Wallenberg症候群(延髄外側症候群)
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)は延髄外側が障害された場合に呈する神経症候をまとめた「症候群」です。原因には脳出血、脳梗塞、腫瘍などがありますが、原因のほとんどが脳梗塞によるものです。そのためここでは延髄外側梗塞によるWallenberg症候群(延髄外側症候群)の特徴をまとめていきます。 疫学 以下の具体的なデータは延髄外側梗塞130例を扱った文献(Brain (2003), 126, […]
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)は延髄外側が障害された場合に呈する神経症候をまとめた「症候群」です。原因には脳出血、脳梗塞、腫瘍などがありますが、原因のほとんどが脳梗塞によるものです。そのためここでは延髄外側梗塞によるWallenberg症候群(延髄外側症候群)の特徴をまとめていきます。 疫学 以下の具体的なデータは延髄外側梗塞130例を扱った文献(Brain (2003), 126, […]
急性期脳梗塞診療は「いかに大動脈解離を除外するか?」というテーマを常に抱えています。大規模な3次救急病院では年1例くらいは脳卒中搬送で実は原因が大動脈解離であったということがあるのではないでしょうか?しかし、初発症状で神経所見を呈する大動脈解離は典型的な疼痛を訴えることが少なく診断が難しいことが知られており、rt-PA投与は禁忌で致死的になりうるため注意が必要です。ここではその特徴を文献的にまとめ […]
脳実質内の微小出血はCAA(cerebral amyloid angiopathy)や高血圧性に認める場合が有名ですが、低酸素血症にさらされた重症患者に多発微小出血を認める場合がありこれを”Critical illness-associated cerebral microbleeds”と表現します(全てはStroke. 2017;48:1085-1087から参照させていた […]
ここでは脳梗塞急性期での血糖管理をどの程度するべきなのか?に関してその背景となった研究などをまとめます。ガイドラインでは脳梗塞急性期での血糖管理は140~180mg/dLを目標とするようになっています。結論から申しあげると下記の通りです。 脳梗塞急性期の高血糖は予後不良因子 脳梗塞急性期の高血糖が予後不良因子であることはかつてから指摘されていました。(以下NEUROLOGY 2002;59:67– […]
スタチンによるLDL低下介入の臨床研究のそのほとんどが冠動脈疾患2次予防に対する介入の研究で、脳梗塞に対する2次予防の臨床試験は実は多くありません。ここではこれまで分かっていることを中心にまとめていきます。 結論からまとめると下記の通りです。 今までのstudyをまとめると下記の通りで、ほとんどが1次予防のデータで、2次予防のデータは”SPARCL”が代表です。スタチンによ […]
Summary and Recommendations DAPTを使うべき状況は以下①軽症非心原性脳梗塞(NIHSS<5点) or 高リスクTIA(ABCD2 ≧4点)②発症~72時間③抗血小板薬の選択:アスピリン+クロピドグレル④併用期間:21日間 ■クロピドグレル初回投与はloading(臨床試験では全てloadingあり、300mg or 600mg *日本では300mg/日)・これは […]
ここではくも膜下出血の「診断」のみを扱い、合併症管理や治療に関しては扱いません。研修医になって痛感したのは「いかにくも膜下出血の診断が難しいか?」という点です。これはなぜか学生のときはあまり教えてもらえませんでした(学生のときに学んだくも膜下出血はbasal cisternにばーんと出血があり、誰でも診断できるようなイメージがありました)。ここではくも膜下出血の診断の難しさと注意点をまとめます。 […]
1:血小板の生理 普段私たちの血管内皮細胞はNO(一酸化窒素)やPGI2(プロスタグランジンI2)などの働きによって、血栓が出来ないようにしています。しかし、血管壁が破綻して出血をすると血小板が止血において重要な役割を担います。 血管内皮細胞が障害されると、vWF(von Willebrand因子)を介在して、血小板がくっつきます。血小板はここで、ADP(アデノシン二リン酸)やTXA2(トロンボキ […]
血管奇形はそれぞれ名称と病態の対応関係がややこしいため、まとめます。 1: AVM (AV malformation:脳動静脈奇形)2: DAVF (dural AV fistula:硬膜動静脈婁)3: Carvenous hemangioma:海綿状血管腫4: DVA (developmental venous anomaly:静脈奇形)上記4つに分類します。以下にまとめ図を載せます。 ■ AV […]
1:薬剤のまとめ 以下にDOACそれぞれの特徴をまとめます。腎機能により薬剤量は調節が必要です。すべての薬剤でCCr<15 ml/minの場合は禁忌となり、ワーファリンを選択します(ワーファリンは透析患者での抗凝固に関しては出血合併を増加させるだけで血栓症は減らさない可能性があり注意が必要です)。 2:DOACの特徴 DOACのワーファリンと異なる特徴としては、半減期が短い、拮抗薬がない(新 […]