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2023年2月

SarcoidosisとSmall Fiber Neuropathy

病態・臨床像 ・元々サルコイドーシスの患者で説明ができない疼痛や異常感覚は認めており, これがsmall fiber neuropathyなのではないかという検討がされ、この文献を端緒として広がっていった(この報告からHoitsma先生の論文がほとんどを占めている) Lancet 2002;359:2085 e 6. *ここではサルコイドーシス患者の44%(31/70例)で疼痛, 異常感覚を認め全 […]

アルツハイマー型認知症と「てんかん」

両者の関係性に関して論文が発表された順番に紹介していきたいと思います。 ■マウスでのAPP導入による脳波の検討 Neuron. 2007 Sep 6;55(5):697-711. ・どのようにてんかん原性を獲得するか?:Aβ→神経細胞の異常興奮→てんかん発作・なぜ認知機能が悪化するか?:神経細胞の過剰興奮により代償性抑制メカニズムの発動→神経回路network機能不全→認知症の悪化 ■アルツハイマ […]

1人診療科

かなり私事ですが、私(管理人)は2022年4月から300床程度の総合病院で神経内科医(Neurologist)1人で勤務し臨床と教育に従事しています。各科の先生方がとてもよくしてくださるので非常に恵まれた環境で助かっています。数年前から「将来1人で診療できるように」とかなり意識して勉強してきたつもりですが、やはり色々と難しい面を感じており、1年間通じて思ったことを自分への忘備録のようなかたちで書い […]

アルガトロバン argatroban

ここでは急性期脳梗塞でのアルガトロバンの位置づけについて調べた内容をまとめていきます。 端的にまとめると「非心原性脳梗塞のアテローム血栓性やBADといった初期に高率に神経所見が増悪する(early neurological deterioration: END)病態では抗血小板薬にアルガトロバン併用が望ましい」ということになるかと思います。元々アルガトロバンはエビデンスない三羽烏と言われてきました […]

焦点てんかん

側頭葉てんかん TLE(temporal lobe epilepsy) 内側側頭葉てんかん MTLE 焦点てんかんの原因として最多 背景:海馬硬化症が代表的・IPI(initial precipitating injury)(熱性けいれん重積・外傷・低酸素脳症・中枢神経感染症など)を乳幼児期に既往が多い→6か月~30年の潜伏期間を経てFIAS初発 *発症年齢はほとんどが20歳未満(平均10歳)臨床 […]