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神経

血管迷走神経反射 Vasovagal syncope

失神の原因として最も多いのがVasovagal syncope(VVS)ですが,安易に過剰診断している例と逆に不必要な検査に走る例(特にてんかん疑いとして紹介されることがとても多い)が多い印象があります。つまりVVSらしさというところの検証が甘いまま安易に診断するか,除外診断に走ることが多い印象です。VVSについて私も充分語り切れないため改めていろいろ調べました。特に病態に関してはまだ解明されてい […]

重症筋無力症とhead drop (dropped head syndrome)

先日head dropが先行してクリーゼとなり初診断に至った全身型重症筋無力症(抗AChR抗体陽性)の症例がありました。head drop(首下がり)についてはこちらにまとめがありますが、ここでは重症筋無力症との関係についてまとめます。頸部屈筋と呼吸機能の相関関係やクリーゼリスクに関しては記載が文献上もありますが、頸部”伸筋”と呼吸機能に関しては確立していなさそうです。 “HEAD-D […]

視神経炎の過剰診断について

視神経炎の過剰診断について Stunkel L, Kung NH, Wilson B, McClelland CM, Van Stavern GP. Incidence and Causes of Overdiagnosis of Optic Neuritis. JAMA Ophthalmol. 2018 Jan 1;136(1):76-81. doi: 10.1001/jamaophthalmo […]

虚血性視神経症 ischemic optic neuropathy (ION)

視神経の血管解剖 解剖 ・内頸動脈⇒眼動脈⇒①網膜中心動脈,②後毛様体動脈(長/短)・網膜中心動脈:眼球の約1cm後方で視神経内に侵入して,網膜の内層を灌流する・視神経乳頭の血管支配:短後毛様体動脈,軟膜動脈網,脈絡膜血管⇒これらの細小動脈は塞栓により閉塞することは稀であり,動脈硬化や血管炎で障害されやすい 虚血性視神経症(ION: ischemic optic neuropathy)の分類 1: […]

NIH Stroke Scale (NIHSS)

NINDSの公式サイトこちら(このサイトから英語ですが元の評価記載のPDFファイルをダウンロードできます) 決まり事 1.見たままを客観的に記録する(きっとできそうと推測しない) 2.“最初”の反応を記録する(何回か実施してのベストではない) 3.患者を促して指導してはいけない 4.順番通りに行う(逆戻りしない) 5.全11項目 42点 *最大40点(失調は除外される) 各項目 *この項目だけ振り […]

Coma Recovery Scale -Revised

Disorder of consciousness(DoC):重度意識障害の持続(遷延性意識障害についてはこちらをご参照ください) 分類 Coma:昏睡UWS (Unresponsive Wakefulness Syndrome):無反応性覚醒症候群 *以前はvegetative state(VS)と表現されていたMCS (Minimally Conscious State):最小意識状態 Com […]

舌咽神経痛 Glossopharyngeal Neuralgia

本日外来で医師人生で初めて舌咽神経痛の症例を経験しました。三叉神経痛は普段から診慣れているので、それの舌咽神経Versionと思うと診療しやすかったです。三叉神経痛と同じですが、①舌咽神経領域に沿った②発作的かつ持続時間が短い瞬間的な神経障害性疼痛③誘因が重要と思います。三叉神経痛との鑑別は①の場所と②誘因が少し異なる点に着目します。痛み方は三叉神経痛そっくりです。 病態・解剖 原因 ・特発性・2 […]

ICU患者の髄液検査

ICU患者が新規に意識障害(または遷延性意識障害)を発症した際に原因精査(またはfever workup)で髄液検査をする意義はあるか?について調べた文献 Surgical ICU(脳神経外科,免疫不全者を除く70例)入室患者の髄液検査を検討した後ろ向きコホート研究 髄膜炎は0例(75例抗菌薬先行投与がある点に注意)Intensive Care Med 1997; 23: 749–752.  […]

棘下筋 infraspinatus

普段ルーチンでは診察しないですが、C5障害と神経痛性筋萎縮症を疑う場合必ずMMTを評価する必要があるのが棘下筋(infraspinatus)です。NeurologistだけではなくプライマリケアやERでも評価できると武器になります(管理人の自施設では教育しています)。 解剖 髄節:C5*C5障害で筋力低下を認める筋4つ:三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋・棘下筋末梢神経:肩甲上神経機能:肩関節外旋(小円 […]

長胸神経麻痺 翼状肩甲

長胸神経(long thoracic nerve)の支配筋は前鋸筋(serratus anterior)のみ 前鋸筋(serratus anterior)の解剖 ・髄節:C5-7 末梢神経:長胸神経 ・長胸神経の走行 ①C5, C6からの枝が中斜角筋の下で合流し、長胸神経の「上部」を形成*C5, C6は中斜角筋と後斜角筋の間を走行(47.6%), 中斜角筋を貫通して走行(33.3%),中斜角筋の表 […]