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医学いろいろ

ステロイド外用薬

分類 毛穴が多く、皮膚が降水部位は外用薬の吸収が良いことが知られています。このため、顔面、腋窩など外用薬の吸収が高い部位は”Very Strong”以上のステロイド外用薬は使用しません。逆に手掌、足底は吸収が低いため、”Strong”以上を使用するようにします。 以下部位とステロイド外用薬強度のおおまか対応関係を載せます。 ・顔面:”Me […]

平山病 Hirayama disease

病態 ・硬膜後方の前方移動により硬膜と椎体に脊髄が挟まれ、圧迫されることでC5~Th1髄節レベル(特にC7,8髄節レベル)の前核細胞障害をきたすことが原因とされます。循環障害をきたすことで最も脆弱な脊髄前角に限局した障害が起こるとされています。感覚神経は一般的に障害を免れます。若年性一側上肢筋萎縮症など様々な名称がありますが、何よりも日本の平山恵造先生が発見された疾患です。 ・頸部前屈が本疾患では […]

抗NMDA受容体脳炎

私は今まで同脳炎の患者さんを2例主治医として診させていただいた経験がありますが、毎回非常に悩み、印象に深く刻まれる経験をさせていただきました。Dalmau先生によって2007年に同脳炎12例の報告されてから(Ann Neurol 2007;61:25)、その特徴的な臨床像もあいまって現在は認知度がかなり上がっている脳炎です。Dalmau先生が発表された当初は「卵巣奇形腫に合併する脳炎」という認識で […]

GBS group B streptococcus/ Streptococcus agalactiae

1:病原体 GPC chain, Streptococcusの中でB群連鎖球菌に属します、Streptococcus agalactiaeと名前が付いています。Streptococcusは分類がややこしいのでまとめを載せます。 (以下は自験例のGBS菌血症の血液培養グラム染色画像です) 常在部位は以下の通りです。感染症は基本的にこれらから直接菌が波及、もしくは菌血症を経由することが発症します。・消 […]

高尿酸血症 hyperuricemia

1:尿酸の生理学 ヌクレオチドの産生経路は新規に作る経路(de novo経路)とプリン体を再利用する経路(サルベージ経路)の2種類があります。これらが代謝されると、キサンチンがキサンチンオキシダーゼにより最終的に尿酸となります。尿酸の産生は肝臓で行われており、1日約700mg/日産生されています。 このうち2/3は腎臓から排泄され、1/3は腸管で腸内細菌による分解されることで排泄されます(下図Ad […]

PICA単独解離 isolated PICA dissection

椎骨動脈解離は有名ですが、実はPICA(後下小脳動脈:posterior inferior cerebellar artery)に単独で解離を認める場合もあります。私はPICA単独解離を2例経験があり、勉強した内容をここでまとめさせていただきます。PICA領域の梗塞で、etiologyが分からずリスク因子に乏しい場合はPICA単独解離も考慮するべきと思います。一般的な椎骨動脈解離についてはこちらを […]

Wallenberg症候群(延髄外側症候群)

Wallenberg症候群(延髄外側症候群)は延髄外側が障害された場合に呈する神経症候をまとめた「症候群」です。原因には脳出血、脳梗塞、腫瘍などがありますが、原因のほとんどが脳梗塞によるものです。そのためここでは延髄外側梗塞によるWallenberg症候群(延髄外側症候群)の特徴をまとめていきます。 疫学 以下の具体的なデータは延髄外側梗塞130例を扱った文献(Brain (2003), 126, […]

てんかん重積と低体温療法

低体温療法 低体温療法は脳低温療法、TTM(targeted temperature management)など様々な用語が使用されますが、ここでは低体温療法という表現で統一させていただきます。てんかん重積の治療はもちろん抗てんかん薬(現病が自己免疫性脳炎の場合は免疫治療)が主体ですが、薬剤を最大限使用しても治療抵抗性の場合があり、その際に検討される治療法として低体温療法が挙げられます。用語の確認 […]

レジオネラ感染症 Legionella

1:病態 ■病原体:Legionella pneumophila  1976年アメリカフィラデルフィア州で指摘された新興感染症(細胞内寄生菌)。58種類菌種があるとされていますが、このうちLegionella pneumophila type1 (Lp1)が最も頻度も多く重症になりやすいとされています(後述しますが、尿中レジオネラ抗原検査で調べるのもこのタイプです)。日本では感染症法:第4類に指定 […]

起立性低血圧への治療介入

1:起立性低血圧に対する治療 1.1:非薬物治療 起立性低血圧に対する治療は基本対症療法です。薬剤は病態自体を改善するわけではないため、副作用も懸念があり、まずは非薬物療法の導入が重要です。どこまで患者さんに下記の内容を教育出来るかが日常診療の鍵です。以下に非薬物療法に関してまとめます。 ・飲水:300~500ml程度(意外と多いですね)時期:朝起床時、食事前飲水後:10-15分後に血圧上昇、40 […]