病態
神経梅毒は梅毒のどのフェーズでもありえます(梅毒の既感染がなく神経梅毒だけ単独で発症することはありません)。Treponema pallidumが中枢神経に侵入すると、免疫系がTreponema pallidumを排除する場合もあれば、排除できない場合もあります。このように免疫系が排除できない場合に神経梅毒を併発することがあります。
医学を一緒に学ぶ人のために
抗菌薬投与中入院患者さんの発熱もしくは下痢の代表的な鑑別疾患がCDI(Clostridium difficile infection)です。抗菌薬投与患者の下痢が全てCDIではなく、またCDIが全て偽膜性腸炎を呈する訳ではないことに注意が必要です。抗菌薬関連下痢症(AAD: antibiotics-associated diarrhea)の一部がCDIで、CDIの一部(約10%程度)が偽膜性腸炎を呈するという相互関係にあります(下図)。院内下痢に関してはこちらにまとめがありますのでご参照ください。