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超高齢心房細動患者さんへの低用量エドキサバンに関して ELDERCARE-AF study

超高齢の心房細動患者さんに対して抗凝固薬をつい出血リスクから躊躇してしまうことが多いかもしれませんが、低用量のDOACは効果があるのか?という臨床的な疑問に答える臨床研究が”ELDERCARE-AF”studyです(引用:N Engl J Med 2020;383:1735-45.)。日本で行われた研究ということもポイントです。通常のDOACに関してはこちらにまとめがあるの […]

末梢神経障害 neuropathy

解剖学的分布による分類 ■単神経障害:絞扼性(手根管症候群・肘部管症候群・撓骨神経麻痺)・多発単神経障害の初期■多発単神経障害:血管炎■多発神経障害(ポリニューロパチー):代謝障害(糖尿病・ビタミン欠乏など)、脱髄など様々 ・単神経障害の場合はcommon compression siteとして説明可能か?という点が重要です。例えば急性経過の下垂足で受診した患者さんが圧迫の病歴がなくても「きっと圧 […]

神経障害性疼痛

いわゆる「しびれ」(異常感覚)に対してスパッと効果のある薬剤はなかなか無いのが現状ですが、実際にはその中でも試行錯誤しながら対症療法を進めていきます。ただいずれの薬剤も副作用(とくにふらくきや眠気など)があり、高齢者では転倒のリスクになってしまったりと本末転倒な結果を招きかねないため慎重に使用する必要があります。 プレガバリン 商品名:リリカ作用機序:Ca2+チャネルα2δリガンド製剤:25mg, […]

POTS: postural tachycardia syndrome

立位不応(orthostatic intolerance:立っていると具合が悪くなる)の鑑別として重要なのがPOTSです。立位に対する異常な心拍数の増加と、起立性低血圧と異なり収縮委血圧は低下しないという特徴を有する症候群です(立位に対する正常の反応はHRが10-30/分上昇し、収縮期血圧は変化なく(保たれ)、拡張期血圧は-5mmHg上昇とされています)。 定義/機序 ■定義・立位(tiltもしく […]

COVID19 mRNAワクチン接種後の心筋炎

日本循環器学会からも声明が発表されていますが、COVID19 mRNAワクチン接種後の心筋炎の報告があります。実は私も先月ER勤務で1例経験しました。詳細は伏せますが若年男性の発熱、胸痛で受診し胸痛部位は胸骨裏の正中で圧痛はなく、吸気時痛などもはっきりしませんでした。COVID19 mRNAワクチン2回目接種の2日後の発症であり、ぐったりしている印象もありその他の胸痛原因も指摘できなかったためトロ […]

TPP(thyrotoxic periodic paralysis) 甲状腺中毒性周期性四肢麻痺

周期性四肢麻痺の原因は様々ですがその中で最も多いのが甲状腺機能亢進症に伴う二次性の周期性四肢麻痺です。自験例も周期性四肢麻痺はTPPしかないのですが、勉強した内容をまとめます。臨床的に非常に興味深い疾患です。 周期性四肢麻痺の分類 ■K値による分類1:高K性周期性四肢麻痺・2次性:K保持性利尿薬・副腎不全・腎不全など・遺伝性AD(SCN4A遺伝子) ミオトニーを認める場合がある→針筋電図で確認2: […]

ランブル疣贅 Lambl’s Excrescences

本日TEEをやっていた際にランブル疣贅(Lambl’s Excrescences: LEs)の指摘があり、これが塞栓源か悩む症例がありました。TEEで偶発的に認めることも多いランブル疣贅に関してまとめます。 解剖 ・1856年にランブル(Lambl)先生が発見し、主に大動脈弁の弁接合部に認める弁の摩耗により生じる変性構造物です。弁尖部のところの心内膜が傷つき、同部位にフィブリンが沈着し […]

記事の数が500になりました!

全然医学内容と関係ないのですが、本ホームページ「医學事始」は皆様方のおかげで記事の数が500に達しました!最近は月間PV数が4万程度になり、まだまだ弱小ホームページ/ブログですが徐々に認知されてくるようになり嬉しいです。皆様日頃から本ホームページをご覧になっていただき本当にありがとうございます。 ここ最近の変更点としてはホームページのデザインを一新したり、「ココナラ」を利用してホームページのロゴを […]

IFNβ製剤:インターフェロンβ

製剤 一般名:IFNβ-1a(遺伝子組み換え製剤)商品名:アボネックス 30μg *ペン型とシリンジ型がある(ペン型の方がアドヒアランス良い)投与方法:週1回 1回30μg筋注注射部位:大腿前面(もしくは外側)*左右の代替に交互に注射する(前回注射部位を避けた部位にする)、注射前に注射予定部位を冷やすなどすると疼痛を軽減できる*冷蔵庫(2-8℃)で保存(凍結は避ける)、使用する場合は室温に戻して使 […]

Painful tonic spasm

ちょっとマニアックなテーマで恐縮ですが、脊髄疾患の診療でしばしば悩まされるのが”painful tonic spasm”(PTSとも略されます)です。私も医師3年目の時にNMOSD(抗AQP4抗体+)の患者さんで同症状を呈して管理にかなり難渋してしまい患者さんに辛い思いをさせてしまった苦い経験があります・・・。疼痛の恐怖のため外出をあまりしなくなってしまう方もいらっしゃり、 […]