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ステロイド・免疫抑制剤 相互作用

以下の内容は「ステロイド治療戦略」日本医事新報社から勉強させていただいた内容をまとめさせていただきます。

ステロイド

代謝:CYP3A4
代謝の受けやすさ:デキサメタゾン>メチルプレドニゾロン>プレドニゾロン>ヒドロコルチゾン

CYP3A4誘導薬:特に重要な薬剤 リファンピシン、抗てんかん薬(カルバマゼピン・フェニトイン・フェノバルビタール)

リファンピシン併用時:デキサメタゾン5倍・プレドニゾロン2倍・ヒドロコルチゾン1.2倍量で投与する
*薬剤によるCYP3A4誘導作用は中止後1~2週間持続する(その間も上記増量していた方が安全)

CYP3A4阻害薬:アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール・ボリコナゾール)・グレープフルーツジュース・クラリスロマイシン>ベラパミル・ジルチアゼム・シメチジン・フルコナゾール・シプロフロキサシン・シクロスポリン・エリスロマイシン

*プレドニゾロンはCYP3A4阻害薬による投与量調整は必要なし

免疫抑制剤

アザチオプリン

併用禁忌:フェブキソスタット(注意:アロプリノール)
・薬剤に関しての詳細はこちらをご参照ください

シクロスポリン

併用禁忌:タクロリムス、ピタバスタチン、ロスバスタチン、ペマフィブラートなど
*併用注意:ダビガトラン、エドキサバンなど
*併用可能なStrong Statinはアトルバスタチン
・薬剤に関しての詳細はこちらをご参照ください

タクロリムス

併用禁忌:スピロノラクトン、シクロスポリン、カンレノ酸K、トリアムテレンなど
*併用注意:エプレレノン
・薬剤に関しての詳細はこちらをご参照ください