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2022年11月

膝痛へのアプローチ

膝関節痛は高齢化社会でcommonかつ、化膿性関節炎や偽痛風などの関節炎の罹患関節として非常に多いため重要です。関節穿刺の中で膝は非専門医でも実施できるようになるべきです。その他ランニングなどで膝が痛くなることも多いと思いますので、日常医学として何科の医師であったとしても基本的な事項は習得するべきです。ここも拙著「内科診療ことはじめ」に準拠した内容です。 基本的な解剖・診察方法 ROM:伸展、屈曲 […]

股関節へのアプローチ

内科医で股関節痛を診療できない訳にはいけません。ここも拙著「内科診療ことはじめ」に記載している内容に準拠していますが、おおまかな鑑別アプローチを身に付けます。 原因 ・まず最初のアプローチは股関節の前方・側方・後方いずれの部位に疼痛があるか?という点から鑑別をすすめていきます。・3大疾患は股関節炎・大転子滑液包炎・腰椎疾患からの放散痛でありこれらで原因の90%以上を占めるとされています。その他は大 […]

肩疼痛へのアプローチ

肩の疼痛は内科でもよく遭遇するproblemで基本的なアプローチを習得する必要があります。拙著「内科診療ことはじめ」に記載している内容とほぼ同じですが、改めてまとめます。 なぜ回旋筋腱板”rotator cuff”が重要なのか? 肩の疼痛は「純粋な肩関節(肩甲上腕関節)自体の問題ではない」ことが多く、実際には回旋筋腱板損傷の問題が多いです。回旋筋腱板は”rota […]

抗LGI1抗体関連脳炎

抗LGI1(leucine-rich, glioma-inactivated 1)抗体関連脳炎は自己免疫性脳炎の中で抗NMDAR脳炎に次いで多い原因として指摘されており認知が広まってきています. 抗VGKC関連抗体としてLGI1とCaspr2への抗体が代表的で前者が辺縁系脳炎(中枢神経)を主体に, 後者が末梢神経を主体な臨床像を呈します. LGI1脳炎38例の臨床像まとめ Neurology ® […]

脳底動脈閉塞への治療介入

脳底動脈閉塞は脳梗塞の中でも極めて神経学的予後が不良なものです. 脳底動脈閉塞に対する血管内治療は元々「救命目的に行うかどうか?」という立ち位置にありましたが, 2022年にNEJMで2つのRCTが発表され, 機能予後改善の意味でも流れが大きく変っています. ここではこの2つのRCTに関して取り上げます. “ATTENTION” N Engl J Med 2022;387:1361-72. まとめ […]