左室内血栓 LV thrombus
脳梗塞診療で心原性塞栓症というとそのほとんどが心房細動によるものですが,時折問題になるのが左室機能不全に伴う左室内血栓です。以下の内容は全てCirculation. 2022;146:e205–e223.を参考に記載させていただきました。 形成因子:①左室機能不全,②心内膜障害,③炎症または過凝固状態 ・左心室血栓形成リスクは「虚血性心筋症>DCM」 STEMI 4~39%, DCM 2~36%・ […]
脳梗塞診療で心原性塞栓症というとそのほとんどが心房細動によるものですが,時折問題になるのが左室機能不全に伴う左室内血栓です。以下の内容は全てCirculation. 2022;146:e205–e223.を参考に記載させていただきました。 形成因子:①左室機能不全,②心内膜障害,③炎症または過凝固状態 ・左心室血栓形成リスクは「虚血性心筋症>DCM」 STEMI 4~39%, DCM 2~36%・ […]
ナツメグ nutmeg:Myristica fragrans treeの実 wikipediaより香辛料:ハンバーグなど肉料理 *スターバックスのトッピングであるかも 原因成分:myristicin(ミリスチン)→代謝されMMDA(3-methoxy-4,5 methylenedioxyamphetamine)になる(交感神経刺激+幻覚誘発)*抗コリン作用(口渇、顔面紅潮、嘔気、ふらふら、尿閉、視 […]
てんかん発作と不整脈の関係に関して調べます。意外と心室頻拍などの心室性不整脈に関しては情報がまだ得られていません。ほとんどがasystoleに関してですね。*参考文献:Neurol Neurosurg Psychiatry 2016;87:69–74. 内訳:ictal asystole 103例, postictal asystole 13例, ictal bradycardia 25例, ic […]
過去の神経学会の地方会で初めてこの病態を知りました。前に一度まとめようと思いそのまま忘れてしまっており、今回疑う症例があったため勉強した内容を簡単にまとめます。 病態/臨床像 ・原因不明脳梗塞の原因として重要です。FMD(fibromascular dysplasia)の一種で内頚動脈近位部の後壁から線維組織が突出して棚のような形態”shelf-like”を呈します(動脈硬 […]
・稀ではあるが重要 悪性リンパ腫の診断に先行する場合がある・悪性リンパ腫治療中に出現してくる場合もある・NHL(非ホジキンリンパ腫)のB細胞(約90%)が圧倒的に多い high gradeの場合は神経障害6.5-17.5%, B細胞性約90%・HL(ホジキンリンパ腫)はNHLと比して稀・背景の免疫異常による障害が多い GBS/CIDPの報告もあり Hu抗体の報告あり HLの早期の段階でparane […]
脳幹脳炎(brainstem encephalitis)またはrhombencephalitisに対する系統的なアプローチを身に付けることがNeurologistとして必須の知識です。その中でもBickerstaff脳幹脳炎に関してまとめ、途中で脳幹脳炎に対するアプローチについて文献的なことと、個人的な考えをまとめます。 病態・背景 ・日本では年間約100例程度と報告されている(脳幹脳炎の43%を […]
単癌患者の約13%がseizureを経験するとされています。腫瘍関連ではそもそも原発性脳腫瘍、脳転移、その他治療の副作用(放射線治療や手術)、傍腫瘍神経症候群、合併する感染症や血管障害などによりseizureが生じる場合があります。特にseizureが脳腫瘍を発見する契機になる場合もしばしばあるため注意が必要です。高齢者てんかんの3大原因のうちの1つでもあるので(①脳血管障害、②アルツハイマー型認 […]
PRESで脳幹部に信号変化を伴うことはありますが(13%と報告)、脳幹部が主体となるPRESは稀です。PRES全般に関してはこちらをご参照ください。 管理人まとめ ・脳幹部の中でも既報では橋が100%障害される(中脳、延髄は障害される/されない症例いずれもあり)・画像所見と臨床像の乖離がある(画像所見に比して神経所見に乏しい)・臨床的な経過は通常のPRESと同様であり降圧によりreversible […]
最近読んで非常に感銘を受けた本を紹介します。本書は「学習・教育」をテーマに私たちが普段当たり前としている価値観や常識に対して強烈にくさびを打ちこむ衝撃的な内容です。学習や教育に興味がある、または関与する人にとっては必読と思います。全体を通じて特に「学校教育」に関しての記述が多くあり、私自身も学生時代を通じて学校教育というものに対して違和感を持ち続けてきたので非常に興味深かったです。 本書は過去の偉 […]
病態・臨床像 ・元々サルコイドーシスの患者で説明ができない疼痛や異常感覚は認めており, これがsmall fiber neuropathyなのではないかという検討がされ、この文献を端緒として広がっていった(この報告からHoitsma先生の論文がほとんどを占めている) Lancet 2002;359:2085 e 6. *ここではサルコイドーシス患者の44%(31/70例)で疼痛, 異常感覚を認め全 […]