静脈血液ガスと動脈血液ガスの違い
・学生や研修医のときに学習する血液ガスは基本的に「動脈」血液ガスですが、毎回毎回動脈血液ガスを評価することは集中治療室でAラインが挿入されている人でない限り現実的ではありません。・実臨床では静脈血液ガスをいかにうまく利用するか?(適切に解釈するか?)が重要です。 両者の違い・差について Can VBG analysis replace ABG analysis in emergency care? […]
・学生や研修医のときに学習する血液ガスは基本的に「動脈」血液ガスですが、毎回毎回動脈血液ガスを評価することは集中治療室でAラインが挿入されている人でない限り現実的ではありません。・実臨床では静脈血液ガスをいかにうまく利用するか?(適切に解釈するか?)が重要です。 両者の違い・差について Can VBG analysis replace ABG analysis in emergency care? […]
尿毒症性脳症は除外診断です(この後の議論上誤解がないようにここで強調します)。ただ「透析を1回まわしてBUN下がったけど意識が改善しなかったので、尿毒症性脳症ではない」という議論は間違っていると思います。以下ほとんどの内容をKidney International 2022; 101: 227–241.を参照に記載させていただきます。 病態・診断 ・病態は単一ではなく、複数の要素が関与するとされて […]
画像検査で偶発的に認めた腎病変に関してのアプローチをまとめます。自施設の腎臓内科専攻医K先生がとてもよくまとめてくださり、ご許可いただきこちらにも掲載させていただきます(大変ありがとうございます)。 Bosniak分類 ・嚢胞性腎腫瘤の悪性腫瘍リスクを解剖学的な画像所見を元に層別化したもの*最初は1986年に発表され2019年updateされている Bosniak MA. The current […]
原因 ・腎臓:慢性腎臓病、透析(とても多い)・肝臓:原発性胆汁性胆管炎(掻痒感が主訴になることあり)、肝硬変、慢性肝炎・内分泌:甲状腺機能異常、糖尿病など・血液疾患:真性多血症、鉄欠乏性貧血、悪性リンパ腫、ヘモクロマトーシス、白血病・神経:多発性硬化症など・その他:老人性乾皮症(最多) 対応 保湿剤 ・最初に必ず行うべきはスキンケア+保湿で基本中の基本 *保湿剤まとめ 一般名 ワセリン ヘパリン類 […]
部位:生理的狭窄部位 ・腎盂尿管移行部:背部痛(最も多い)・腸骨動脈交差部・尿管膀胱移行部:下腹部痛鼠径靭帯:腹部~腰背部にかけての疼痛 *尿管結石:シュウ酸カルシウム結石が最多、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン 臨床像 ・突然発症・正常:間欠または持続性*炎症が病態なので持続性になることもある→間欠痛でないからといって除外することはできない・嘔吐:認めること多い 50%(尿管からの迷走神経刺激に […]
病態についてはこちらを参照ください。AKIについてはこちらをご参照ください。 定義 3か月以上持続する①または②①腎障害の存在が明らか(尿異常、画像診断、血液、病理)②GFR<60 mL/min/1.73m2 *シスタチンC:eGFR=(cr + cys)/2 軽度腎障害をみたらシスタチンCでも評価することが重要*eGFR注意点①体表面積補正の値,②18歳以上の成人が適応,③Cr値が安定した […]
・lactate:乳酸イオン *血液ガスで測定している値・lactic acid:乳酸 正常値:0.5~1.5 mmol/L (通常 2 mmol/L未満)*換算(mmol/Lとmg/dL):mmol/L=0.11 x mg/dL 0.44-1.78mmol/L(4-16mg/dL) →だいたい8~9倍すれば良い(血液ガス測定の機械によって単位表記が異なる) 産生と代謝 産生 機序:嫌気性解糖=ピ […]
「メイロン®(NaHCO3)を投与するべきなのか?」に関しては長年議論があります。この記事では臨床試験の結果ではなく生理学的議論をまとめます。 生化学の復習 酸の定義(ブレンステッド・ローリー) 酸:H⁺を与える物質 塩基:H⁺を受け取る物質 HA=H⁺ + A⁻ *HA:酸 A⁻:塩基 緩衝系:bufferはH⁺と結合することでH⁺を減らす・細胞外液:HCO3⁻, Hb・細胞内液:タンパク質(ヒ […]
ER当直をしているとよく遭遇するのが「尿閉」です。身体所見では臍より下の部分がポコッと盛り上がっており一目瞭然ですが(下図自験例)、患者さんは尿閉ではなく「腹痛」として受診する場合もあるため注意が必要です。 原因 ・男性の場合:前立腺肥大症が最多、前立腺炎も尿道圧迫による尿閉を来しえます(自験例もあります)・物理的な尿道閉塞:血塊による膀胱タンポナーデ、結石・薬剤性:抗コリン薬(特に市販の感冒薬に […]
研修医の先生から「なんでこの患者さん採血検査でCK上昇しているのでしょうか?」と質問があり、マクロCK血症と思われる症例を経験し勉強した内容を簡単にまとめさせていただきます。 1:CKに関して CK(creatine kinase)はM型とB型の2種類から作られます(下図)。CK-MM:骨格筋、CK-MB:心筋(心筋全体の25%未満)という関係にあります(BBは臨床上問題になることは少ないため省略 […]