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教科書紹介 “Plum and Posner’s Diagnosis and Treatment of Stupor and Coma”

臨床的示唆に富んだ意識障害に関する名著です(逆に意識障害の教科書はこれしかない)。昔からこの本自体は知っていたのですが、しっかり読むようになったのは恥ずかしながらつい最近です。おそらく初期研修始めたばかりでこの本を読んでもあまり面白さがわからないかもしれないですが、救急を色々と経験を積んでから読むと臨床の示唆に富んだ内容でとても面白いです。

Physicalからどう意識障害の原因に迫るか?各疾患による意識障害はどのような特徴があるか?が詳細に記載されており、「まさに臨床!」という感じでとても勉強になります。最近脳幹反射を勉強しなおしているのですが、その際にもPlum and posnerの記載が何よりも信頼できます。こうした知識のよりどころとして教科書は素晴らしいです(少し話題はそれますが、学年が上がってから教科書をきちんと読み直すと臨床力のブラッシュアップにつながると感じます)。

もちろん近年のNeurocritical領域のモニタリングもとても面白いのですが、私はこうした古典的なHistory and physicalからどう病態・解剖に迫ることができるか?というテーマが一番好きです。あまりに面白いのでここ1か月で2回電車を乗り過ごしてしまいました。もっと若いころに熟読していてもよかったなーとも感じます。私はKindleと書籍の両方で持っており、電車の中やエレベーターの待ち時間はKindleで読んでいます。本を目の前にすると分厚すぎて萎縮するので、Kindleで読んでいる方がコツコツ読み進められます。