分野:整形外科(下図をクリックするとAmazonサイトへ移動できます)
私は整形外科を初期研修でローテートしておらず、初期研修のときも当直で整形外科疾患は沢山診ますが、ずっと苦手意識をかかえていました。3年目から内科専行となり整形外科疾患を診る機会がめっきり減ったさなか、5年目に赴任した病院では当直で整形外科救急も診察しないといけないことになり、とても焦りました・・・。そこで本屋さんで整形外科の本を探していたところたまたま目にとまったのがこの本です。
正直2019年出会った医学書の中で一番衝撃を受けました。本の内容としては、具体的な外傷機転・外傷部位からレントゲンをどのように読影するか?を中心にそれぞれの疾患や骨折線が起こりやすい部位のシェーマが載せられています。clear cutな治療指針、そもそもどこに骨折線があるかがイメージできていないとやみくもにレントゲンを読影しても意味がないという根本的な理解、どこまでが非専門医がアプローチできるかどうかなどなど・・・とても分かりやすい内容です。
正直非専門医にとって整形外科はこの1冊で十分ではないかと思うくらい素晴らしい内容です。初期研修~整形外科非専門医まで全ての人におすすめできます。これを整形外科ではなく救急の先生が書いていることがまたすごい・・・。自分もこんな本を書けるようになりたいと思います。