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医学いろいろ

IVL intravascular lymphoma 血管内リンパ腫

病態 血管内リンパ腫はほとんどが腫瘍細胞がB細胞起源です。毛細血管内腔にリンパ腫細胞が浸潤、増殖し、大血管を侵襲することは通常ありません。血管外の腫瘤形成や末梢血でのリンパ腫細胞が検出されないため非常に診断が難しいことが特徴です。毛細血管を閉塞することで臓器虚血を引き起こし、障害される臓器としては中枢神経と皮膚が代表ですがどの臓器も浸潤しうるとされています。中枢神経に病変を呈する場合が多いため血液 […]

LEMS Lambert-Eaton筋無力症候群

病態 VGCC P/Q-type 抗体(電位依存性カルシウムチャネル)が関与しており、傍腫瘍性の自己免疫疾患とされています(必ずしも腫瘍を合併しない場合もあります)。神経終末のVGCCに対する抗体によってdown regulationし、Caイオンが流入せず、神経終末からのAch放出が低下→筋無力症状が出現します。(下図Ann. N.Y. Acad. Sci. ISSN 0077-8923より参照 […]

NSAIDsによる無菌性髄膜炎

教科書で無菌性髄膜炎と調べると必ず、薬剤性:NSAIDsと記載があります。認知はされているけれど、「NSAIDs髄膜炎の特徴は何か?」と質問されると答えに窮するため調べた内容をまとめます。 以下の内容はイブプロフェンによる無菌性髄膜炎36人の71エピソードをまとめたもので、Medicine 2006;85:214より参照しました。NSAIDs髄膜炎の報告はそのほとんどが、イブプロフェンによるもので […]

入院患者のDVT予防

入院患者さんのDVT予防に関してまとめます。 薬剤による予防 抗凝固薬の未分画ヘパリン、低分子ヘパリン、もしくはフォンダパリヌクスによる予防が用いられます。 未分画ヘパリンを1日2回 or 3回投与 or 低分子ヘパリンで予防効果、出血合併症の頻度を比べたmeta-analysisでは、いずれにおいてもDVT予防、PE予防、死亡、出血合併症に関して有意差は検出されませんでした(Chest  […]

スタチン Statin

脂質異常症の治療薬として確固たる地位を築いたスタチンに関してまとめます。ここではスタチンの薬理作用、特徴に関してまとめるため、脂質異常症での薬剤治療適応に関してはこちらをご参照ください。 作用機序 HMG-CoA還元酵素を阻害することで体内でのコレステロール合成を抑制することが作用機序になります。 強度 スタチンがどの程度LDL濃度を低下させるか?をスタチンの「強度」と表現します。強度はスタンダー […]

多発脳神経麻痺

多発脳神経麻痺は神経内科医にとって重要なテーマでコンサルテーションでも多いものです。ここで調べた内容をまとめます。 原因 色を付けさせていただいたのは個人的に大事と思っている疾患のまとめです。腫瘍、癌性髄膜炎、腫瘍の頭蓋底転移が原因といて非常に多く、また脳幹部の脳血管障害や感染症もそれに次いで多い印象が個人的にはあります。 実際の疫学としては、Keane先生がご自身の経験された多発脳神経麻痺979 […]

左心耳の世界

解剖・形態 左心耳(LAA: left atrial appendage)は1909年に同部位に血栓ができることで脳梗塞になることが指摘されてから脚光(?)を浴びるようになった解剖構造です。左心房と比較して左心耳は非常にcomplianceが高いため、圧が上昇した際のリザーバーとしての機能・役割があるのではないかと指摘されていますが、脳梗塞領域においては非常にやっかいな構造物です・・・。 左心耳は […]

脂質異常症 薬剤治療適応

ここでは脂質異常症に対しての介入方法をまとめます。海外のガイドラインは日に日にややこしさを増していて、また日本との相違点もあるため解釈が難しいところもあるので、細かいことにとらわれすぎず大枠をとらえることが重要と思い解説します。 薬剤治療の適応は? 脂質異常症の薬剤治療は「スタチン」が鍵の薬剤になります。スタチンの治療で理解しておくべき重要な点は背景の心血管合併リスクによりスタチンによる心血管合併 […]

AG開大性代謝性アシドーシス

血液ガスではたとえ一見酸塩基平衡がなさそうに見えても、必ずアニオンギャップ(以下AG)を計算する必要があります。そして、AGが開大していれば必ずAG開大性代謝性アシドーシスが存在します(physiological approachのStep4に該当します。血液ガスの詳しい解析法はこちらをご覧ください)。 AG開大性代謝性アシドーシスの原因は大きく4つでケトン・乳酸・中毒・CKDです。これは「暗記」 […]

急性大動脈解離をどう除外できるか?

大動脈解離ほど非典型例な症状で受診し、初診時に診断が難しい疾患はないと思います(誤診率は14~39%)。これも学生の時は簡単に診断できると思っていたけれどそうではない疾患の代表です(くも膜下出血やACSと同様)。かといって全員造影CTを撮影する訳にはいかないので、造影CT前にどこまで急性大動脈解離を除外できるか?どういうときに造影CTへ行くべきか?の判断が重要になります。以下のADD-RSとD-d […]