呼吸生理 酸素化
1:酸素化の病態生理 ここでは今までの話を踏まえて酸素化にスポットを当てて考える。全体図のうち、直接酸素化(PaO2上昇)に関与する項目は下図赤字部分だ。 これをイメージで理解するために下図を利用する。下図では酸素をオレンジ色のつぶつぶで表現している。酸素化とはつまり酸素をどうやって血液に届けるかである。 まず酸素は二酸化炭素と異なり勝手に素早く血液に拡散してくれないため、この酸素のつぶつぶを血液 […]
1:酸素化の病態生理 ここでは今までの話を踏まえて酸素化にスポットを当てて考える。全体図のうち、直接酸素化(PaO2上昇)に関与する項目は下図赤字部分だ。 これをイメージで理解するために下図を利用する。下図では酸素をオレンジ色のつぶつぶで表現している。酸素化とはつまり酸素をどうやって血液に届けるかである。 まず酸素は二酸化炭素と異なり勝手に素早く血液に拡散してくれないため、この酸素のつぶつぶを血液 […]
このチャプターは書き直した最新版があるので、こちらをご参照ください。 呼吸生理は人工呼吸管理の理解や、疾患の理解に重要だ。呼吸ある部分にだけ注目していると、「木を見て、森を見ず」となってしまうことが呼吸生理の最も難しいところだと思う。統合した理解のための全体図として下図を利用して説明したい。これを元に別の記事で肺炎ではどこが問題なのかといった疾患ごとの理解や酸素療法はどこに介入しているのかといった […]
「意識障害へのアプローチ」は改訂版を作成させていただきましたので、もしよければこちらをご参照ください(2021年2月7日管理人記載)。以下は旧記事になります。 先に意識障害を主に4つに分類しましたが、ここでは「持続性」の「覚醒障害」(一般的な意識障害)へのアプローチを解説します。これはあくまで私の方法ですが、具体的には下図の流れで診療をすすめていきます。 Step:1 ABCの確認・血液ガス(+血 […]
ここでは意識障害を「どう分類すると理解しやすくなるか?」に主眼を置いて考えます。 1:意識障害の分類 意識障害を理解する際、まずは意識を構成する要素を2つに分けると理解しやすくなります。覚醒(arousal)と認知内容(content)です。 意識障害の患者を診療するときは、この患者は「覚醒(arousal)の障害か?認知内容(content)の障害か?」を意識するとアプローチしやすくなります。 […]
商品名:トランサミン® 目的:出血時の止血剤 製剤:静注、内服いずれもあり *出血のときに「アドトラ」という言葉をよく聞くと思います。「アドナ+トランサミン」の略称で、私が初期研修医の時は最初全く理解できませんでした・・・。。アドナは一般名「カルバゾクロムスルホン酸」である。 「アドトラ」というと止血剤としてどちらも同等の効果を持つ印象を受けるが、実際にはトラネキサム酸は外傷、産科出血など様々な […]
ショック、人工呼吸管理、輸血などの勉強で重要なテーマ「組織への酸素供給」に関して解説する。 1:組織への酸素供給 DO2(delivery O2):組織への酸素供給は3つの要素により規定される。 Hb(血中ヘモグロビン濃度)、SaO2(動脈血のHb飽和度)、CO(cardiac output:心拍出量)の3つである。そして下図の式で計算される。 これはどういう意味か下図の模式図で考える。川があり、 […]
商品名:ボスミン® 組成:1mg/1ml(1Aあたり) 静注もしくは筋注(いずれも原液で使用) 適応:CPAでの組成 or アナフィラキシー *その他希釈して持続静注する場合 もあるが、昇圧薬としての持続静注は基本的にノルアドレナリンであり上記2つの使用法をマスターすることが重要。 単純なことであるが、アナフィラキシーの際に間違ってアドレナリンを1mg静注してしまうといったトラブルはよく起こる。 […]
輸液の理解のためにその基礎となる内容に関して解説します。 1:体液の分布 体液は1:血液、2:間質液、3:細胞内液の3つのコンパートメントに分けられます。このうち1:血液と2:間質液を合わせるたものを一般的に「細胞外液」といいます。輸液を考える際には、その輸液がコンパートメントのどこへ分布するか?を理解することが重要です。 そして、それぞれ血液:間質液:細胞内液は約1:3:8の比で容量が分布してい […]
抗コリン薬は副作用の点から処方する際に注意が必要であり、特に高齢者では注意が必要である。 臨床上重要なのは、抗コリン薬として分類されていないが抗コリン作用を有している薬剤が多々存在していることだ。その代表が、抗ヒスタミン薬、ベンゾジアゼピン系、抗精神病薬、三環系抗うつ薬である(下図)。特に抗ヒスタミン薬は市販薬, OTCにも含まれており注意が必要だ。 抗コリン薬は代表的なものとして下記が挙げられる […]
練習問題1:50才女性 主訴:下痢 pH=7.31, PaCO2=31 (mmHg), HCO3-=16, Na=142, K=2.2 , Cl=114 (mEq/L) Step通りに考えていく。 Step1はpH=7.31<7.35なのでアシデミア。アシドーシスではないことは前回解説した通りで注意したい。 Step2は1次性変化、今回はHCO3-=16 mEq/Lであり、代謝性アシドーシス […]