1.4時間 特徴:呼吸抑制効果が弱い(ベンゾジアゼピンと異なり),昇圧効果がある(循環動態が崩れている際の鎮静薬として優れている)、唾液分泌量増加するがスコポラミンなどで対応可能副作用:血圧上昇・唾液分泌量増加 […]
作用機序:NMDA受容体阻害薬(非競合)組成:ケタラール10mg/ml(製剤の種類:50mg/5ml, 200mg/20ml)*基本原液のまま使用する最高血中濃度:1-5分、半減期:3.6+1.4時間 特徴:呼吸抑制効果が弱い(ベンゾジアゼピンと異なり),昇圧効果がある(循環動態が崩れている際の鎮静薬として優れている)、唾液分泌量増加するがスコポラミンなどで対応可能副作用:血圧上昇・唾液分泌量増加 […]
それぞれの分野で最も重症度が高い病態を把握しておくことは重要です。中枢神経の脱髄疾患であればAHLE(こちら)、そしててんかんの中で最も重症な病態がCryptogenic NORSEです。ここではCryptogenic NORSEを中心に、NORSE全般の免疫治療に関してまとめます。 はじめに ・NORSE(new onset refractory status epilepticus)は「病名」 […]
とあるセミナーで神経疾患の周術期管理について話す必要があり、神経疾患ごとに調べています。てんかんに関しては特別な管理が必要ということはなさそうです。「きちんと発作頻度を普段から管理して、手術当日の朝もASMはいつも通り内服してもらい、術後はできるだけすぐに元の内服をしてもらう」ということに尽きるかと思います。 項目 解説 周術期Seizure頻度 3.4% 手術によるリスクの上昇 不明 リスク因子 […]
昨日単純ヘルペス脳炎の患者さんが入院となりました。途中でFIAS(focal impaired aware seizure: 焦点意識減損発作)を繰り返し、持続脳波管理としています。一般的にlateralized periodic discharges(以下LPDs)は①Seizureを反映した放電、②破壊性病変により生じている放電いずれも反映している可能性があります(もちろん両者が混在している場 […]
てんかん重積の管理でEEG surrogate(つまりEEGでの管理目標)は3択で①electrographic seizure頓挫、②burst suppression達成、③isoelectric curveです。どれを目指すべきか?結論は「現状わからない」です。以下で色々論文の紹介をしますが、どれも釈然としないところです。すっきりとした回答ができずごめんなさい。忙しい方は読まなくて大丈夫です […]
てんかん重積の予後評価に関する文献をまとめます。少し古いですがこちらの文献を中心に(”Prognostic scores in status epilepticus—a critical appraisal” Epilepsia. 2018;59(S2):170–175.)元文献を調べてまとめました。 Scoring 代表的なスコアはSTESS, EMSE, mSTESS, […]
認知症が背景にある高齢女性が施設で数分間呼びかけても反応がないことを繰り返すという主訴で外来紹介受診になりました。施設の方からみると「鼻を毎回こすっている」という症状が気になるということで、最初は全く意味が分からなかったのですが(患者さん本人はこのことを憶えていない)、調べていると“postictal nose-rubbing”という3ページの面白い文献がありました(Neu […]
脳血管障害後に生じる発作(seizure)は発症7日を境に、7日以内を急性症候性発作(early seizureとも表現する)、7日以降を非誘発性発作(late seizureとも表現する)と分類します。脳血管障害とてんかんに関してはこちらのまとめをご参照ください。今回紹介するこちらの論文では脳血管障害後の急性症候性発作(acute symptomatic seizure)を重積例と非重積例に分け […]
”いわゆる”ベンゾジアゼピンチャレンジについてです。本日ICUでK先生、O先生と話しているとき「そもそもベンゾジアゼピンチャレンジという言葉って正確なのか?」という話が挙がり、こちらの文献を教えていただき読みました(PubMedで”benzodiazepine challenge”と入力すると10件しかヒットしません, “benzodiazepine trial […]
脳炎はSeizure合併が非常に多いですが(印象としてはほぼ必発)、髄膜炎(ここでは細菌性髄膜炎)に関しての論文を紹介します。細菌性髄膜炎の合併症全般に関してはこちらの記事をご参照ください。 Neurology ® 2008;70:2109–2115 ・696例の細菌性髄膜炎患者をまとめ(”Dutch meningitis cohort study”から、全て髄液培養にて確 […]