脾腫の診察方法
脾腫の身体所見に関してまとめます。脾臓は後腹膜臓器ではなく、腫大すると外側に沿ってぐるっと前へ広がります(下図の通りCT画像を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません)。脾臓は相当腫大しない限り触れることはできないため(通常触診はできない臓器と考えた方が良い)、代わりに「打診」により診察します。診察上最も重要な解剖がTraube腔であり、ここは通常「鼓音」を呈します。脾臓が外側から前へ広がって […]
脾腫の身体所見に関してまとめます。脾臓は後腹膜臓器ではなく、腫大すると外側に沿ってぐるっと前へ広がります(下図の通りCT画像を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません)。脾臓は相当腫大しない限り触れることはできないため(通常触診はできない臓器と考えた方が良い)、代わりに「打診」により診察します。診察上最も重要な解剖がTraube腔であり、ここは通常「鼓音」を呈します。脾臓が外側から前へ広がって […]
タイトルの疑問に関する論文を紹介します。実臨床でよく遭遇する疑問なのでとても重要なテーマです。 “RESTART” Lancet 2019; 393: 2613–23 背景:長期的抗血栓薬投与による血栓塞栓症予防の研究は基本脳出血が既往にある患者を除外している。小規模な研究では脳出血後の患者に抗血栓薬を投与しても出血リスクは増大しないという報告があるが、前向きの大規模臨床試 […]
今回は論文を1つ取り上げます。Neurologyから”Risk of Aneurysm Rupture After Thrombolysis in Patients With Acute Ischemic Stroke and Unruptured Intracranial Aneurysms” Neurology ® 2021;97:e1790-e1798.より引用 背景 […]
ギランバレー症候群一般に関してはこちらにまとめがあるためご参照ください。Campyrobacter jejuni感染後は抗GM1抗体は分子相同性の機序によって末梢神経障害を引き起こす機序が推定されています。抗GM2抗体(IgM)がCMV感染後GBSで患者の血清から認めることは有名ですが、これが本当にpathogenic(病原性があるのか?)は証明されていません。その経緯をみていきたいと思います。 […]
先日救急車でPTP誤飲の症例がありました。内科医をしていると高齢者の異物誤飲の中ではよく遭遇すると思います。一度調べてみようと思いまとめました。短めの内容で恐縮です。 PTPは“Press-Through-Package”の略称でプラスチック製の薬を入れるつつみで、当初は1錠ずつ分けることができたため、誤飲が多発してしまいました。その対策として1錠ずつ分けられない構造になり […]
NEJMから腹部大動脈瘤 AAA: abdominal aortic aneurysmsのマネージメントに関してのreviewが出たため、読んだ内容をまとめたいと思います(N Engl J Med 2021;385:1690-8. 一部昔のAAAに関するNEJMのreviewからも引用します N Engl J Med 2014; 371:2101-2108)。 疫学・リスク因子 ■大動脈瘤:3cm […]
妊娠と脳血管障害は神経内科をしているとコンサルテーションとして重要なテーマになります。調べた内容に関してまとめます。本記事で以下に記載する「妊娠関連」という言葉は、「妊娠中+産後6週間以内」という意味で使用していますのであらかじめご了承ください。 妊娠で脳血管障害は増加するのか? ■妊娠と脳卒中の関係に関して N Engl J Med 1996;335:768-74. ・1988-1991年の期間 […]
本日カンファレンスで島(insula)梗塞の議論になりました。島(insular)は脳の中でも臨床的にはなかなか謎に包まれた部位と思います。あまりすっきりした内容にはなっていなくて恐縮ですが、学んだ内容をまとめます。 島(insula)の解剖と機能 中心島溝(central insular sulcus)により前部と後部に解剖学的には分かれます。 動脈支配:中大脳動脈(MCA)のM2から還流(AC […]
単純ヘルペス脳炎の患者さんで議論になったテーマです。Heinrich Kluver先生とPaul Bucy先生が1939年に発表したことに端を発します。ここではAuroraと名付けられたサルに対して両側側頭葉切除術が行われた後の様子を観察して記述されました。 人間での報告は1955年にTerzian先生とOre先生が19歳男性でてんかんコントロールのために両側側頭葉切除術を実施された患者さの報告に […]
脳梁の解剖 ・脳梁(のうりょう: corpus callosum)は左右大脳半球を連絡する最大(約2億本)の繊維束(白質)です。その他左右の大脳半球を連絡する交通線維は前交連、海馬交連が存在します。 ・膨大部:PCAからの血流支配・膨大部以外:ACAからの血流支配 脳梁障害による神経症候 ■左半球機能の伝導障害:言語処理を左半球で行う際に右半球からの情報が脳梁障害により左半球に伝達されないと生じる […]