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神経

中枢神経原発悪性リンパ腫 PCNSL:primary CNS lymphoma

以下の内容のほとんどをBritish Journal of Haematology , 2014, 166, 311–325より参照させていただきました。一部未完成なところもあり恐縮ですが、share目的に掲載させていただきます。ここでは診断にfocusを当てまとめます。中枢神経系に影響を与える悪性リンパ腫は1:全身の悪性リンパ腫が中枢神経に浸潤する場合、2:中枢神経のみに発生する場合(全身には病 […]

軟髄膜原発悪性リンパ腫 PLML: primary leptomeningeal lymphoma

primary leptomeningeal lymphoma(PLML):軟髄膜原発悪性リンパ腫は中枢神経実質・全身のリンパ腫がなく、軟髄膜に腫瘍浸潤を認めるものです。PCNSLの7%、脳腫瘍全体のうち<1%, lymphoma全体の0.8%と非常に稀であり、また診断が極めて難しい疾患でもあります(PCNSL一般に関してはこちらをご参照ください)。私はまだ自分で診断出来たことが無いのですが […]

眼窩先端症候群・海綿静脈洞症候群

1:解剖と分類 眼窩先端部・海綿状脈洞部は解剖が非常にややこしい領域ですが、多発脳神経麻痺の際に必ず考慮しないといけない分野なのでここで改めてまとめます。 頭蓋内の神経が眼窩内へ脱出するためには「視神経管」、「上眼窩裂」、「下眼窩裂」の3つの出口があります。この出口をどのように障害するかによって症候群の名前が変わります(下眼窩裂の障害はまれなのでここでは紹介しません)。 上眼窩裂症候群、眼窩先端症 […]

高アンモニア血症 hyperammonemia

1:アンモニアの代謝・生理 人体にとって窒素(N: nitrogen)は細胞の代謝に必須の分枝です。アンモニア(NH3)はこの窒素の代謝に関与しています。アンモニアはグルタミンの合成に関与し、グルタミンがグルタミン酸へ分解されるときにアンモニアは産生されます。アンモニアとグルタミンは体内でこのような密接な関係にあります。 食事中の窒素(タンパク質に含まれる)は腸内細菌によって分解され、アンモニアと […]

肝性脳症 hepatic encephalopathy

1:病態・症状 肝機能障害によってアンモニア血中濃度が上昇し、脳での神経伝達へ影響を及ぼすことが主病態とされています。(アンモニア代謝に関してこちらをご参照ください)。通常はアンモニアを尿素回路で解毒することで血中アンモニア濃度が上昇しすぎないように調節されますが、肝機能障害ではこの尿素回路の解毒機序が働かないため血中アンモニア濃度が上昇します。 それでも肝硬変患者の多くが全員肝性脳症になる訳では […]

心房細動の抗凝固療法

心房細動の合併症として全身への塞栓症(特に脳塞栓症)が問題となります。心房細動での抗凝固療法に関してここでまとめます。 心房細動による塞栓症のリスク評価 代表的なリスク評価がCHADS2 scoreとCHA2DS2-VASc scoreです(下図)。点数が高ければ高いほど塞栓症リスクが上昇します。注意としてはこれはあくまで非弁膜症性心房細動の場合の話です。人工弁患者さんや僧房弁狭窄症患者さんではこ […]

脳梗塞とDAPT(dual antiplatelet therapy)

Summary and Recommendations DAPTを使うべき状況は以下①軽症非心原性脳梗塞(NIHSS<5点) or 高リスクTIA(ABCD2 ≧4点)②発症~72時間③抗血小板薬の選択:アスピリン+クロピドグレル④併用期間:21日間 ■クロピドグレル初回投与はloading(臨床試験では全てloadingあり、300mg or 600mg *日本では300mg/日)・これは […]

脊髄神経根 spinal nerve root 増強効果

0:解剖 通常硬膜内の神経根はBNB(blood nerve barrier)が保たれており造影MRI検査で増強効果を認めることはないですが、硬膜外の神経根と後根神経節(DRG: dorsal root ganglion)はBNBが脆弱なため造影MRI検査で生理的な増強効果を認める場合があります ( AJNR1996;166:173 )。 脊柱管内と脊柱管外で・硬膜→神経上膜(epineurium […]

くも膜下出血 診断

ここではくも膜下出血の「診断」のみを扱い、合併症管理や治療に関しては扱いません。研修医になって痛感したのは「いかにくも膜下出血の診断が難しいか?」という点です。これはなぜか学生のときはあまり教えてもらえませんでした(学生のときに学んだくも膜下出血はbasal cisternにばーんと出血があり、誰でも診断できるようなイメージがありました)。ここではくも膜下出血の診断の難しさと注意点をまとめます。 […]

アルコール関連中毒 toxic alcohols

1:代謝 普段私たちが飲んでいるアルコールは「エタノール」です(私は酒飲めないですが)。ここではエタノール以外のアルコールによる中毒を取り上げます。臓器障害をきたすアルコール関連物質として代表的なのがメタノールとエチレングリコールです。メタノールやエチレングリコールはこれらが直接臓器障害を起こすのではなく、アルコールデヒドロゲナーゼにより代謝された代謝物の酸(有機酸)が臓器障害を引き起こします。 […]