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薬剤

化学療法に伴う神経合併症

Neurologyのコンサルタントとして重要な知識です。中枢神経合併症に関してはまた後日まとめさせていただきます。 末梢神経障害:Chemotherapy-induced peripheral neuropathy (CIPN) 頻度:30-70%(人によって程度は様々である) *化学療法に伴う神経合併症として最も多い検討するポイント:化学療法の種類・投与方法・積算投与量・治療期間・出現する時期・ […]

エダラボン edaravone

ここでは脳梗塞急性期での「エダラボン」に関してまとめます。 臨床試験 以下の臨床試験が急性期脳梗塞でのエダラボンとプラセボを比較した最初のRCTです。 確かに神経学的予後の有意差は出ているのですが、primary outcomeをmRSに設定していますが来院時のmRSに関して言及がない点が問題とされています。その後のsystematic reviewもありますが、この臨床試験を含んでいるため解釈が […]

シロスタゾール cilostazol

作用機序 ・PDE3阻害薬で、血小板内のcAMP濃度を上昇させ血小板の活性化を抑制する働きをします。PDE3は血管平滑筋にも存在し、PDE3阻害薬は血管拡張作用をもつことが特徴です。・この血管拡張作用により慢性動脈閉塞症の第1選択、また日本では脳梗塞に対する適応があり、副作用の頭痛もこの血管拡張による機序が推測されています。 副作用 ・シロスタゾールは代表的な副作用として頻脈と頭痛の2つが特に重要 […]

アシクロビル脳症 Acyclovir neurotoxicity/encephalopathy

私は昔アメリカの博学なNeurologyのDrにアシクロビル脳症に関して質問をしたところ「アシクロビル脳症って何?そんなのあるんですか?」という解答が返ってきてとても驚きました(私の英語の発音が悪すぎて伝わらなかった可能性もありますが・・・)。そこで改めて文献をしらべていて驚いたのは、日本からの報告がとても多いという点です(また全体の文献の少なさ自体にも驚きました・・・)。日本では内科医なら誰でも […]

抗てんかん薬 治療効果判定

抗てんかん薬の目標は「発作ゼロ」を目指すことです。抗てんかん薬を始めたはいいものの、何をもって「抗てんかん薬の効果がある/なしと判断するか?」という治療効果判定に関して関してまとめていきます。 慢性期(外来患者さん・抗てんかん薬の調整) ■治療効果判定 ポイント1:最も重要な指標は臨床的な「発作」が減少しているかどうか?・コントロールの指標は「臨床的な発作頻度」>>>「脳波所見」・「抗てんかん薬血 […]

抗てんかん薬 総論

抗てんかん薬の各薬剤に関しては今まで多く紹介してきましたが、ここでは総論に関してまとめたいと思います。 抗てんかん薬の原則 1:抗てんかん薬単剤での治療を目指す・シンプルな処方を極力目指しますのが原則です。多剤になってくると「何が効いていて、何が効いていないか?」がわからなくなってきて副作用などとの泥沼の戦いになってしまいます。そういった事態を少しでも避けるために最初から出来るだけシンプルな処方で […]

カルバマゼピン CBZ: carbamazepine

薬剤の特徴 商品名:テグレトール 作用機序:Na受容体阻害 適応:部分発作*全般発作に対しては効果なし*ミオクローヌスは増悪させてしまう場合がある点に注意 代謝:肝臓CYP3A4半減期:投与36時間(初めの1か月程度)*反復投与(自己誘導後)16-24時間  TDM7-14日後GradeA血中濃度:4-12μg/ml 製剤:錠剤(100mg,200mg/錠)、細粒 *点滴製剤なし剤形:錠剤、細粒  […]

ラコサミド LCM: lacosamide

発売開始後から近年非常に処方する機会が増えた薬剤の代表がlacosamideです。優秀な新規抗てんかん薬をまとめて3L(lacosamide, levetiracetam, lamotrigine)と呼ぶこともあるようです。 薬剤の特徴 商品名:ビムパット 作用機序:Na受容体阻害 適応:部分発作(二次性全般化発作を含む) 半減期:15時間 約3日で定常状態に達する製剤:錠剤(50mg, 100m […]

脳梗塞と関連性のある薬剤

先日glioblastomaに対してbevacizumab投与中の患者さんが脳梗塞になってしまいコンサルテーションとなりました。自分は恥ずかしながら知らなかったのですが、bevacizumabは脳梗塞リスクとして有名な薬剤のようです。薬剤と脳梗塞の関連性に関して調べた内容をまとめました(Stroke. 2021;52:00–00. DOI: 10.1161/STROKEAHA.120.033272 […]

超高齢心房細動患者さんへの低用量エドキサバンに関して ELDERCARE-AF study

超高齢の心房細動患者さんに対して抗凝固薬をつい出血リスクから躊躇してしまうことが多いかもしれませんが、低用量のDOACは効果があるのか?という臨床的な疑問に答える臨床研究が”ELDERCARE-AF”studyです(引用:N Engl J Med 2020;383:1735-45.)。日本で行われた研究ということもポイントです。通常のDOACに関してはこちらにまとめがあるの […]