梅毒 Syphilis
病原体:Treponema pallidum(スピロヘータ)感染経路:性行為感染(1,2期梅毒、早期潜伏梅毒)もしくは母子感染 臨床像 ・第1期梅毒:無痛性の陰部潰瘍(硬性下疳)が有名(感染後平均3週間後に出現)。無治療でも消失する。初期は非トレポネーマ検査が陰性の場合もあり注意が必要(時間をあけてフォロー)。*陰部潰瘍(成人)の原因:①STD(梅毒または性器ヘルペス)、②ベーチェット病・第2期梅 […]
病原体:Treponema pallidum(スピロヘータ)感染経路:性行為感染(1,2期梅毒、早期潜伏梅毒)もしくは母子感染 臨床像 ・第1期梅毒:無痛性の陰部潰瘍(硬性下疳)が有名(感染後平均3週間後に出現)。無治療でも消失する。初期は非トレポネーマ検査が陰性の場合もあり注意が必要(時間をあけてフォロー)。*陰部潰瘍(成人)の原因:①STD(梅毒または性器ヘルペス)、②ベーチェット病・第2期梅 […]
感染 起炎菌:Mycobacterium tuberculosis感染経路:空気感染(人から人への感染経路しか存在しない)(患者:サージカルマスク、医療従事者:N95マスク *患者にN95マスクは必要なし)生存環境:37℃、酸素があり軽度の二酸化炭素がある環境に生存するため、人体が環境として最も適している。感染症法:2類感染症(診断後すぐに保健所に届け出を提出) ■ポイント・結核は「感染」と「発病 […]
病態 ・JCVは多くの場合(日本は70%以上)既感染(腎臓・脾臓・骨髄)で、免疫低下に伴いウイルスが増殖すると脳へ血行性感染をきたし、中枢神経に脱髄をきたし、不可逆的な障害をきたす病態です(その他JCVによる中枢神経障害にはJCV髄膜炎、JCV 脳症、JCV小脳顆粒細胞障害がありますがここではPMLのみを取り上げます)。免疫抑制を扱うすべての科で重要なテーマです。 原因 ・HIV感染症による免疫不 […]
内科医にとって絶対に見逃したくない疾患が感染性心内膜炎です。最終的には心臓血管外科や循環器内科の先生方が診療する機会が多いですが、最初受診する段階で閾値を低くきちんと疑い・診断するようにしたいところです。最近もたまたま感染性心内膜炎を診療する機会があったため改めて勉強した内容をまとめます。 病態 菌血症から二次的に心内膜・弁に感染をきたし、以下の病像を呈します。1. 免疫反応:炎症反応、関節炎(発 […]
Klebsiella penumoniaeは腸内細菌科のGNR(こちら)で市中感染、院内感染いずれの起炎菌ともなる重要な菌です(この他Klebsiella属で臨床的に重要な菌としてKlebsiella oxytoca, Klebsiella granulomatisが挙げられます)。またESBL産生菌など耐性菌の問題になることもE.coliと並んで大きい菌として挙げられます。自分が主治医として先日 […]
私が脳膿瘍を初めて経験したのは初期研修医2年目のときで脳膿瘍の初発症状が痙攣重積で救急搬送された症例でした。まったく発熱や頭痛、神経学的巣症状が先行しておらず突然の痙攣重積を呈したイメージが頭に強く残っています。脳神経外科の先生方よりは経験数が圧倒的に少なく恐縮ですが、勉強した内容をまとめます。 病態 感染経路:1:感染の直接波及もしくは2:血行性 起炎菌 ・嫌気性菌(最多):Streptococ […]
HAM/TSPはヒトT細胞白血病ウイルス1型(Human T-cell leukemia virus type 1:HTLV-1)により起こる神経合併症で、特に地域性のある疾患として知られており、私は普段関東で勤務しているため遭遇頻度は極めて低いのですが勉強した内容をまとめます。 感染経路 1:母子感染(垂直感染・母乳感染) 原因として最多・母乳栄養を避けることが感染予防2:性行為感染(水平感染) […]
ここではヘルペス系ウイルス感染症(HSV, VZV, CMVで使用するDNAポリメラーゼ阻害薬をまとめます。抗ウイルス薬は種類が多く名前もなんだか似ているためきちんと分類しないと混乱しやすい分野だと思います。インフルエンザウイルス治療薬や肝炎ウイルス治療薬、HIV治療薬に関してはこの記事では扱いませんのでご了承ください。 作用機序による分類 ・バラシクロビル(VACV)、ファムシクロビル(FCV) […]
現在非常に重症な単純ヘルペス脳炎患者さんの診療をしており調べた内容をまとめます。 病態 単純ヘルペスウイルスにはHSV1とHSV2が存在しますが、前者のHSV1が単純ヘルペス脳炎の95%以上を占めます。ヘルペスウイルスの中枢神経への進展経路としては1:三叉神経あるいは嗅神経を介した直接浸潤2:中枢神経外での再感染からの波及3:中枢神経内潜伏感染の再活性化が想定されています。感染の機序としては1の直 […]
先日救急外来で熱源不明で入院となった患者さんの血液培養が4/4本からG群連鎖球菌(以下GGSと略記します)が検出されました。GGSは血液培養からたびたび検出されることがある菌ですが、きちんと調べられていなかったので調べた内容をまとめさせていただきます。 分類 溶血性は「β溶血性」、Lancefield分類ではGに分類され、一般的にはG群連鎖球菌(Group G Streptococcus)と表現さ […]