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内分泌

糖尿病の診断

糖尿病の診断 糖尿病型 ①血糖値:(いずれか1つ該当)空腹時血糖値 126 mg/dL 以上・OGTT 2 時間値 200 mg/dL 以上・随時血糖値 200mg/dL 以上②HbA1c:6.5%以上 糖尿病の診断 1:1回だけで診断可能・血糖値+HbA1cいずれも糖尿病型・血糖値が糖尿病型で、糖尿病の典型的症状または確実な糖尿病網膜症がある場合2:2回以上で診断可能・糖尿病型を2回以上認める場 […]

副腎偶発腫瘍 Adrenal Incidentaloma

偶発的に副腎に指摘された腫瘍:大きさ≧1cm 頻度1-6%内訳:非機能性腺腫 75%(最多)>機能性 14%(Subclinical Cushing syndromeが最も多い>原発性アルドステロン症 頻度少ない)> 褐色細胞腫 7%>副腎癌・転移 4%*上記疫学はN Engl J Med 2021;384:1542-51.での記載であるが、日本での内訳はやや配分が異なる(非機能性腺腫 […]

粘液水腫性昏睡 myxedema coma

myxedema comaは甲状腺クリーゼよりも遭遇する機会は少ないかと思います(私は今まで2例±現在拝見している症例)。甲状腺機能低下が誘因により破綻することで全身性の障害をきたす内科緊急疾患です。まだ簡単にしかまとめられていないですが徐々に勉強した内容をupしていきます。 疫学・リスク ・男女比=1 : 1~10 年齢:高齢者がほとんど(60歳以上が80%以上)→圧倒的に高齢女性に多い点がポイ […]

下垂体の解剖と画像

下垂体の解剖と画像はややこしいため勉強した内容をまとめました。今後徐々に内容を追加していきます。 解剖 ・下垂体はトルコ鞍(sella turcica)内(蝶形骨により形成)に位置する・上方:鞍隔膜 ・両側:海綿静脈洞 *海綿静脈洞と下垂体の間には硬膜が存在しないため、下垂体病変は海面静脈洞へ物理的に波及しやすい(下図) ・解剖:視床下部-正中隆起-下垂体茎(柄)(pituirary stalk) […]

下垂体炎 hypophysitis

免疫チェックポイント阻害薬の登場により注意が必要なのが下垂体炎です。最近下垂体疾患が多くまとめます。 分類 原発性:リンパ球性下垂体炎 続発性・薬剤性(免疫チェックポイント阻害薬・IFNα・Ustekinumab, Daclizumab)・自己免疫性(甲状腺疾患・Ⅰ型糖尿病・polyglandular syndrome・原発性胆管性肝硬変)・結合組織疾患(シェーグレン症候群・SLE・その他)・炎症 […]

糖尿病性末梢神経障害 diabetic neuropathy

学生の時に勉強する糖尿病による細小血管合併症は「し(神経)・め(眼)・じ(腎臓)」が有名で、その中の神経障害を扱います。さまざまな病型があるため紹介させていただきますが、最も多いのはもちろん多発ニューロパチー(polyneuropathy)です。血糖コントロールが良くても2型糖尿病では多発ニューロパチーを併発しうるという点が重要です。私はNCSなど含めてきちんと精査・除外を行った上で「糖尿病性神経 […]

糖尿病性/高血糖性舞踏病

神経内科医だけではなく一般内科の先生方の間でも認知度が高い病態です。名称はdiabetic striatopathy, diabetic chorea, hyperglycemia-induced hemichorea/hemiballismusなど文献によってさまざまですが簡単に勉強した内容をまとめます。chore一般に関してのまとめはこちらをご参照ください。 臨床像 ・急性発症の片側舞踏様運動 […]

TPP(thyrotoxic periodic paralysis) 甲状腺中毒性周期性四肢麻痺

周期性四肢麻痺の原因は様々ですがその中で最も多いのが甲状腺機能亢進症に伴う二次性の周期性四肢麻痺です。自験例も周期性四肢麻痺はTPPしかないのですが、勉強した内容をまとめます。臨床的に非常に興味深い疾患です。 周期性四肢麻痺の分類 ■K値による分類1:高K性周期性四肢麻痺・2次性:K保持性利尿薬・副腎不全・腎不全など・遺伝性AD(SCN4A遺伝子) ミオトニーを認める場合がある→針筋電図で確認2: […]

2次性高血圧症

原因 成人で2次性高血圧は高血圧全体の5~10%を占めるとされています(AmFam Physician. 2010;82(12):1471-1478.)。このため、高血圧患者さんを全て本態性高血圧症と片付けるのではなく、一度は2次性高血圧症の評価を行うべきです。2次性高血圧症の原因は下記が挙げられます。 ■内分泌:原発性アルドステロン症・褐色細胞腫・クッシング症候群・先端肥大症・甲状腺機能亢進症・ […]

甲状腺機能亢進症/中毒症

甲状腺ホルモンの生理 ・実際に生理的な活性を持つのはT3であるが、産生される主体はT4であり組織でT4がT3に変換される。・血液中ではT3,T4はその多くがTBG(thyroid binding protein)と結合しているが、血中で遊離しているFT4, FT3を測定する。 分類:甲状腺機能亢進症/中毒症、甲状腺機能低下症はTSHで判断する。・甲状腺機能亢進性/中毒症:TSH低下+FT4上昇・甲 […]