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感染症

ワクチン Vaccine

VPD(Vaccine Preventable Diseases):こちらのサイト”Know VPD” VPDを知って、子どもを守ろう。が素晴らしくわかりやすくまとまっているためご参照ください 一覧 ワクチンの分類 生ワクチン 不活化ワクチン トキソイド 成分 弱毒化した病原体 微生物の一部が抗原 毒素が抗原 基本的な注射方法 皮下注 筋注 投与 1~3回 1~4回 投与間 […]

急性胆管炎 cholangitis

胆道感染症のうち胆嚢炎に関してはこちらを参照ください。 臨床像 ・胆嚢炎と胆管炎は臨床像が異なる。胆嚢炎(こちら)は急性腹症を呈することが多いが、胆管炎は腹痛が目立たず敗血症が主体となる場合がしばしばある。その他嘔気・嘔吐(嘔吐まで至る場合が多い)、背部痛、悪寒戦慄を伴う菌血症症状が主症状となる場合など胆嚢炎と比べて臨床像の幅が広い。特に高齢者の場合は臨床像がかなり非典型的なことが多い。*管理人は […]

アスペルギルス Aspergillus

病原体の特徴 アスペルギルス:糸状菌 mold A.fumigatus > flavus> niger> terreus存在:環境真菌(どこにでも存在している)感染経路:経気道感染*Candida(こちら)が内因性(皮膚、腸管)感染症であるのに対してAspergillusは外から体内に病原体が侵入することにより生じる感染臓器:肺・副鼻腔が代表的→血管侵襲リスク因子:高度好中球減少 […]

化膿性関節炎 septic arthritis

関節炎へのapproach総論に関してはこちらをご参照ください。 病態・臨床像 原因菌:黄色ブドウ球菌(最多)>連鎖球菌>グラム陰性桿菌(大腸菌と緑膿菌が多い、リスクは新生児、高齢者、静注麻薬使用者、免疫抑制者)*若年者の場合淋菌感染も鑑別になる(関節液,血液培養の感度が低く、膣分泌物や尿道分泌物の培養PCRから判断することがある) 部位:膝関節(最多)>股関節>肩関節>足関節>肘関節>手関節 * […]

脳炎で初回LP髄液細胞数正常はどのくらいある?

今回の論文:Clin Infect Dis. 2024 Aug 3:ciae391. 目的:597例の脳炎(自己免疫、感染性いずれも含む)を後ろ向きに検討し、初回髄液検査で細胞数正常例と細胞数増多例(cutt off: 5/μLに設定)の比較検討 結論:思った以上に脳炎で初回LP細胞数正常が多い 1:脳炎全体のうち約1/4は細胞数正常2:HSV-1脳炎のうち約1/4は細胞数正常3:細胞数正常例の内 […]

Campylobacter fetus

Campylobacter fetusによる髄膜炎のケースプレゼンテーションを目にして、全く知らなかったので勉強しました。 元文献:Clinical Infectious Diseases 2014;58(11):1579 – 86. 基礎知識 ・Campylobacter jejuni, coliに次いで稀であるが認めるCampylobacter属の菌(GNR)・牛、羊の腸管に存在する・感染経路 […]

急速静注可能な抗菌薬

下図太字が急速静注可能。 FDA承認 おそらく可能 避ける or 実証されていない ペニシリン系 アンピシリンアンピシリン/スルバクタム ペニシリンGピペラシリン・タゾバクタム セフェム系 セファゾリンセフォタキシム セフタジジム セフトリアキソンセフェピム カルバペネム系 メロペネム ドリペネムイミペネム/シラスタチン アミノグリコシド系 ゲンタマイシン トブラマイシン アミカシンストレプトマイ […]

HSV-2 髄膜炎

HSV-2はウイルス性髄膜炎の3大原因の1つ(Enteroウイルス,帯状疱疹ウイルス,HSV-2)で日常臨床でもしばしば遭遇します(髄液Filmarray®にも含まれています)。HSV-1は脳炎,HSV-2は髄膜炎を中枢神経病変として呈することが多いです。HSV-2初感染や再燃時に髄膜炎を呈することがあり,臨床像をまとめます。 臨床像 “Herpes Simplex Virus 2 M […]

副鼻腔炎と神経合併症

以下の内容は”Neurological Complications of Acute and Chronic Sinusitis. Curr Neurol Neurosci Rep. 2018 Feb 5;18(2):5.”PMID: 29404826.を参照させていただきました。頭部CTを撮影すると副鼻腔炎は偶発的によく認めますが、念のため骨条件で骨破壊などの所見がないか […]

Streptococcus anginosus group

脳膿瘍疑いの患者さんの血液培養検査からS. intermediusが検出され、勉強した内容を簡単にまとめます。 全体像 ・分類:Streptococcus anginosus group 1: S.anginosus 2: S.constellatus 3: S.intermedius*Viridans Streptococcus属:S.anginosus groupと非S.anginosus g […]