Guillain Barre症候群・ギラン・バレー症候群 総論
病態 ・末梢神経の髄鞘もしくは軸索の抗原に対して自己抗体が産生されることで末梢神経障害・神経根障害をきたすことがギラン・バレー症候群(Guillain Barre syndrome: GBS)の病態です。・想定されている病態機序が下図にまとめられています(Nat Rev Neurol. 2016;12(12):723-731.)。全体の約2/3に先行感染(関連のある病原体:Campyro […]
病態 ・末梢神経の髄鞘もしくは軸索の抗原に対して自己抗体が産生されることで末梢神経障害・神経根障害をきたすことがギラン・バレー症候群(Guillain Barre syndrome: GBS)の病態です。・想定されている病態機序が下図にまとめられています(Nat Rev Neurol. 2016;12(12):723-731.)。全体の約2/3に先行感染(関連のある病原体:Campyro […]
脳卒中(脳梗塞・脳出血)に合併するDVT予防に関しての代表的な文献をまとめます(入院患者一般に関するDVT予防はこちらにまとめがありますのでご参照ください)。結論を先にまとめると次の通りです。 ・脳卒中のDVT合併予防に間欠的空気圧迫法が推奨される。・弾性ストッキングは使用しないことを推奨(DVT合併予防効果がなく、皮膚トラブルが増加するだけのため)。 *間欠的空気圧迫法はIPC(intermit […]
聴力低下が疑われる場合に簡易的なベッドサイドのスクリーニングとして行われる診察がWeber試験とRinne試験の2つです(音叉が必要です)。基本的な検査ですが解釈が意外と混乱を招きやすいためここでまとめます。 Weber試験 音叉を頭頂部、前額部、鼻根部の正中にあて、「音が左右どちらがより大きく聞こえるか?」を確認します。これは骨導での左右差を確認しています。正常聴力の人も左右差を感じる場合がある […]
1:病態 ・せん妄は意識障害の分類ではここでは「一過性」の「覚醒障害」もしくは「認知障害」に該当する(Fig1)。覚醒障害が主体になる場合も、認知障害が主体となる場合もどちらもある。覚醒障害は軽度の覚醒障害を反映した注意障害(何かに集中し続けることが困難)や睡眠覚醒障害を呈する場合が多い。認知障害では見当識障害(特に時間→場所→人の順で障害される)を呈することが多く、また論理的な思考能力も障害され […]
意識障害へのアプローチ ・ここでは持続性の覚醒障害(一般的に「意識障害」と呼ばれることが多い)へのアプローチをまとめました。前に書かせていただいた「意識障害へのアプローチ」という旧記事の改訂版です。こちらの方が実臨床に即した内容と思いますのでもしよければご参照ください。 以下のフローチャートに沿って対応していきます。 ・意識障害の鑑別は”AIUEOTIPS”が有名である。これは鑑別疾患を網羅するた […]
ここでは筋疾患(ミオパチー: myopathy)を疑った場合にどのような病歴・身体所見に特に注目し、どの様な検査を検討するべきか?といったアプローチ方法に関してまとめます。 鑑別 ・炎症性筋疾患:皮膚筋炎、多発筋炎、免疫介在性壊死性筋症、封入体筋炎(下図参照)・全身性疾患:サルコイドーシス、抗ミトコンドリア抗体関連筋炎・ミトコンドリア病・周期性四肢麻痺(甲状腺機能)・糖原病(ポンペ病)・筋ジストロ […]
病態・分類 明らかな痙攣(convulsion)を呈さないてんかん重積である非痙攣性てんかん重責(NCSE)の存在は近年非常に有名になっており、救急領域でも知らない先生はおそらくいないと思います。認知は高まっていますが、個人的は注意点も多く感じます。 1:脳波検査を充分にせずにNCSEと判断する逆にあまりにもNCSEという言葉が有名になっているため「色々調べたけどよくわからなかったからきっとNCS […]
病態と病理 ・MTX(メトトレキサート)投与中の患者に発生する「リンパ球が過剰に増生した状態」をMTX-LPD: methotrexate-associated lymphoproliferative disorder(メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患)と称し、1991年Ellmanが報告したことに端を発しました(J Rheumatol 1991;18:1741)。ほとんどが関節リウマチ患者で […]
病態 ・神経痛性筋萎縮(NA: neuralgic amyotrophy)突然発症の肩周囲疼痛から上肢の筋力低下をきたす症候群として1948年にParsonage先生とTurner先生がまとめられたことに端を発します(このことから神経痛性筋萎縮は別名Parsonage-Turner症候群と称されます)。一般的には腕神経叢ニューロパチーの鑑別(腕神経叢炎 brachial plexitis)として捉 […]
私の専門である神経内科領域のおすすめ本(神経内科を専門とされる卒後3-5年後期研修医の先生方向け)をこの記事では紹介させていただきます。症候学・画像・電気生理・解剖・病理・雑誌とジャンルごとに掲載させていただきました。本の写真をクリックしていただくとAmazonのリンクに飛びます。 神経症候学 神経症候学を学ぶ人のために 著:岩田誠先生 神経症候・診察方法に関して包括的かつ具体的に(白黒ですが写真 […]