多発神経根症 polyradiculopathy
神経根障害は頚椎症性神経根症と腰椎症性神経根症が頻度として圧倒的に多いです。しかし、それだけではなく胸髄領域の神経根が障害される場合もあれば、複数の神経根が同時障害される多発神経根症を呈するものもあります。ここではminorな多発神経根症の鑑別をまとめます。 どの部位の障害か? 以下にどの部位の神経根が障害されるとどのような症状が出現するかの対応を記載します。 頸髄神経根:頚部痛(~肩甲骨周囲の疼 […]
神経根障害は頚椎症性神経根症と腰椎症性神経根症が頻度として圧倒的に多いです。しかし、それだけではなく胸髄領域の神経根が障害される場合もあれば、複数の神経根が同時障害される多発神経根症を呈するものもあります。ここではminorな多発神経根症の鑑別をまとめます。 どの部位の障害か? 以下にどの部位の神経根が障害されるとどのような症状が出現するかの対応を記載します。 頸髄神経根:頚部痛(~肩甲骨周囲の疼 […]
病態 ・若年脳卒中の原因として重要です(全脳卒中の0.5-1.0%を占めると報告されています)。女性の方が男性よりも3倍頻度が多いとされていますが、これは妊娠関連や経口避妊薬内服によるリスクなどが寄与しているかもしれません。昨今はCOVID19のadenovirus vector vaccineの副作用/合併症として報告されています。下図は年齢ごとの男女での分布。 ・脳の静脈還流は動脈還流のように […]
病態 ・孤発的にoligodendrocyteにα-synuclein(αシヌクレイン)が蓄積する病態です。0.6人/100,000/年*参考:α-synucleinoopathy 1:神経細胞に蓄積→レヴィ小体 疾患:パーキンソン病・LBD 2:オリゴデンドロサイトに蓄積→GCI(glial cytoplasmic inclusion:グリア細胞質封入体) 疾患:MSA 病変分布によってパーキン […]
ここではパーキンソン病をどう疑うか?またパーキンソン病を疑った場合にどのような病歴を取ればよいか?に関してまとめさせていただきます。 寡動 “bradykinesia” パーキンソン病の最も重要な症状かつ徴候は「寡動(bradykinesia)」です(以下bradykinesiaと記載させていただきます)。しかし、この徴候としてのbradykinesiaは普段ふつーに診察し […]
研修医の先生方から「何が良い病歴で、何が悪い病歴なのかよくわからない」という質問をよく頂きます。病歴のとり方は現場で逐一直接指導する方法が最も効果的ではありますが、紙面で伝えられる範囲で伝えられればと思います。漠然と説明しても伝わらないと思いますので、ここでは脳梗塞での病歴を例に挙げてまとめさせていただきました。なかなかイメージしづらいかもしれないですが、少しでも参考になりましたら幸いです。 悪い […]
今回は画像の話です。両側視床に病変を認める場合ケースは往々にして遭遇します。ここでは鑑別疾患をまとめさせていただきます。 通常脳の左右対称の疾患では代謝性・中毒を考慮しますが、視床に関しては血管障害・腫瘍も両側性を呈する場合があるため鑑別が多岐にわたり、画像所見のみから鑑別をすすめるのは難しいです。このため実臨床では臨床情報からの鑑別も非常に重要です。 鑑別まとめ ・腫瘍 glioma(PBTG: […]
病態 純粋自律神経機能不全(PAF: pure autonomic failure 以下PAFと表記します)は末梢の自律神経にαシヌクレイン蛋白が異常集積し、遠心性節後神経が主として障害さることが特徴の神経変性疾患です(求心性線維は比較的保たれるとされています)。1925年Bradbury and Egglestonによって報告されたことに端を発します。自律神経障害の総論に関してはこちらにまとめが […]
病態 ・遺伝形式:XR X染色体上のアンドロゲン受容体遺伝子のCAG repeat異常(38以上、通常は11-36、*47前後が多い(最大62))により変異AR(androgen receptor)が下位運動ニューロン核内に集積していくことが病態です(別名:Kennedy Alter Sung syndrome)。・リピート数は病態を反映し、ポリグルタミン病のためanticipation(表現促進 […]
神経内科医の仕事(コンサルテーションでよくある依頼)としてパーキンソン病患者さんの周術期での薬剤調整があります。以下術前、術中、術後管理に分けて記載させていただきます。 項目 解説 生じる合併症 誤嚥性肺炎、尿路感染症、せん妄、低血圧 リスク因子 麻酔方法・薬 鎮静:プロポフォール脳定位手術は避ける 鎮痛:オピオイドは筋強剛悪化の可能性 筋弛緩:非脱分極性(脱分極性は悪性高熱リスク) 周術期管理 […]
“morning glory”は朝顔のことを意味し、”morning glory sign”は進行性核上性麻痺(以下PSP)の患者さんの頭部MRI画像検査の所見として提唱されているものです。私は恥ずかしながら全く知らなかったのですが、先日読影レポートに記載があり勉強させていただきました。 一番最初に報告されたのはおそらくこちら論文(Magn Reso […]