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医学いろいろ

CPPD Calcium pyrophosphate deposition disease ピロリン酸カルシウム結晶沈着症

病態 1:軟骨細胞外のpyrophosphate濃度が上昇しCPP結晶が形成沈着2:NLRP3 inflammasomeの活性化を通じて炎症を惹起する リスク因子 ・高齢(60歳以上 *最も大きい)、過去の関節外傷(特に半月板損傷)が最も重要  ・二次性の原因:副甲状腺機能亢進症、ヘモクロマトーシス、低Mg血症、低P血症*60歳以下の偽痛風では二次性の原因を考慮して提出:鉄動態(Fe, ferri […]

肺結節影フォローアップ

少しずつまとめた内容を増やしていきます(最初しょぼめでごめんなさい・・・)。 濃度性状による分類 1: solid nodule:充実成分で内部の肺構造が視認できない *solid: 縦隔条件で描出可能2: sub-solid nodule・GGN:内部の肺構造が視認可能(solid成分が全くない pure GGO)・parial solid:GGOとsolid両方があるmixed pattern […]

化膿性関節炎 septic arthritis

関節炎へのapproach総論に関してはこちらをご参照ください。 病態・臨床像 原因菌:黄色ブドウ球菌(最多)>連鎖球菌>グラム陰性桿菌(大腸菌と緑膿菌が多い、リスクは新生児、高齢者、静注麻薬使用者、免疫抑制者)*若年者の場合淋菌感染も鑑別になる(関節液,血液培養の感度が低く、膣分泌物や尿道分泌物の培養PCRから判断することがある) 部位:膝関節(最多)>股関節>肩関節>足関節>肘関節>手関節 * […]

症候性椎骨動脈狭窄へのアプローチ

椎骨動脈狭窄由来の後方循環系脳梗塞に対して再発予防をどうするか?というテーマです。内頚動脈狭窄に比して研究も圧倒的に少なく、エビデンスにも乏しい分野です。 まとめ 1:内科管理が基本・血管内治療が内科管理よりも再発抑制効果を示したエビデンスは乏しい(内頚動脈狭窄と異なり) 2:外科的介入(血管内治療PTA/ステント、外科的バイパス術)を考慮する状況・狭窄部位がembolic sourceとなってお […]

脳血管の発生

脳血管の解剖変異,破格を把握するためには発生学の知識が重要だということは分かっているのですが・・・あまり勉強してきませんでした・・・。小宮山雅樹先生の文献(Jpn J Neurosurg(Tokyo) 2004;13:116-125.)が勉強になりすぎて(すごすぎる)、ほとんどそれをまとめた内容になります。 内頚動脈の原器:primitive ICA 1:primitive ICAは①crania […]

くも膜嚢胞 arachnoid cyst

病態・特徴 ・髄液がくも膜に覆われた嚢胞状の構造物(水風船のような構造)であり良性(画像検査で偶発的に認める場合が多い)・基本的に無症候性で画像フォローアップも不要・Seizure,内部への出血,水頭症などを合併して症候性になる場合は外科的治療介入を検討 画像上の特徴 ①水信号であり,FLAIR像で低信号(=内部構造がCSF)②内部に血管構造がない(=くも膜下腔の拡大ではない)③好発部位:中頭蓋窩 […]

コリンエステラーゼ阻害薬

基本原則 1:疾患修飾薬(神経変性の進行を抑制する作用)ではなく,あくまでも対症療法薬である・MCIに処方して認知症への進展を抑制する効果はない Cochrane Database Syst Rev. 2012 Sep 12;2012(9):CD009132.*AAN guideline:MCIに対してコリンエステラーゼ阻害薬を使用しない Level B,もしも処方する場合はエビデンスに欠けること […]

脳炎で初回LP髄液細胞数正常はどのくらいある?

今回の論文:Clin Infect Dis. 2024 Aug 3:ciae391. 目的:597例の脳炎(自己免疫、感染性いずれも含む)を後ろ向きに検討し、初回髄液検査で細胞数正常例と細胞数増多例(cutt off: 5/μLに設定)の比較検討 結論:思った以上に脳炎で初回LP細胞数正常が多い 1:脳炎全体のうち約1/4は細胞数正常2:HSV-1脳炎のうち約1/4は細胞数正常3:細胞数正常例の内 […]

delayed facial palsy GBS/FS

ギラン・バレー症候群やフィッシャー症候群で症状がnadirを超えた後、遅発性に顔面神経麻痺を合併する場合があり、これを“delayed facial palsy”と表現します(Fisherが最初に報告したFisher症候群の3例中1例も片側性の”delayed facial palsy”を呈したと報告 N Engl J Med. 1956 Jul 1 […]

FcRn阻害薬

作用機序 ・FcRn(neonatal Fc receptor)はIgGと結合して、IgGがリソソームで分解されないようにリサイクルし半減期を長くする作用があります。つまりIgGのホメオスタシスにとってFcRnは重要な役割を担っています。・このFcRnの作用を阻害することで、IgGの分解を促し、IgG関連の自己免疫性疾患の治療に使えないか?というコンセプトの元開発されたのがFcRn阻害薬(roza […]