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拙著「内科診療ことはじめ」発売中です!

いつもホームページをご覧になっていただき大変ありがとうございます。今回は宣伝になります。私が執筆させていただいた研修医の先生方向けの本「内科診療ことはじめ」が2022年3月7日羊土社さんから発刊となりました!国保旭中央病院でご指導いただいた総合診療内科の塩尻俊明先生に監修いただいております! 内科の幅広い分野に関して「研修医の先生方」を対象に、救急外来・病棟や”primary care […]

閉鎖的な組織は必ず劣化する

まず最初に断っておきますが、以下は組織を運営する側というよりも専攻医などの若手医師向けの話になるかと思います。私は今まで初期研修を市中病院、後期研修を大学病院と田舎の市中病院、そして現在はまた新しい市中病院と計4つの病院で働いてきました。そこで色々な組織をみながら自分なりに学んだ教訓は風通しの悪い閉鎖的な組織は必ず劣化するということです。 ある程度の共有事項をその病院・組織の文化として持っておくこ […]

NPSLE: neuropsychiatric SLE

NPSLEは疾患に特異的なバイオマーカーが確立していないこともあり、非常に難しい疾患群です。SLEの治療中に免疫抑制剤を使用している関係で易感染性による合併症や、PRESなどの薬剤を誘因とした合併症など多くの鑑別疾患を除外した上で除外的に診断するアプローチが求められ臨床的な総合力を求められると感じております(中枢神経疾患全般に関する知識/経験が求められる感じがします)。結局スッキリする内容をまとめ […]

肝機能障害の原因精査

肝逸脱酵素について ・AST,ALTの上昇は「肝逸脱酵素の上昇」であり、それだけで「肝障害」を意味する訳ではない。心筋や骨格筋の障害、溶血、甲状腺機能異常などで上昇するため、「AST,ALT上昇」≠「肝機能障害」である。「AST, ALTが上昇しており肝障害を認めます」というプレゼンテーションがあるが、これは根本的に間違っている。・「肝機能障害」を反映するものは肝臓から合成される蛋白質でPT-IN […]

シクロフォスファミド Cyclophosphamide

シクロフォスファミドは非常に古い薬剤で、神経内科領域でも免疫疾患で使用することがあります。ANCA関連血管炎での末梢神経障害(現在GPAはリツキシマブを使用することが、EGPAはメポリズマブを使用することになってきていますが)、自己免疫性脳炎(こちら)やNORSE(こちら)での2nd line therapyあたりが代表的なところかと思います。 神経免疫疾患の領域はリツキシマブが保険適応になってい […]

「ICUでの脳波モニタリング」 医学書紹介

見えない発作を見逃さない!「ICUでの脳波モニタリング」神経集中治療に強くなる 編集:江川悟史先生 出版社:羊土社 神経集中治療や持続脳波モニタリングは現在まさにホットトピックですが、多くの神経内科医はこの分野を苦手にしていると思います。正直この領域は集中治療部の先生方の方が神経内科医より知識を持っていらっしゃる場合が多い印象があります。私自身もまだまだ勉強不足で現在勤務している病院はICUに持続 […]

ステロイド・免疫抑制剤 相互作用

以下の内容は「ステロイド治療戦略」日本医事新報社から勉強させていただいた内容をまとめさせていただきます。 ステロイド 代謝:CYP3A4代謝の受けやすさ:デキサメタゾン>メチルプレドニゾロン>プレドニゾロン>ヒドロコルチゾン CYP3A4誘導薬:特に重要な薬剤 リファンピシン、抗てんかん薬(カルバマゼピン・フェニトイン・フェノバルビタール) リファンピシン併用時:デキサメタゾン5倍・プレドニゾロン […]

「ステロイド治療戦略」 医学書紹介

おすすめの医学書を紹介させていただきます。岩波慶一先生が編集された「ステロイド治療戦略」(日本医事新報社)の本でステロイドや免疫抑制薬の基本や、ステロイドを使用する各病態ごとの具体的な治療戦略が記載されている教科書です。 ステロイドや免疫抑制剤は神経内科医も神経免疫疾患でよく使用しますが、膠原病科の先生方に比べて使う頻度が少ないため個人的にもまだ慣れていない部分がかなりあります(特に若手神経内科医 […]

不眠症へのアプローチ 睡眠薬

不眠症へのアプローチの基本は下図の通りでまず原因の評価、そして睡眠衛生指導を中心とした非薬物療法が重要です。それらを充分に行った上でゴールを必ず事前に設定した上で薬物療法を始める場合があります。 ここで漫然と睡眠薬を処方することは御法度です。睡眠薬は根本的な治療薬ではなくあくまで対症療法薬です。上記Step1, 2を充分に行った上で、また目標をきちんと患者さんと共有した上で用いるべきです。睡眠時間 […]

不眠症へのアプローチ 睡眠衛生指導

不眠症へのアプローチで最も重要なのはまずは非薬物療法で特に睡眠上の注意点を教育する睡眠衛生指導が重要です。ここでは重要なポイントを列記していきます。 睡眠への誤解を解く ・絶対に何時間寝ないといけない、絶対に90分周期にしないといけないといった誤解を患者さんが持っている場合があるためこの点は教育が必要です。・下図は有名な図ですが、加齢と共に総睡眠時間は短縮し、中途覚醒が増加し、REM睡眠は減少して […]

睡眠・覚醒 Sleep/Awake

睡眠・覚醒の生理学 ・睡眠・覚醒がどのように調節されているのか?を簡単に模式図にしたもの下図です。脳幹網様体が覚醒を担う解剖として重要で、覚醒を担うホルモンにはヒスタミン、セロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどが挙げられます。・一方で睡眠を担うのは視床下部前部(視索前索)でGABAがホルモンとして働きます。・覚醒と睡眠はそれぞれ相互に互いを制御(抑制)しあっており、覚醒に傾いているときは […]

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