おすすめの医学書紹介です。私の尊敬するrheumatologyのI先生に教えていただきとても素晴らしい本なので紹介させていただきます。
コンセプトを端的に説明すると「内科医用の整形外科教本」で、primary careなどでも役立つ内容です。英語版しかないのですが(日本語訳本なし)、とても平易な英語で分かりやすく書かれています。教科書の様な堅苦しい感じではなく、語りかけるような文体で、また比喩を沢山使っているのですが面白いものばかりです。
私は師匠のS先生から整形外科知識や診察法をかなり教えていただいたこともあり、かなり興味がある分野(かつ神経内科医にとっては重要な分野)なので非常に面白く読むことが出来ました。内科医(特に膠原病科や神経内科医)で外来での整形外科的痛みなどにアプローチする機会が多い方にはとても良い本だと思います。
個人的にとても好感が持てる点は例えば膝のチャプターで「とはいってもどうしても膝の痛みが分からない場合があります。私も分からないことがあります。この場合は正直に分からないということを認めて、以下のようなステップを考えましょう」というような記載があり、非常にhonestyにあふれる点です。堅苦しい教科書ではこういう記載はないですよね。また近年こういったopinionを含んだ本が少ないのでとても嬉しいです。
Kindle版の方が紙の本より安いですし、すぐ手に入るのでおすすめです。以下にAmazonリンクを貼っておきますのでもしよろしければご検討ください。