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2024年

全般性強直間代発作(GTCS)後の採血バイオマーカー変化

TLOC(transient loss of consciousness)の鑑別で①Seizureか②Syncopeかはもちろん「病歴が最も重要」であることは誤解を招かいために強調しますが、目撃者が全くおらずに搬送された場合は採血でのバイオマーカーの変化・推移が原因推定に有用です。調べた内容をまとめていきます。 各種バイオマーカーの時間経過での推移 重要文献:Acute metabolic eff […]

副神経 accessory nerve Ⅺ

解剖 1:副神経(nucleus ambiguus) 迷走神経と一緒に走行する→咽頭喉頭*迷走神経に対しての「副(accessory)」という位置づけ2:脊髄副神経(C3-5) 脊柱管内を上行→頸静脈孔→頭蓋外→胸鎖乳突筋・僧帽筋を支配 支配筋 僧帽筋 trapezius muscle ・起始:外後頭隆起~項靭帯(第12胸椎まで)、停止:鎖骨外側1/3, 肩峰,肩甲棘・肩甲骨挙上:①上腕骨を肩甲骨 […]

脊椎脊髄・神経筋の神経症候学の基本―日常診療での誤診を防ぐ初めの一歩 編集:園生雅弘先生

最近購入して個人的に最も良かったNeurologyに関する教科書を紹介します。 本書は脊椎脊髄~末梢神経の疾患に関して広範囲にかつかなり踏み込んだ解説があります。また症候学に関しての記載も充実しており、個人的には亀山先生の「感覚障害」のチャプターがかなり衝撃を受けました(自分の無知を痛感させられました)。 この本の対象に関してですが序文には初期研修医の先生方も対象と記載されていますが、申し訳ないで […]

胸郭出口症候群 TOS: thoracic outlet syndrome

胸郭出口症候群に関して悩む症例が外来でありました。胸郭出口症候群という疾患名自体は有名ですが、概念が非常に幅広いです。この点に関しては日本では園生先生が第一人者で多くの著作があり、調べるとほぼ全て園生先生の記載にたどり着くため正直ただ書き写してまとめているだけになってしまう感じもあります・・・。詳細は特に園生先生の記載(「脊椎脊髄・神経筋の神経症候学の基本―日常診療での誤診を防ぐ初めの一歩」p.2 […]

重症筋無力症の周術期管理

NeurologistのConsultationとして重要なテーマの1つは重症筋無力症患者の周術期管理についてです。重症筋無力症クリーゼの原因としては感染症をはじめとした身体への侵襲があり、手術もその代表的な原因です。確固たるものがないところではありますが、調べた内容をまとめていきます。Up to dateの”Anesthesia for the patient with myasth […]