脊髄円錐上部・円錐・馬尾
解剖 脊髄円錐上部・円錐・馬尾は重要な構造物がぎゅっとまとまっており、少し場所がずれただけで前面にでてくる臨床症状が異なるため、難しい領域です。解剖をまとめます(安藤哲朗先生の書かれた脊椎脊髄2015;28(3): 185-190.を参照させていただきました)。椎体高位と脊髄高位を勘違いしないようにしましょう。 下図はCONTINUUM (MINNEAP MINN)2018;24(2, SPINA […]
解剖 脊髄円錐上部・円錐・馬尾は重要な構造物がぎゅっとまとまっており、少し場所がずれただけで前面にでてくる臨床症状が異なるため、難しい領域です。解剖をまとめます(安藤哲朗先生の書かれた脊椎脊髄2015;28(3): 185-190.を参照させていただきました)。椎体高位と脊髄高位を勘違いしないようにしましょう。 下図はCONTINUUM (MINNEAP MINN)2018;24(2, SPINA […]
急性期脳梗塞診療は「いかに大動脈解離を除外するか?」というテーマを常に抱えています。大規模な3次救急病院では年1例くらいは脳卒中搬送で実は原因が大動脈解離であったということがあるのではないでしょうか?しかし、初発症状で神経所見を呈する大動脈解離は典型的な疼痛を訴えることが少なく診断が難しいことが知られており、rt-PA投与は禁忌で致死的になりうるため注意が必要です。ここではその特徴を文献的にまとめ […]
脳実質内の微小出血はCAA(cerebral amyloid angiopathy)や高血圧性に認める場合が有名ですが、低酸素血症にさらされた重症患者に多発微小出血を認める場合がありこれを”Critical illness-associated cerebral microbleeds”と表現します(全てはStroke. 2017;48:1085-1087から参照させていた […]
今まで原因不明の脳炎とされてきたものの中に自己免疫性脳炎が多く含まれていることが分かり、抗NMDA受容体脳炎をはじめとして多くの自己抗体とそれに対応する病態が解明されてきました。ここでは自己免疫性脳炎の全体像を解説します。過去にNEJM, Lancet Neurologyに素晴らしいreviewがあるため、そこから多く引用させていただきました。 病態 ■細胞表面抗原と細胞内抗原の違い 自己免疫性脳 […]
COVID19に関する最新の情報・文献は日々めまぐるしい速度でup dateされています。最近はCOVID19に伴う神経合併症に関しても報告がかなり蓄積されており、この領域の論文を紹介していきます。ややまとまりに欠けた内容で恐縮ですが、適宜up dateしていく予定です。よろしくお願いいたします。 神経障害合併のまとめ Lancet NeurologyによるCOVID19の神経合併症既報のまとめ: […]
セロトニン症候群は個人的にはかなりunderdiagnosedな症候群ではないか?と思います。まずそもそも疾患を知らない、鑑別に挙げないという点で相当漏れが生じてしまっていることと、薬剤のoverdoseでなくとも(通常量でも)起こりうるという認識がないという点がunderdiagnosedの原因ではないかと思います。以下にまとめさせていただきました。 1:病態 セロトニンの作用は中枢神経系では意 […]
病態 神経梅毒は梅毒のどのフェーズでもありえます(梅毒の既感染がなく神経梅毒だけ単独で発症することはありません)。Treponema pallidumが中枢神経に侵入すると、免疫系がTreponema pallidumを排除する場合もあれば、排除できない場合もあります。このように免疫系が排除できない場合に神経梅毒を併発することがあります。 持続性の感染が症状を起こすのは早期合併症と晩期合併症があり […]
病態 呼吸性アルカローシスは何らかの原因で呼吸中枢が活性化し、換気量が増えることでPaCO2が下がる病態です。呼吸を駆動系・肺胞・血液の3つに分類すると、駆動系の問題に該当し、肺胞や血液の問題ではありません。このため鑑別はかなりシンプルになります。 原因を上げると下記が挙げられます。 ・低酸素血症による呼吸中枢へのフィードバック・敗血症の初期・疼痛、精神的苦痛・サリチル酸中毒・肝不全・妊娠 このう […]
1:作用機序 ■心臓への作用 心臓の刺激伝導系や作用することで“rate control”に作用します。房室結節を抑制することで寝室のrateをコントロールする作用があります。房室結節に作用する薬はβ-blockerと非ジヒドロピリジン系カルシウム受容体拮抗薬の2種類が重要です(カルシウム受容体拮抗薬に関してはこちらをご参照ください)。 ■なぜ心不全でβ-blockerなの […]
Stiff-person症候群(以下SPSと表記する部位があります)は1956年に14例の報告を契機に提唱された、成人発症、全身性の筋痙攣と硬直を呈する慢性進行性の症候群です(歴史的変遷を下図にまとめています)。以下の記事内容はそのほとんどをPractical Neurology 2011;11:272より引用させていただきました。 病態・抗体 病態としてはGABA作動性ニューロンが抑制されること […]