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2020年

「天才はあきらめた」 著:山里亮太さん

私は特別お笑いに詳しい訳ではないのですが、テレビで山里亮太さんのゲストの発言に対する鋭いツッコミやコメントが好きで元々応援していました。本屋さんでご本人のメガネと同じ赤色で大きくかかれたインパクトのあるタイトル・表紙に心惹かれてつい本書を買ってしまいました。個人的にとても面白い本でしたので紹介させていただきます。 本書は山里さんがお笑い芸人になるまで、また現在に至るまでの自叙伝のような形式になって […]

レクチャーのご案内

今回の記事は医学内容の解説ではなく、レクチャーのご案内になります。 私(「医学事始」の管理人)は今まで勤務させていただいた病院で初期研修や後期研修の先生方を対象にときおりレクチャーを開催させていただいております。最近は私が直接勤務させていただいた事がない病院の先生方からもレクチャー依頼の声をかけていただくことがあり、お声がけ頂き大変ありがとうございます。そのような経緯からレクチャー開催のご依頼をこ […]

両側顔面神経麻痺を主徴とするGuillain Barre症候群:facial diplegia and paresthesia(FDP)

両側顔面神経麻痺の鑑別としてギラン・バレー症候群が挙げられます(後はサルコイドーシス、ライム病などが有名でしょうか)。ギラン・バレー症候群の経過中に顔面神経麻痺を合併することは一般的で24-60%に合併するとされていますが、これとは別に両側性末梢性顔面神経麻痺と四肢遠位部での異常感覚を主徴とする臨床亜型として“facial dipelgia and paresthesia” […]

神経サルコイドーシス 髄液検査

ここでは神経サルコイドーシスにおいて髄液検査が診断にどのくらい有用であるか?に関して調べた内容をまとめたいと思います。結論から申し上げると髄液所見はいずれも神経サルコイドーシスにおいて感度、特異度が十分ではありません。神経サルコイドーシスの診断ではやはり”Tissue is the issue”であり組織診断が欠かせません。 ■神経サルコイドーシスの髄液所見まとめ Neur […]

Guillain Barre症候群 合併症

Guillain Barre症候群ではさまざまな合併症を併発するため(特に重症例)、集学的なアプローチが必要となる場合が多いです。以下で各合併症に関して調べた内容をまとめます(ギラン・バレー症候群の一般的事項に関してはこちらをご参照ください)。この中でも特に重要なのが致死的になりうる自律神経障害と深部静脈血栓症の2点です。これに加えてQOLに大きな影響を与える疼痛をこの記事では取り上げます。ギラン […]

Guillain Barre症候群 治療

ギラン・バレー症候群の治療方法は1990年代に血漿交換療法が確立し、その後1990年代にIVIGの治療が確立しました。その後20年程度に渡り両者が1st line therapyとして君臨し、新規の治療法が出現せず大きな進歩がなかなかありませんでしたが、近年C5モノクローナル抗体が脚光を浴びるようになってきています。ここではギラン・バレー症候群の治療に関してまとめます(ギラン・バレー症候群の一般的 […]

初期研修 何を基準に研修先の病院を選ぶか?(医学生向け)

この記事は医学生の方向けに、初期研修マッチング先の病院を決める際の参考になればと思い書かせていただきました(医学の内容ではありません)。この記事の内容はあくまで管理人の個人的な経験に基づいた意見なので、私とは全く違う意見も沢山あると思います。このためあくまで一個人の意見として参考にとどめていただければと思います。 また初期研修で求めるものや将来のビジョンによっても初期研修の選び方は大きく変わってき […]

神経サルコイドーシス Neurosarcoidosis

サルコイドーシス患者のうち約5-15%が神経サルコイドーシスを合併するとされています。しかし、全身性のサルコイドーシスを有している患者が神経症状を呈したからといってその原因が神経サルコイドーシスとは限らないという点が神経サルコイドーシスの診断の難しい点です。また神経サルコイドーシスの10-30%は全身症状を伴わずに神経症状のみで発症するため、全身症状を伴っていないからといって神経サルコイドーシスを […]

神経サルコイドーシス 治療

神経サルコイドーシスの治療に関して前向き研究は不在であり、基本的にはexpert opinionや観察研究の結果からの内容をまとめます。 ■副腎皮質ステロイド 神経サルコイドーシスの治療では通常副腎皮質ステロイドを第1選択として使用します。一般的にはサルコイドーシスによる他の臓器障害に比べて、神経サルコイドーシスはステロイドの治療反応性が悪いとされています。一定数の神経サルコイドーシス患者はステロ […]

Guillain Barre症候群 予後予測

患者さんご本人、家族へのギラン・バレー症候群の説明をするにあたっては大まかな機能予後と道筋を示すことが求められます。その際に参考となるのが予後予測のスコアリングです。ギラン・バレー症候群では機能予後に関するスコアリングとしてmEGOSが、人工呼吸管理となる予後評価に関してEGRISの2つが提唱されており、ここで簡単に紹介させていただきます(ギラン・バレー症候群の一般的事項に関してはこちらをご参照く […]