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2020年4月12日

高Ca血症 hypercalcemia

1:Ca代謝まとめ Caはその99%が骨に存在しますが、それ以外に平滑筋の収縮・神経伝達・心筋の刺激伝導・血液凝固など重要な働きをもつ電解質です。 Ca代謝にとって重要な解剖とホルモンは下記の通りです。・解剖:腸管・血液・骨・腎臓・副甲状腺・ホルモン:PTH(副甲状腺ホルモン)・活性型VitaminD ホルモンでは特にPTHが重要で、血中Ca濃度が低下すると1:骨吸収によりCaを血中へ2:VitD […]

高P血症 hyperphosphatemia

1:高P血症の病態生理 PはATP産生・解糖系など人体の機能維持に非常に重要な役割を担っています。このため人体はP欠乏に対してPを保持する機序を発展させてきましたが、逆にP過剰に対する有効な防御方法を身に付けていません。 高P血症による直接的な症状はありませんが、血管平滑筋細胞の骨、軟骨細胞への形質転換が起こる骨ミネラル代謝異常(血管石灰化・動脈硬化促進など)が問題となります。高P血症はCKD患者 […]

低P血症 hypophosphatemia

1:P代謝 P(リン)は解糖系(glycolysis)・ATP産生などの重要な生体機能で担っています。Pはそのほとんどが細胞内に存在し(そのほとんどが骨:85%、その他肝臓・筋肉などの細胞内:15%)、血液中には0.1%しか存在していない。血液でPはは有機リン(ATPなど):10mg/dL程度、 無機リン(PO4):4mg/dL程度(こちらを血中濃度として測定している)として存在しています。 P正 […]