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2025年

メニエール病 Ménière’s Disease

病態 ・解明されていないが,内リンパ水腫(Endolymphatic Hydrops:内耳の膜性迷路内にある内リンパ液の量が増加した状態)より発作的なめまい,蝸牛症状を呈することが推定されている.・より具体的な仮説としては、内リンパ管の拡張に続発してライスナー膜(Reissner’s membrane)が微小破裂し,蝸牛有毛細胞や第8脳神経がカリウムが豊富な外リンパ液を繰り返し暴露することになり, […]

FOUR score

FOUR scoreは神経集中治療領域での意識状態の評価で有用です. 意識状態の評価はGCS(Glasgow come scale)が一般的ですが,集中治療室では気管挿管されている患者が多く言語(Verbal response)の評価ができない点が問題です.また脳幹反射も評価できません. FOUR( Full Outline of Unresponsiveness) scoreは開眼, 運動反応, […]

特発性頭蓋内圧亢進症 IIH: Idiopathic Intracranial Hypertension

恥ずかしながら私(管理人)は今まで診断例がありませんが、先日疑う症例があり(結局違いそうですが)NEJMのreview articleをまとめます。 N Engl J Med 2025;393:1409-19. 病態 1. 肥満が、体幹を介して頸静脈圧を上昇させる。2. この静脈圧の上昇が頭蓋内の硬膜静脈洞に伝達され、CSF吸収のための圧勾配が減少し、ICPが上昇する。3.&n […]

心停止後の神経予後評価 2025年版

2021年度版の推奨に関してはこちらの記事にまとめさせていただきましたが,新しい版がでましたのでこちらにまとめます。 Nolan JP, Sandroni C, Cariou A, Cronberg T, D’Arrigo S, Haywood K, Hoedemaekers A, Lilja G, Nikolaou N, Olasveengen TM, Robba C, Skrifv […]

血管迷走神経反射 Vasovagal syncope

失神の原因として最も多いのがVasovagal syncope(VVS)ですが,安易に過剰診断している例と逆に不必要な検査に走る例(特にてんかん疑いとして紹介されることがとても多い)が多い印象があります。つまりVVSらしさというところの検証が甘いまま安易に診断するか,除外診断に走ることが多い印象です。VVSについて私も充分語り切れないため改めていろいろ調べました。特に病態に関してはまだ解明されてい […]

医學事始 神経診察ハンズオンセミナー 2025年11月1日@東京国際フォーラム

いつかやりたいなと思っていた個人企画の勉強会を開催しました。企業や製薬会社、学会などのバックアップは全くなし、宣伝はSNSには流さず医學事始のLINEグループのみに流して本当に興味がある方だけに来ていただく方式にしました。 もともとは30人の募集としていましたが予想外に132人と多くの希望があったため、定員を40人にして抽選方式にさせていただきました。東北~九州まで全国各地から沢山の方々にご参加い […]

重症筋無力症とhead drop (dropped head syndrome)

先日head dropが先行してクリーゼとなり初診断に至った全身型重症筋無力症(抗AChR抗体陽性)の症例がありました。head drop(首下がり)についてはこちらにまとめがありますが、ここでは重症筋無力症との関係についてまとめます。頸部屈筋と呼吸機能の相関関係やクリーゼリスクに関しては記載が文献上もありますが、頸部”伸筋”と呼吸機能に関しては確立していなさそうです。 “HEAD-D […]

視神経炎の過剰診断について

視神経炎の過剰診断について Stunkel L, Kung NH, Wilson B, McClelland CM, Van Stavern GP. Incidence and Causes of Overdiagnosis of Optic Neuritis. JAMA Ophthalmol. 2018 Jan 1;136(1):76-81. doi: 10.1001/jamaophthalmo […]

虚血性視神経症 ischemic optic neuropathy (ION)

視神経の血管解剖 解剖 ・内頸動脈⇒眼動脈⇒①網膜中心動脈,②後毛様体動脈(長/短)・網膜中心動脈:眼球の約1cm後方で視神経内に侵入して,網膜の内層を灌流する・視神経乳頭の血管支配:短後毛様体動脈,軟膜動脈網,脈絡膜血管⇒これらの細小動脈は塞栓により閉塞することは稀であり,動脈硬化や血管炎で障害されやすい 虚血性視神経症(ION: ischemic optic neuropathy)の分類 1: […]

大橋歩さんの挿画「カラフルな編集者たち」

村上春樹さんのエッセイ集「村上ラヂオ」(全部で1から3まであります)では、エッセイ事に大橋歩さんの挿画が描かれています。今回、これらの挿画作品が早稲田大学の村上春樹ライブラリーで特別に販売されることになり(こちら)、私は都合が合わず買いに行くことができなかったのですが前に一緒に働いていた集中治療医のO先生が私の分まで購入してくださいました(本当にありがとうございます)。 私の購入させていただいた絵 […]