結論:できない・脳波が必要
“Semiology of subtle motor phenomena in critically ill patients” Seizure 2017;48:33-35.
・ICU患者の昏睡状態(GCS 3-9)かつ微細な不随意運動を呈する60名を対象にビデオ脳波検査(持続脳波検査ではない)でSaltzberg基準からNCSEに該当するかづおかを検討
・NCSEは23%
・不随意運動の内訳:不連続なミオクローヌス、不連続な強直性の筋活動が最多
| 種類 | NCSEあり (n=14) | NCSEなし (n=46) |
|---|---|---|
| ミオクローヌス | 10名 (71%) ・部位: 舌(2)、口周囲(2)、顔(2)、上肢(6)、下肢(4) ・発生パターン: ほぼ持続的(3)、散発的(2)、群発(5) | 19名 (41%) ・部位: まぶた(1)、顔(1)、上肢(11)、下肢(7)、体幹(3) ・発生パターン: ほぼ持続的(5)、散発的(8)、群発(6) |
| 強直性筋活動 | 3名 (21%) ・部位: 上肢(1)、下肢(3) ・持続時間: 1〜10秒 (平均5秒) | 19名 (41%) ・部位: 顔(1)、上肢(16)、下肢(12)、体幹(1) ・持続時間: 1〜30秒 (平均4秒) |
| 自動症) | 2名 (14%) ・部位: 口腔顔面(1)、上肢(1) ・発生パターン: ほぼ持続的(1)、散発的(1) | 8名 (17%) ・部位: 口腔顔面(4)、上肢(3)、下肢(2) ・発生パターン: ほぼ持続的(2)、散発的(6) |
| 眼球偏位 | 2名 (14%) ・発生パターン: ほぼ持続的(1)、散発的(1) | 4名 (9%) ・発生パターン: ほぼ持続的(1)、散発的(3) |
・結果:運動の種類、部位、持続時間どの症候学的特徴でもNCSEかそうではないかの区別はできなかった
⇒結論:運動の特徴からNCSEか?そうではないかを区別することは困難であり脳波が必要である
“Involuntary movements in patients with impaired awareness: A comparative study of phenomenology and neurophysiological evaluation” Seizure: European Journal of Epilepsy 2025;132:82–87.
・意識障害でNCSE疑いでビデオ脳波をうけた98名の後ろ向き観察研究(上述の研究はICUセッティングに限定しているが、ここではより広くしている)*意識障害の具体的な数字に関しては記載なし
・盲検化した状態でてんかん専門医2名と不随意運動の専門医2名がビデオ映像を確認して不随意運動の分類とてんかん性か?非てんかん性か?を判定して、検証
・NCSE 37.8%
・不随意運動の内訳:ミオクローヌス(43.3%)、振戦(26.8%)、間代運動(19.6%)
⇒NCSEと非NCSEで不随意運動の種類に有意差なし

・専門医の診断精度:感度54.1%, 特異度 68.9%
⇒微細な運動徴候だけでNCSEかどうかの判定はできず、ビデオ脳波が必要