尿電解質
尿電解質を理解せずして「電解質異常」と「酸塩基平衡」を語ることは出来ません。ここではそれぞれ尿電解質(特にNa, K ,Cl)の役割を簡単にまとめます。 まずはじめに「尿電解質に固定された正常値というものはない」という点を強調させて下さい。血液中の電解質は例えば血漿Na濃度=135~145mEq/Lと非常に狭い範囲でコントロールされています。人体にかかるNa負荷は日々異なりますが、腎臓が供給量に合 […]
尿電解質を理解せずして「電解質異常」と「酸塩基平衡」を語ることは出来ません。ここではそれぞれ尿電解質(特にNa, K ,Cl)の役割を簡単にまとめます。 まずはじめに「尿電解質に固定された正常値というものはない」という点を強調させて下さい。血液中の電解質は例えば血漿Na濃度=135~145mEq/Lと非常に狭い範囲でコントロールされています。人体にかかるNa負荷は日々異なりますが、腎臓が供給量に合 […]
1:尿比重・尿浸透圧 尿比重(正常値): 1.002~1.035尿浸透圧(正常値 ):50~1200mOsm/kg 体液量の評価で尿浸透圧の代用として使用します。前提条件を満たした場合(尿糖・造影剤・マンニトールいずれもなし)に尿比重は尿浸透圧と相関関係にあり、尿比重が”0.010″増えるごとに尿浸透圧が”350mOsm/kg”上昇すると覚えます(下 […]
1:K代謝の生理学 まずK代謝の特徴を端的に述べると、 1:細胞内・外シフトが血中K濃度に大きな影響を与える( 細胞内のKが細胞外よりも圧倒的に多い)。2:尿中からのK排泄量を”0″にすることは出来ない(尿中Na排泄量はほぼ”0″にすることが出来るのに対して)。 という2点が特に特徴的だと思います。これからは以下の代謝図を参考にしながらK代謝の生理学 […]
酸塩基平衡を解析する方法は実は大きく3通りあります。僕たちが普段医学生の時に学ぶ方法はそのなかのphysiologic approachというものであり、この方法についてここでは説明します(その他Base excess approach, Stewart approachがありますがここでは省略)。 Physiologic approachでは次のStep5つを進めていきます。 Step 1:pH […]
1:体内の分布 膠質液はcolloidとも表現され、血中の浸透圧を保つ高分子輸液製剤のことをさします。理想的には膠質浸透圧が保たれているため、下図のように全て血管内に分布するはずです(細胞外液、細胞内液、血管内と3つのコンパートメントに分類すると)。 しかし、実際には必ずしも血管内だけに分布するわけではないことが分かっています。一体なぜでしょうか? 血管内皮細胞は普段グリコカリックスというものに裏 […]
具体的な輸液製剤の一般名と商品名、またその組成に関して下図にまとめた。
1:CKDの病態 まず原疾患によって「ネフロン」の喪失が起こる。そうすると、糸球体濾過量を保つために「残っているネフロン」が普段より頑張ることになる。そうすると残ったネフロンにかかる負担が大きくなり、「糸球体内圧」が上昇する。糸球体内圧が上昇するとその糸球体にダメージが及び、その残っているネフロンも喪失してしまう。ネフロン数は出生時に決まっており、そこから増加することはないため、新しくネフロンを動 […]
糸球体の解剖 糸球体は4つの構造で成り立つ。1:上皮細胞(最も外側に位置し、蛋白漏出を防ぐ役割)2:基底膜(上皮細胞を裏打ちしており、バリアの構造)3:血管・血管内皮細胞4:メサンギウム(最も内側に位置し、これらの構造をつなぎとめる糊の様な役割) 血管が固まりになっており、その外側に血液から蛋白の漏出を防ぐメカニズムとして上皮細胞があり、その内側に構造がばらばらにならないようにつなぎとめるメサンギ […]
輸液の理解のためにその基礎となる内容に関して解説します。 1:体液の分布 体液は1:血液、2:間質液、3:細胞内液の3つのコンパートメントに分けられます。このうち1:血液と2:間質液を合わせるたものを一般的に「細胞外液」といいます。輸液を考える際には、その輸液がコンパートメントのどこへ分布するか?を理解することが重要です。 そして、それぞれ血液:間質液:細胞内液は約1:3:8の比で容量が分布してい […]
練習問題1:50才女性 主訴:下痢 pH=7.31, PaCO2=31 (mmHg), HCO3-=16, Na=142, K=2.2 , Cl=114 (mEq/L) Step通りに考えていく。 Step1はpH=7.31<7.35なのでアシデミア。アシドーシスではないことは前回解説した通りで注意したい。 Step2は1次性変化、今回はHCO3-=16 mEq/Lであり、代謝性アシドーシス […]