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神経

複視 diplopia

複視は鑑別の種類も多くいやな症候です。以下のフローチャートに則って鑑別を私はしています。 1:複視は両眼 or 単眼? 脳神経から外眼筋へ至る経路によって生じる複視は左右の眼が共同して動けないため、結像が網膜上でずれることによって生じます。このため両眼で複視を生じますが、単眼では複視を生じません。 一方で、単眼で複視を訴える場合は眼球の問題で外眼筋の問題ではありません。この場合は眼科に診察していた […]

眼位の評価・斜視 strabismus

そもそも眼位がずれているかどうか? ・眼位のずれ(斜視 strabismus)は大きな眼位のずれであれば誰にでもわかるのですが、わずかな眼位のずれをぱっと見ただけでは検出することは困難です。どうすれば微妙な眼位のずれ(斜視)を検出できるか?をここでは扱います。 ペンライト方(Hirschberg法) coroneal reflex ・ペンライトで眼球に光を当て、光が反射する位置(瞳孔の中央?瞳孔の […]

メトロニダゾール脳症 MIE: metronidazole induced encephalopathy

1:病態 メトロニダゾールは抗菌薬関連脳症(AAE: antibiotic-associated encephalopathy)の代表的な原因薬剤です。AAEに関してはセフェピム脳症のチャプターでまとめましたのでこちらをご参照ください。 機序としてはビタミンB1の代謝障害、GABA受容体が関係している可能性が指摘されていますが正確な機序は分かっていません。 メトロニダゾールの総治療期間は中央値35 […]

IgG indexって何ですか?

普段髄液検査の後に「IgG indexを計算してね」と上司から言われて計算するものの、「一体この値は何なんだろう?」と思っている研修医の先生方が多いと思います(私もそうでした)。ここではIgG indexが何を意味しているのか?について解説します。 1:髄液中のアルブミンをなぜ測るのか? IgG indexの計算式には血中と髄液中のアルブミン濃度が必要ですが、なぜアルブミンの値が必要なのでしょうか […]

抗血小板薬 antiplatelet drugs

1:血小板の生理 普段私たちの血管内皮細胞はNO(一酸化窒素)やPGI2(プロスタグランジンI2)などの働きによって、血栓が出来ないようにしています。しかし、血管壁が破綻して出血をすると血小板が止血において重要な役割を担います。 血管内皮細胞が障害されると、vWF(von Willebrand因子)を介在して、血小板がくっつきます。血小板はここで、ADP(アデノシン二リン酸)やTXA2(トロンボキ […]

DKA :diabetic ketoacidosis

1:DKAに関して ■高血糖緊急症 高血糖緊急症はDKA(diabetic ketoacidosis:糖尿病性ケトアシドーシス)とHHS(hyperosmolar hyperglycemic syndrome: 高血糖高浸透圧症候群)が挙げられます(下図にそれぞれの特徴を簡単に記載しました)。総合内科をやっていると、よく「血糖値が700mg/dLで高血糖緊急症です」とコンサルトがきますが、これは間 […]

高P血症 hyperphosphatemia

1:高P血症の病態生理 PはATP産生・解糖系など人体の機能維持に非常に重要な役割を担っています。このため人体はP欠乏に対してPを保持する機序を発展させてきましたが、逆にP過剰に対する有効な防御方法を身に付けていません。 高P血症による直接的な症状はありませんが、血管平滑筋細胞の骨、軟骨細胞への形質転換が起こる骨ミネラル代謝異常(血管石灰化・動脈硬化促進など)が問題となります。高P血症はCKD患者 […]

反復神経刺激試験 RNST: repetitive nerve stimulation test

RNST: repetitive nerve stimulation test(別名:Harvey-Musland test)に関して解説します。重症筋無力症を疑った場合に検査をすることが多いですが、「RNST陽性≠重症筋無力症」という点に注意が必要です(あくまで神経筋接合部の異常を検出するための検査です)。ここでは2,3Hzで行う低頻度反復刺激に関して解説します。 1:方法 ■刺激強度:最大上刺 […]

血管奇形まとめ

血管奇形はそれぞれ名称と病態の対応関係がややこしいため、まとめます。 1: AVM (AV malformation:脳動静脈奇形)2: DAVF (dural AV fistula:硬膜動静脈婁)3: Carvenous hemangioma:海綿状血管腫4: DVA (developmental venous anomaly:静脈奇形)上記4つに分類します。以下にまとめ図を載せます。 ■ AV […]

一過性全健忘 TGA: transient global amnesia

一過性全健忘(TGA: transient global amnesia・以下TGAと表記します)は日常臨床で比較的よく遭遇する疾患です(私は今年2~3か月に1回くらい)が、はじめて診療にあたったときは奇妙で不思議な感覚を今でも覚えています。臨床的な特徴をまとめます。 1:病態・誘因 一過性全健忘の「全: global」は「前向性健忘」と「逆向性健忘」いずれも含むことを表現しています。また一過性は […]