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医学いろいろ

静脈血液ガスと動脈血液ガスの違い

・学生や研修医のときに学習する血液ガスは基本的に「動脈」血液ガスですが、毎回毎回動脈血液ガスを評価することは集中治療室でAラインが挿入されている人でない限り現実的ではありません。・実臨床では静脈血液ガスをいかにうまく利用するか?(適切に解釈するか?)が重要です。 両者の違い・差について Can VBG analysis replace ABG analysis in emergency care? […]

脳梗塞と嚥下障害

基本の確認 ・脳梗塞で最も重度の嚥下障害を呈するのは核下性障害の延髄外側梗塞(こちら)です。高齢者の場合急性期の誤嚥は必発で窒息リスクも高く、若年者であったとしても嚥下機能の改善にはかなり時間がかかります(歩行機能が先に改善するので歩けるけれど嚥下障害を呈する walking dysphagiaが特徴)。・テント上の病変(核上性の病変)でも、両側性の障害(仮性球麻痺)では重度の嚥下障害を呈します。 […]

自己免疫性脳炎と自律神経障害

・無菌性髄膜炎のフォローアップで自律神経障害(代表的なのは尿閉)を呈する場合はこうした脳炎の可能性も考慮すべきです。・自己免疫性脳炎と自律神経障害の関係について論文をまとめます(一部notebook LMの記載をそのまま拝借します)。 自律神経障害の種類 徴候(Signs) 症状(Symptoms) 血管運動性障害(Vasomotor) 起立性低血圧(立位保持3分以内に収縮期血圧が20mmHg以上 […]

脳梗塞 急性期内科管理まとめ

再灌流療法(rt-PA, 血栓回収療法)に該当しなかった場合、脳梗塞は内科管理をしますが、そこでの要点をまとめます。細かい各論はリンクを掲載しているのでそちらをご確認ください。 抗血栓薬 非心原性脳梗塞の場合 抗血小板薬 ・急性期の抗血小板薬はアスピリンまたはクロピドグレルを用いる・クロピドグレルは必ずloadingする・DAPT(アスピリン+クロピドグレル)またはSAPT(アスピリン or クロ […]

Version 頭部回旋と共同偏視

発作での頭部回旋+共同偏視は元々”adversive”と表現されていました。この言葉には「逆側の方向」という意味を含んでおり、発作焦点の大脳半球と「対側」に頭部回旋と共同偏視を生じることを意味していました。しかし、発作焦点と同側に頭部回旋と共同偏視が生じることを”ipsilateral adversion”と表現すると言葉の意味がぶつかって矛盾してい […]

貧血のない低フェリチン血症

若年女性の原因不明の疲労感では私は必ずフェリチンを測定しています(たとえ貧血がなくとも)。低フェリチン血症の場合鉄剤を補充すると、疲労感だけではなくその他の不定愁訴のようなものも改善するケースをしばしば経験します。ただプラセボ効果の可能性も十分あり(特にこうした疲労感などはプラセボ効果を生じやすい)文献を調べてまとめます。 臨床研究 Iron supplementation for unexpla […]

Contrast-induced neurotoxicity/encephalopathy

冠動脈造影検査などのヨード造影剤投与後に中枢神経症状を呈すると、まっさきに脳血管障害を除外しにいきますが、それらが指摘できない場合考慮するのは”いわゆる”造影剤誘発性脳症です。臨床をしていると「他は除外されるし、時間的関係から確かに造影剤誘発性脳症しかないのかな、、、」という状況に遭遇します。 中枢神経症状を呈しており、①造影剤投与と時間的関係があり、②その他の原因(特に脳血管障害)を画像所見から […]

Prodromal DLB (demetia with Lewy bodies)

ここ最近外来をしながら気になっていたテーマです。高齢発症うつ病と診断されていろいろ薬を使われたけれど改善せずむしろ過鎮静になっていき実はレヴィ小体型認知症であったというケースにしばしば遭遇します。つまり、初期像は高齢発症うつ病とそっくりのDLB(dementia with Lewy bodies: レヴィ小体型認知症)があると思います。 DLBの全体像が完成する何年も前からαシヌクレインは蓄積して […]

Seizureと外傷

全般性強直間代発作(GTCS)後に外傷を呈することがしばしばあります。①意識消失による転倒に伴う場合、②GTCSの強い筋収縮によって身体に非常に強い外力がかかり、それによって脱臼や骨折などが生じる場合の2点が原因として挙げられます。特にGTCS後はpostictal confusional stateや鎮静薬剤の遷延などにより骨折に気づきづらいため常に念頭に置いておく必要があります。例えば四肢麻痺 […]

GHOST-CAP

・神経集中治療では”secondary brain injury”を防ぐ管理が重要で、そこでは脳のことだけを考えれば良いわけではなく全身管理が重要です。・急性脳損傷患者(つまり神経集中治療を要する患者)の全身管理をベッドサイドでチェックする際に有用な語呂“GHOST-CAP”を紹介します(もちろん患者ごとの個別化が必要です)。 “Use […]