高アンモニア血症 hyperammonemia
1:アンモニアの代謝・生理 人体にとって窒素(N: nitrogen)は細胞の代謝に必須の分枝です。アンモニア(NH3)はこの窒素の代謝に関与しています。アンモニアはグルタミンの合成に関与し、グルタミンがグルタミン酸へ分解されるときにアンモニアは産生されます。アンモニアとグルタミンは体内でこのような密接な関係にあります。 食事中の窒素(タンパク質に含まれる)は腸内細菌によって分解され、アンモニアと […]
1:アンモニアの代謝・生理 人体にとって窒素(N: nitrogen)は細胞の代謝に必須の分枝です。アンモニア(NH3)はこの窒素の代謝に関与しています。アンモニアはグルタミンの合成に関与し、グルタミンがグルタミン酸へ分解されるときにアンモニアは産生されます。アンモニアとグルタミンは体内でこのような密接な関係にあります。 食事中の窒素(タンパク質に含まれる)は腸内細菌によって分解され、アンモニアと […]
1:病態・症状 肝機能障害によってアンモニア血中濃度が上昇し、脳での神経伝達へ影響を及ぼすことが主病態とされています。(アンモニア代謝に関してこちらをご参照ください)。通常はアンモニアを尿素回路で解毒することで血中アンモニア濃度が上昇しすぎないように調節されますが、肝機能障害ではこの尿素回路の解毒機序が働かないため血中アンモニア濃度が上昇します。 それでも肝硬変患者の多くが全員肝性脳症になる訳では […]
1:作用機序 PPIは胃の壁細胞H+/K+-ATPase(プロトンポンプ)を阻害することで胃酸分泌を抑える働きをします。ヒスタミン受容体拮抗薬は酸産生への機序のうち1経路しかブロックしないですが、PPIは最終的なプロトンポンプを阻害するためより強力な酸抑制作用を持ちます。 PPIは通常胃酸で活性化され、効果発現に数日時間かかります。この効果発現に時間がかかる点がヒスタミン受容体拮抗薬と比較しての欠 […]
0:原因 入院中患者の下痢は救急外来での下痢診療と異なります。その理由は、入院72時間以内では通常市中感染による下痢症を考えないためです(このため入院72時間以降の下痢では便培養検査は通常不要で、”3-day rule”と表現します)。入院中の下痢を私は3つ(抗菌薬関連感染症・薬剤性・経管栄養)+α(特殊な場合で考慮)で覚えています。 1:抗菌薬関連感染症2:薬剤性3:経管 […]
1:病態 通常胃内はpH=2程度の強酸性で、このままの状態だと組織障害性が高いですが、胃粘膜を保護する粘液を産生することでバランスがとられています。普段胃への血流のうち70~90%が胃粘膜に供給されますが、ICUに入室するような重症患者は循環不全などで胃粘膜への血流不全がおこり、ストレス関連粘膜障害(SRMD: stress-related mucosal damage)が起こるとされています。消 […]
私は救急外来での腹痛診療が苦手です。致死的疾患が多いこと、鑑別疾患が多いこと、造影CT検査まで行っても必ずしも診断が付かない場合があることなど理由は沢山あります。恐い経験を沢山積むとついつい造影CT検査の閾値が下がり検査過剰になってしまう場合もあります。「腹痛診療でなんでもかんでも造影CT検査となってしまうことを避けたい」という思いから、「いかに解剖・病態生理を腹痛診療に活かすか?」というテーマで […]
1:便はどのようにしてできるか? ・便の作られ方 便は結腸で水分吸収を行い、S状結腸で便の形態を整えることで作られます。便は30%:腸内細菌、70%:水分で構成されており、水分含有量が80%程度で泥状便、90%程度で水様便となります。一般的に食後から24~72時間で排出されるとされ、これよりも速いスピードで便が腸を通過してしまうと水分を十分に吸収しきれずに下痢に、これよりも遅いスピードだと便秘とな […]
1:薬剤のまとめ 以下にDOACそれぞれの特徴をまとめます。腎機能により薬剤量は調節が必要です。すべての薬剤でCCr<15 ml/minの場合は禁忌となり、ワーファリンを選択します(ワーファリンは透析患者での抗凝固に関しては出血合併を増加させるだけで血栓症は減らさない可能性があり注意が必要です)。 2:DOACの特徴 DOACのワーファリンと異なる特徴としては、半減期が短い、拮抗薬がない(新 […]