MOGADによる皮質性脳炎
MOG抗体関連疾患での皮質性脳炎(Cerebral cortical encephalitis)は2017年に初めて報告され(Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm. 2017 Mar;4(2):e322.)確立した疾患概念です. 片側性皮質脳炎の代表的な鑑別疾患として重要です. 若年発症で髄膜炎のような頭痛が目立ち, てんかん発作を随伴し, ステロイド治療反応性が良好で […]
MOG抗体関連疾患での皮質性脳炎(Cerebral cortical encephalitis)は2017年に初めて報告され(Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm. 2017 Mar;4(2):e322.)確立した疾患概念です. 片側性皮質脳炎の代表的な鑑別疾患として重要です. 若年発症で髄膜炎のような頭痛が目立ち, てんかん発作を随伴し, ステロイド治療反応性が良好で […]
先日起床後に安静時めまい+左難聴・耳鳴りを呈した症例があり、診察するとsupine head-roll testで左頭位変換で回旋性眼振が出現する症例を経験しました。当初は三半規管の問題であったとしたらBPPVで蝸牛症状は伴わないはずだし、でも前庭神経の問題なら普通は頭位変換と関係ないからなーと病巣が良く分からずでしたが、結局突発性難聴の診断に至りました。なぜこうなったのか疑問に思い改めて調べます […]
非弁膜症性心房細動患者さんの抗凝固療法導入時期は出血性梗塞合併リスクがあり判断に悩む領域です。 今までの変遷 ・前向き研究不在の中で今までさまざまなrecommendationが提唱されてきました。その変遷をまずまとめていきます。 基礎知識 ・心原性塞栓症の再発リスクは初期14日以内で0.5-1.3%/日(Stroke 1983; 14: 688–93.)・脳梗塞直後が再発リスクも, 出血性梗塞に […]
解剖 ・足関節は距腿関節(脛骨・腓骨と距骨の関節:背屈/底屈を担う)、距骨下関節(距骨と踵骨:外反/内反を担う)が大きな関節として重要。・第1MTP関節(中足趾節間関節)は痛風の障害部位として重要。 診察方法 ROM:距腿関節(背屈・底屈)、距骨下関節(内反・外反) 触診:母指と示指で内外顆直下前面を触診。MTP関節はsqueezing testで確認。 足では必ず腱・腱付着部も診察する 疾患各論 […]
解剖 1)骨の名前 ・手指骨:基節骨、中節骨、末節骨(近位~遠位にかけて)*母指は中節骨がない・中手骨・手根骨:近位3つ(舟状骨・月状骨・三角骨)と遠位4つ(大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨)+豆状骨の8つから構成 2)関節の名前 ・DIP(distal interphalangeal)関節:末節骨と中節骨の間・PIP(proximal interphalangeal)関節:中節骨と基節骨の間* […]
膝関節痛は高齢化社会でcommonかつ、化膿性関節炎や偽痛風などの関節炎の罹患関節として非常に多いため重要です。関節穿刺の中で膝は非専門医でも実施できるようになるべきです。その他ランニングなどで膝が痛くなることも多いと思いますので、日常医学として何科の医師であったとしても基本的な事項は習得するべきです。ここも拙著「内科診療ことはじめ」に準拠した内容です。 基本的な解剖・診察方法 ROM:伸展、屈曲 […]
内科医で股関節痛を診療できない訳にはいけません。ここも拙著「内科診療ことはじめ」に記載している内容に準拠していますが、おおまかな鑑別アプローチを身に付けます。 原因 ・まず最初のアプローチは股関節の前方・側方・後方いずれの部位に疼痛があるか?という点から鑑別をすすめていきます。・3大疾患は股関節炎・大転子滑液包炎・腰椎疾患からの放散痛でありこれらで原因の90%以上を占めるとされています。その他は大 […]
肩の疼痛は内科でもよく遭遇するproblemで基本的なアプローチを習得する必要があります。拙著「内科診療ことはじめ」に記載している内容とほぼ同じですが、改めてまとめます。 なぜ回旋筋腱板”rotator cuff”が重要なのか? 肩の疼痛は「純粋な肩関節(肩甲上腕関節)自体の問題ではない」ことが多く、実際には回旋筋腱板損傷の問題が多いです。回旋筋腱板は”rota […]
抗LGI1(leucine-rich, glioma-inactivated 1)抗体関連脳炎は自己免疫性脳炎の中で抗NMDAR脳炎に次いで多い原因として指摘されており認知が広まってきています. 自己免疫性脳炎の総論に関してはこちらを参照ください。抗VGKC関連抗体としてLGI1とCaspr2への抗体が代表的で前者が辺縁系脳炎(中枢神経)を主体に, 後者が末梢神経を主体な臨床像を呈します. FBD […]
脳底動脈閉塞は脳梗塞の中でも極めて神経学的予後が不良なものです. 脳底動脈閉塞に対する血管内治療は元々「救命目的に行うかどうか?」という立ち位置にありましたが, 2022年にNEJMで2つのRCTが発表され, 機能予後改善の意味でも流れが大きく変っています. ここではこの2つのRCTに関して取り上げます. “ATTENTION” N Engl J Med 2022;387:1361-72. まとめ […]