髄液蛋白 CSF protein
髄液蛋白の基礎 ・蛋白とは?:アルブミン+免疫グロブリン ・髄液蛋白=①血液からの移行分(blood-CSF barrierを超えるもの)+②中枢神経産生分 髄液蛋白上昇の原因 1: “blood-CSF barrier”破綻(例:髄膜炎, ギラン・バレー症候群など) ・一般的に血液:髄液=200~400:1で蛋白は移行するとされています ・ここの”blood-CSF-barrier […]
髄液蛋白の基礎 ・蛋白とは?:アルブミン+免疫グロブリン ・髄液蛋白=①血液からの移行分(blood-CSF barrierを超えるもの)+②中枢神経産生分 髄液蛋白上昇の原因 1: “blood-CSF barrier”破綻(例:髄膜炎, ギラン・バレー症候群など) ・一般的に血液:髄液=200~400:1で蛋白は移行するとされています ・ここの”blood-CSF-barrier […]
脳症(encephalopathy)という言葉はなかなかつかみどころがないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私(管理人)は脳症の意識障害診療上の位置づけを理解しているか?が意識障害診療の習熟度を如実に反映していると思います。今回は経験上の私見が多い記事ですが日常臨床の参考になりましたら幸いです。 脳症(encephalopathy)とは? 脳症(encephalopathy)①中枢神 […]
・まず最初に厳しい結論を申し上げると「眼振を理解しないかぎりめまい診療は絶対にできない」ということです。・めまい診療において症状の自覚症状は客観性に欠けあてにならないことが指摘されており(Mayo Clin Proc. 2007;82:1329- 1340.)、近年最も使用されている”Standing algorithm”も客観的な指標としての眼振をベースに議論をすすめるよ […]
患者さんからの訴えでしばしば遭遇するのが「不思議の国のアリス症候群」です(実際に経験されたことがある先生もいらっしゃるかもしれません)。1955年にイギリスの精神科医John Toddがこの名称が提唱されました。確固たる基準がある症候群ではないので(病態も解明されておらず、独立して扱って良い症候群なのかどうかもわかっていない)、あいまいなところも多いですがまとめます。 臨床像 ポイント:知覚のゆが […]
脳症(encephalopathy)の総論に関してはこちらに解説がありますのでご参照ください。低血糖脳症に関して調べた内容をupしていきます(これから追加していきます)。最後に管理人の一言を記載しています。 画像所見 ・低血糖脳症に特異的な所見はなし ①白質②灰白質:皮質,基底核 *視床・脳幹・小脳は障害されない傾向 *参考:DWI皮質高信号の鑑別(鑑別は比較的限定的なので重要)・脳血管障害:塞栓 […]
手指屈筋反射はなんとも文献により記載方法がばらばらで困ります。そもそもreflex, phenomenon, signという表現も文献により混在しています・・・(これは英文でも和文でもです)。このためNeurologistからツッコミが沢山くる可能性があります。通常の腱反射に関してはこちらをご参照ください。 手指屈筋反射の基本 ・手指屈筋群に認める筋伸長反射(手指屈筋群が引き延ばされることにより手 […]
脳梗塞のDAPT領域でまた重要な論文が出ました。脳梗塞とDAPTに関してはこちらにまとめがありますのでご参照ください。 “ATAMIS” trial JAMA Neurol. 2024 Mar 11. doi: 10.1001/jamaneurol.2024.0146. PMID: 38466274. 背景:非心原性脳梗塞において高リスクTIAまた軽症脳梗塞例においてDAP […]
脳血管障害後に生じる発作(seizure)は発症7日を境に、7日以内を急性症候性発作(early seizureとも表現する)、7日以降を非誘発性発作(late seizureとも表現する)と分類します。脳血管障害とてんかんに関してはこちらのまとめをご参照ください。今回紹介するこちらの論文では脳血管障害後の急性症候性発作(acute symptomatic seizure)を重積例と非重積例に分け […]
私(管理人)はこの「医學事始」https://igakukotohajime.com/という医学ブログ・ホームページを始めて約5年が経ちます。ホームページを始めた当時は特定のサイトを模範として設定した訳ではなく、とりあえず自分の好きなように、そしてやりやすいようにホームページを構築・運営してきました。 その過程で分かった医学ブログ・ホームページの素晴らしいメリットや試行錯誤しながら運営するにあたっ […]
”いわゆる”ベンゾジアゼピンチャレンジについてです。本日ICUでK先生、O先生と話しているとき「そもそもベンゾジアゼピンチャレンジという言葉って正確なのか?」という話が挙がり、こちらの文献を教えていただき読みました(PubMedで”benzodiazepine challenge”と入力すると10件しかヒットしません, “benzodiazepine trial […]