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消化器

急性間欠性ポルフィリン症 AIP: acute intermittent porphyria

人生で一度は診断をしたいなと思っていますが残念ながら私はいまだ診断できたことがない疾患です。この疾患の臨床像を初めて知ったのはドラマDr.House(シーズン1:第22話)で間欠的な腹痛、末梢神経障害、人格変化があり最初全く病気が想起できませんでしたが、答えはまさかの急性間欠性ポルフィリン症で非常に印象に残りました。腹痛で消化器内科の先生が診察する可能性や、末梢神経障害で私のような神経内科医が診察 […]

肝肺症候群 hepatopulmonary syndrome

先日はじめて肝肺症候群の症例を経験し(私は普段エコー室で循環器の師匠の先生に教えていただいているのですが、そこでmicrobubble testを一緒に実施させていただきました)、勉強した内容をまとめます。 分類/病態 1:肝肺症候群(hepatopulmonary syndrome) 病態:肺血管拡張によるシャント血流による酸素化障害診断:低酸素血症(AaDO2開大)+右左シャントの証明(肺血流 […]

薬剤性肝機能障害 DILI: drug induced liver injury

入院患者さんの肝逸脱酵素上昇の原因として最も多いものは薬剤性です。ついつい場当たり的に薬剤を中止してしまうことがあるため予め体系的なアプローチを構築することが必要と思っています。本題と関係ないですが、ここ最近投稿が滞ってしまっており申し訳ございませんでした。 薬剤性肝機能障害 ・通常薬剤開始後5-90日で起こる。無症候性の軽症例から急性肝炎を呈する重症例まで臨床像の幅が広い。入院中の肝逸脱酵素上昇 […]

整腸剤 probiotics

整腸剤はなんとなく処方してしまう薬の代表格ですが、本当に必要か?という点を突き詰めるとなかなか使用の根拠にたどり着くことが難しいです。海外の大規模臨床試験で使用されている菌種と日本の薬剤の菌種が違うなどそのまま結果をapplyしづらい点もありますが、調べた内容を簡単にまとめます。 製剤まとめ ・「どの製剤を選ぶべきか?」という明確な基準・根拠はない(菌種も海外と日本で違いもありエビデンスに乏しい) […]

経腸栄養

今回はアンケートにお答えして「経腸栄養」に関してまとめます。栄養は「こうしないといけない」という決まりがなく(栄養剤を比較してハードアウトカムに差が生じることはまずない)、その分「じゃあ結局どうすればよいの?」となりやすい分野と思います。施設によってやり方やローカルルールが多々あるためますます混乱を招きやすいですが、私は大まかな原則に則ってあとはゆるく許容するスタイルで良いのではないかと考えていま […]

腹水穿刺 abdominal paracentesis

腹水穿刺の手順 0:物品準備 ・本穿刺針(穿刺診断目的の場合:22G、ドレナージ目的の場合:18Gより太いもの:施設ごとに様々ハッピーキャスなど)・三方活栓・輸液ライン(空の状態の)、延長チューブ、排液容器・23G針、局所麻酔(キシロカイン1%など)、シリンジ(検体採取用の50mlを複数と、穿刺用の20ml程度のもの、局所麻酔用の10ml)・ガーゼ、ドレッシング・清潔手袋・穴開きドレープ、ドレープ […]

経鼻胃管

経鼻胃管の適応・禁忌 ■適応 ・経管栄養・薬剤の投与・消化管の減圧・胃洗浄 ■禁忌 ・顔面損傷、頭蓋底骨折・食道の異常 挿入方法 0:物品の準備 ・経鼻胃管(決める項目は下記の通り)・潤滑用ゼリーもしくはキシロカインゼリー・カテーテルチップ・聴診器・固定用チューブ ■タイプの決定 単腔:レビン型→経管栄養、2,3腔:サンプ型→ドレナージ目的*サンプ型はあくまでドレナージ用なので、目的を達した後経管 […]

サルモネラ感染症

ここではチフス以外のサルモネラ感染症を扱います。具体的な菌としてはSalmonella(S.enteritidis/S.typhimurium/S.heidelberg/S.newport/S.agona)による感染症です。腸内細菌科のGNRで、基本自然界のどこにでも存在しているとされています。 感染経路 1:食べ物:卵、鶏肉が代表的*卵黄1/10,000はSalmonella enteritid […]

下痢 救急外来編

0:はじめに 院内患者の下痢に関してこちらにまとめましたので、今回は救急外来での下痢対応に関してまとめます。特にここでは救急外来での頻度が多い急性下痢(発症から2週間以内)に関してまとめます。私は急性下痢症に関して以下の3通りに分類しております。 1:腸炎 ウイルス性・細菌性腸炎、寄生虫感染症2:中毒 Toxic shock syndrome・コリン作動性中毒・セロトニン症候群・甲状腺クリーゼ3: […]

MDSとBehcet病

MDS(myelodysplastic syndrome)では免疫システムの破綻が病態に関与していることが知られており、MDSの10-20%に自己免疫疾患を合併すると報告されています。 ■自己免疫疾患を合併したMDS123例のまとめ Rheumatology 2016;55:291-300 MDS/CMLL合併した自己免疫疾患としては血管炎32%(PN12例、GCA9例、Behcet病6例:全体の […]