注目キーワード

足関節痛へのアプローチ

解剖

・足関節は距腿関節(脛骨・腓骨と距骨の関節:背屈/底屈を担う)、距骨下関節(距骨と踵骨:外反/内反を担う)が大きな関節として重要。
・第1MTP関節(中足趾節間関節)は痛風の障害部位として重要。

診察方法

ROM:距腿関節(背屈・底屈)、距骨下関節(内反・外反)

触診:母指と示指で内外顆直下前面を触診。MTP関節はsqueezing testで確認。

足では必ず腱・腱付着部も診察する

疾患各論

Morton’s neuroma

・足趾第3, 第4の間(web)に最も多い 理由:中足骨1,2,3はそれぞれ足根骨と連結しているが、中足骨4,5は1つの足根骨と連結しており(可動性がより制限されている), 3と4は可動性が大きくなるためimpegimentが起こりやすい
・治療:metatarsalへ負担がかかりすぎないようにハイヒールは避けるべき

足底筋膜炎

・”plantar fascia”:距骨から中足骨の頭部をつなぐ役割(弓を張っているようなアーチを形成する)
・距骨との接続部分で炎症を起こす 40歳以上 女性に多い
・朝最初の歩き始めて踵に体重をかけるときが疼痛 典型的
・通常は90°で足底筋膜やアキレス腱はstretchされている状態→夜間はゆるんでいるため、朝いきなりstretchされると疼痛を起こす機序
・踵の付着部に圧痛があることが多い
・レントゲン:骨棘を認める場合がある heel spur 石灰沈着によるもので、これは原因ではなく結果であることに注意

アキレス腱炎

・足底筋膜炎と病態、疫学など似ている 年齢に伴いflexibilityを失うことが影響している
・アキレス腱炎はステロイド注射が推奨されない(アキレス腱断裂のリスクがあるため)

PTTD: posterior tendon dysfunction (adult-acquired flatfoot deformity)

・後脛骨筋の変性・腫れる→鞘を通過する際に自由に難しくなる
・後脛骨筋:足底のアーチの維持にとても重要である→踵が外側へ倒れるようになる(腓骨側へ)
・50歳以上でアーチ中央の疼痛はPTTDを最も疑うべき
・”too many toes” sign:後ろから立位で足を眺める 外反している 外側の足趾が多く見えるようになってしまう
・片足立ちつま先立ち:出来ない
・TPを鍛える練習 タオルで引っ張って調べる

足捻挫

・内反ストレスによるATFL(anterior talofibular ligament:前距腓靭帯)損傷が最も多い
・痛みで十分な診察は困難で骨折(特に外果骨折)かどうかの判断も難しい
→レントゲンが最も重要であるが、全例とるのも難しいため Ottawa ruleがあり有用である
・下肢はどうしても重力の問題で、感染症も起こりやすいし、外傷なども治りが遅いため、挙上を十分にすることが重要

*Ottawa rule:以下いずれか該当する場合はレントゲンを撮影する
1: 55歳以上
2: 荷重かけられない
3: 内果、外果の後ろ下から6cmの範囲に圧痛がある

捻挫と間違えられる注意疾患
1:アキレス腱断裂
・1週間以上経過すると手術の改善予後が悪い点に注意が必要。
Thompson’s test:アキレス腱が完全断裂していても、足趾屈筋などを利用することで足関節を底屈させることは可能である。このため足底屈できることでアキレス腱断裂を否定できない。このため必ずThompson’s testを行うべき。

2:第五中足骨骨折
・歩行時足の外側は体重をかなり支えている(砂浜の足跡をみるとわかる通り)。

レントゲン

足関節:正面、側面
踵骨:側面、軸写、アントンセン
足:正面、斜位(内旋、外旋)
足趾骨:正面、側面