作用機序
ミコフェノール酸モフェチル(MMF: mycophenolate mofetil)はミコフェノール酸のプロドラッグです。MMFは体内でミコフェノール酸へ加水分解され、プリン体代謝を阻害します(下図参照)。これによりT・B細胞の合成を阻害し、免疫抑制作用を持ちます。
*リンパ球はプリン体合成をde novo経路に依存しており、他の細胞はsalvage経路も有しているためMMFにより抑制されづらい(確認中)

一般名:セルセプト
製剤:250mg/1Cp
投与量:2000mg/日 最大量:3000mg/日
*1g/日(分2)から開始して、2-4週ごとに増量する
投与方法:1日2回投与(12時間おきに内服)
使用する状況:ループス腎炎、強皮症による間質性肺炎など
副作用
消化管副作用(下痢、嘔気、腹痛)、感染症、骨髄抑制、リンパ腫、BKウイルス腎症
薬剤相互作用
併用禁忌:生ワクチン
併用注意:アザチオプリン、シクロスポリン、マグネシウム製剤、ランソプラゾール、シプロフロキサシン、アモキシシリン・クラブラン酸、リファンピシン、アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、不活化ワクチン