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腎臓 酸塩基・輸液

CKD(慢性腎臓病) 病態

1:CKDの病態 まず原疾患によって「ネフロン」の喪失が起こる。そうすると、糸球体濾過量を保つために「残っているネフロン」が普段より頑張ることになる。そうすると残ったネフロンにかかる負担が大きくなり、「糸球体内圧」が上昇する。糸球体内圧が上昇するとその糸球体にダメージが及び、その残っているネフロンも喪失してしまう。ネフロン数は出生時に決まっており、そこから増加することはないため、新しくネフロンを動 […]

糸球体 解剖と病態

1:糸球体の解剖 糸球体は4つの構造で成り立つ。1:上皮細胞(最も外側に位置し、蛋白漏出を防ぐ役割)2:基底膜(上皮細胞を裏打ちしており、バリアの構造)3:血管・血管内皮細胞4:メサンギウム(最も内側に位置し、これらの構造をつなぎとめる糊の様な役割) 血管が固まりになっており、その外側に血液から蛋白の漏出を防ぐメカニズムとして上皮細胞があり、その内側に構造がばらばらにならないようにつなぎとめるメサ […]

輸液 基本知識と分類

輸液の理解のためにその基礎となる内容に関して解説します。 1:体液の分布 体液は1:血液、2:間質液、3:細胞内液の3つのコンパートメントに分けられます。このうち1:血液と2:間質液を合わせるたものを一般的に「細胞外液」といいます。輸液を考える際には、その輸液がコンパートメントのどこへ分布するか?を理解することが重要です。 そして、それぞれ血液:間質液:細胞内液は約1:3:8の比で容量が分布してい […]

酸塩基平衡:血液ガス 練習問題1

練習問題1:50才女性 主訴:下痢 pH=7.31, PaCO2=31 (mmHg), HCO3-=16, Na=142, K=2.2 , Cl=114 (mEq/L) Step通りに考えていく。 Step1はpH=7.31<7.35なのでアシデミア。アシドーシスではないことは前回解説した通りで注意したい。 Step2は1次性変化、今回はHCO3-=16 mEq/Lであり、代謝性アシドーシス […]