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悪性症候群 NMS: neuroleptic malingnant syndrome

怖い病名ランキング個人的に1位の「悪性症候群」ですが、診断のバイオマーカーがなくワンポイントでは診断には悩むことが多い疾患です。ダントロレンは決して特効薬ではないため、supportive careを継続しながら他疾患の除外に努めるというアプローチが現実的と思います。 病態/原因 中枢神経でのドーパミン伝達減少原因1:ドーパミン受容体拮抗薬の開始/増量(抗精神病薬:第1世代>第2世代・メトクロプラ […]

グラチラマー酢酸塩 GA: glatiramer acetate

商品名:コパキソン 日本承認2015年製剤:コパキソン20mg投与法:皮下注射(オートインジェクター)投与方法:20mg 1日1回皮下注射(時間指定はなし)・連日投与*製剤の保存方法・冷蔵2-8度、凍結は避ける・投与前に室温に戻して使用する(20分としているが体感温度でそれより短い時間でも問題なし)・オートジェクト2という専用の注入補助器を使用する 参考サイト:https://www.ms-lou […]

フマル酸ジメチル dimethyl fumarate

一般名:dimethyl fumarate商品名:テクフィデラ 2016年12月承認、2017年2月日本での薬価収載作用機序:Nrf2転写経路を活性化する(細胞防御機構)→炎症反応を抑制して細胞障害に対して保護的に働く 適応:RRMS(再発予防・進行抑制いずれも) *PPMS, SPMSに対しての有用性は確立していない 製剤 製剤:経口内服 120mg, 240mg/1Cp使用方法・120mg 2 […]

acute-onset CIDP(A-CIDP)とGBS

一般的にギランバレー症候群は症状のピークが4週以内、CIDPは8週以上かけてピークに達するとされていますが、急性に発症する最終的に診断がCIDPとなる症例があり、acute-onset CIDP(以下A-CIDP)と呼ばれています。簡単に調べた内容をまとめさせていただきます。 臨床像 ・8週間以上症状が進行し、単相性の経過ではない場合にA-CIDPを考慮します。 ・9週以降の症状増悪が3回以上をA […]

IVIg: 経静脈的免疫グロブリン療法

自己免疫疾患で使用する機会があるIVIg(intravenous immunoglobulin):経静脈的免疫グロブリン療法に関してまとめます。 機序・投与方法 ■作用機序:免疫グロブリン製剤は献血された血漿からIgGを中心に精製された製剤です。結論から申し上げますと作用機序は分かるようでよくわかりません(研修医の先生から「なんで免疫グロブリン療法で効くんですか?」とよく質問を受けますがうまく答え […]

経食道心エコー検査 TEE: transesophageal echo

私は脳梗塞診療で塞栓原不明の脳梗塞の原因検索でTEEを一応自分で行っております。経食道心エコー検査の師匠循環器内科M先生に卒後3年目のときに1年間週1回ご指導いただき勉強させていただきました。はじめのうちはまず解剖学的なorientationが分からずかなりとまどいましたが、ご教授いただいたおかげで田舎の病院へ行ったときも自分で検査が出来たので助かったことと、経食道心エコーをしているとその病院の循 […]

梅毒 Syphilis

病原体:Treponema pallidum(スピロヘータ)感染経路:性行為感染(1,2期梅毒、早期潜伏梅毒)もしくは母子感染 臨床像 ・第1期梅毒:無痛性の陰部潰瘍(硬性下疳)が有名(感染後平均3週間後に出現)。無治療でも消失する。初期は非トレポネーマ検査が陰性の場合もあり注意が必要(時間をあけてフォロー)。・第2期梅毒:臨床像が極めて多彩で疑わないと診断することができない(起炎菌自体の病原性よ […]

結核

感染 起炎菌:Mycobacterium tuberculosis感染経路:空気感染(人から人への感染経路しか存在しない)(患者:サージカルマスク、医療従事者:N95マスク *患者にN95マスクは必要なし)生存環境:37℃、酸素があり軽度の二酸化炭素がある環境に生存するため、人体が環境として最も適している。感染症法:2類感染症(診断後すぐに保健所に届け出を提出) ■ポイント・結核は「感染」と「発病 […]

RCVS(reversible cerebral vasoconstriction syndrome) 可逆性脳血管攣縮症候群

急性頭痛の鑑別として稀だけれど重要なのがRCVSです。頭痛へのアプローチに関してはこちらにまとめがあるのでご参照ください。 疫学/誘因 ・幅広い年代で発症しうるが、特に比較的若年の女性に多いことが特徴。・半数近くに誘因を認めることが本疾患を疑う上でのポイントです(以下)。 ■誘因:産褥期、入浴・シャワー、α受容体作動薬(点鼻薬も含む)、SSRI/SNRI、交感神経刺激薬(コカイン、アンフェタミンな […]

ブログ 質問回答

先日お悩み相談コーナーを開設してみて(こちら)いくつかいただいた中から回答させていただきます。質問文はそのまま、もしくは個人情報に支障をきたす場合は多少変更して記載させていただいております。 質問1:「地方医学生です。東京で後期研修(内科)を考えています。母校に入局するという選択肢がない場合、後期研修先はどのように選べばよいとお考えですか?」 以下小生の回答 ご質問大変ありがとうございます。個人的 […]