下垂体卒中 pituitary apoplexy
日々こつこと臨床を続けていると苦手分野が洗い出されありがたい限りです。下垂体卒中は1950年にBroughamらが5例報告で最初に”pituitary apoplexy”と名付けました。”apoplexy”はよく昔の先生が「アポった」と表現されることがありますが、元々はギリシャ語で日本語では「卒中」を意味します。下垂体卒中は神経内科医にとって意外とア […]
日々こつこと臨床を続けていると苦手分野が洗い出されありがたい限りです。下垂体卒中は1950年にBroughamらが5例報告で最初に”pituitary apoplexy”と名付けました。”apoplexy”はよく昔の先生が「アポった」と表現されることがありますが、元々はギリシャ語で日本語では「卒中」を意味します。下垂体卒中は神経内科医にとって意外とア […]
この記事は初学者向けにてんかん重積のイメージをつかみやすくするため比喩とイラストを用いて解説したものになります。よく「てんかん重積」は「火事」に例えられます。この例えは様々な書籍でされており私の新規性は一切ありません。唯一イラストは私が自分でいそいそと書いた独自のものです。理解の参考になりましたら幸いです。この記事では以下の例えを使用し、対応関係を先に記載しておきます。 ・家=脳・火事=てんかん重 […]
「もう2022年の夏だよ!今更記事作っても遅いよ!」と言われてしまいそうですが・・・、1年遅れでCIDPの新ガイドラインについて簡単にまとめたいです(完全に自分の理解のためです・・・)。CIDPに関しては過去こちらにまとめていますのでご参照ください。前の記事に書き加えると収集がつかなくなるため前の記事とは別に新しい記事にしています。この記事は全体をただ訳すことが目的ではなく、一部私の意訳やコメント […]
片頭痛予防薬として新たに出現してきた薬剤です。片頭痛一般に関してはこちらをご参照ください。調べていきながら少しずつ内容をupdateしていきます。 作用機序 ・カルシトニン遺伝子関連ペプチド (calcitonin gene-related peptide: CGRP)シグナルに関する機序です。・CGRPは三叉神経から放出され、血管平滑筋に作用し血管拡張をする作用があります(三叉神経血管反射)。片 […]
古い文献は椎骨動脈の典型例が主体ですが、近年画像診断が向上していることで様々な臨床像にvariationがある椎骨動脈解離が指摘されるようになってきました。また1点注意を申し上げると頭蓋「内」と頭蓋「外」できちんと分けて考える必要があります(特にSAHを合併するか?しないか?の点で区別が重要)。この記事での主題は基本的には頭蓋「内」の椎骨動脈解離に関してですが、一部頭蓋「外」の椎骨動脈解離に関して […]
JMEは神経内科医はよく診療すると思います。その他のより若年のてんかんに関しては私はあまり経験がないのですが、”transition”の関係で外来での勉強が必須となってきており、教科書的内容をまとめています。ポイントをご存じの方がいらっしゃりましたら是非ご教授いただきたいです。*2017年ILAEから“idiopathic generalized epileps […]
特に日本からよく報告されています。「そもそもなぜ腱反射が起こるのか?」、「軸索障害や脱髄なにが特に障害するのか?」など考えることが広がり、面白いテーマです。 ただ「腱反射が保たれているギラン・バレー症候群もあるから!」という一点張りでは戦えません。やはり総合的な臨床経過・神経所見・電気生理所見などを合わせて初めて病態の評価が可能となります。つまり「腱反射が保たれているギラン・バレー症候群もある」と […]
Neurologyのコンサルタントとして重要な知識です。中枢神経合併症に関してはまた後日まとめさせていただきます。 末梢神経障害:Chemotherapy-induced peripheral neuropathy (CIPN) 頻度:30-70%(人によって程度は様々である) *化学療法に伴う神経合併症として最も多い検討するポイント:化学療法の種類・投与方法・積算投与量・治療期間・出現する時期・ […]
明確な筋力低下があればもちろんそれが原因で歩きづらいことになりますが、これはそこまで鑑別に困らないことが多いと思います(例えば封入体筋炎での大腿四頭筋萎縮による歩行障害などは筋力低下による膝折れなどが明瞭であるため診断に悩むことは少ない)。 高齢者の歩行障害アプローチで難しいのは筋力低下はそこまで目立たないのだけれど、上手く歩けないというケースに多く遭遇するということです。またそれだけではなく「さ […]
病態 TOAST分類には記載がされていませんが(病変が15mm以上で「小血管病」(ラクナ梗塞)に該当しないと「分類不能」になります)、元々1989年にCaplanが提唱した概念(Neurology. 1989 Sep;39(9):1246-50.)でとても重要です。障害される血管はラクナ梗塞と同様に「穿通枝」ですが、穿通枝の入口部に「アテローム性病変(microatheroma)」をつくり閉塞する […]