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拙著「レジデントのための神経診療」販売中です!

いつもブログ・ホームページをご覧になっていただき大変ありがとうございます。2023年8月28日に管理人が執筆させていただきた、「レジデントのための神経診療」が医学書院より発売となりその宣伝となります。 本書は神経内科非専門の初期研修、総合内科、救急科などの先生方向けの入門的な内容で、病歴+神経所見の取り方”history and physical”、病巣を推定するために武器 […]

拙著「内科診療ことはじめ」発売中です!

いつもホームページをご覧になっていただき大変ありがとうございます。今回は宣伝になります。私(管理人)が執筆させていただいた初期研修医の先生方向けの本「内科診療ことはじめ」が2022年3月7日羊土社さんから発刊となりました!国保旭中央病院でご指導いただいた総合診療内科の塩尻俊明先生に監修いただいております! 内科の幅広い分野に関して「研修医の先生方」を対象に、救急外来・病棟や”prima […]

広告:Medixpostさんのご案内

以下広告です。 日本の脳神経内科医の2人に1人が利用中のMedixpostをご存知ですか? Medixpostは、「明日からの臨床に役立つ」脳神経内科領域に特化した情報サイトで、全国の教授の先生から推薦いただいています! エキスパートの知識を手軽にアップデートでき、最新の重要情報もニュース感覚で手に入ります。 こちらまたは以下のバナーより数分で、無料登録いただけますので、是非ご検討ください!(医師 […]

NIID: neuronal intranuclear inclusion disease 神経核内封入体病

原因:NOTCH2NLC遺伝子の5’非翻訳領域のCGG遺伝子全身病であり核内封入体が蓄積する疾患 多くは孤発性(一部家族性) 臨床像:認知症*パーキンソニズム、小脳失調、自律神経障害(縮瞳が重要)、意識障害 検査:MRI皮質直下白質の線状DWI高信号に特徴的、神経伝導検査は伝導速度低下 診断:皮膚生検 脂肪細胞、線維芽細胞および汗腺細胞における1.5~3mmのエオジン好性ユビキチン陽性 […]

緊急での鎮痛管理

緊急での鎮痛管理に関してH先生から教えていただいた内容をまとめます。 オピオイドを使用する際必ず確認すること(間違いを防ぐために) 1:投与経路(静注か皮下注か?)2:薬剤の濃度・組成3:最終投与がいつ?投与量がどのくらい? フェンタニル ・代謝:肝臓CYP、代謝産物の活性:なし・腎障害の影響:なし(腎機能による投与量の調整不要)・製剤:静注用 1A=100μg/2mL・組成:静注用 1A+NS8 […]

髄液細胞数

基本 正常値:~5個/μL*海外の文献では10個/μLを基準としているものもあるので注意が必要 細胞とは?=白血球形態:単核球(≒リンパ球),多形核球(≒好中球)に分類 上昇の原因:中枢神経での炎症*髄液蛋白の上昇(こちら)は患者背景による影響(高齢、頸椎症、糖尿病など)が大きく、必ずしも病的とはいえないですが、細胞数増多は確実に病的です。 細胞分画による原因推定 ①単核球増多:自己免疫性,ウイル […]

武蔵境のありくい 著:村上春樹

村上春樹さんの新作が新潮2025年5月号に掲載されました。タイトルは「武蔵境のありくい」です。私(管理人)は昔研修病院が近くにある関係で武蔵境に3年くらい住んでいたのでとても馴染みがある地名で、タイトルを知ったときは「まさかあの武蔵境が舞台に!」とかなり驚きました。武蔵境は中央線で三鷹の隣の駅で、駅前に大きなイトーヨーカドーもあるし、カフェやパン屋も色々あって、落ち着いており住みやすい土地でした。 […]

時間がない中でいかに論文を読むか?

臨床医はとにかく時間がありません。私(管理人)もタイムマネジメントが下手で、常に何かに追われながらひーひー過ごしています。そんな忙しい日々の中で「どうやって論文を読むか?」というテーマを検討します。私が実践している方法は「隙間時間をフル活用する」です。別に特段目新しい内容ではないと思うのですが、ポイントはスマートさではなく「泥臭さ」です。 隙間時間を軽視しない 私は病院内でのエレベーターの待ち時間 […]

ocular bobbing

意識障害で生じることがある垂直性の眼球運動として“ocular bobbing”があります。水平性眼球運動の”ping-pong gaze/rovig eye movement”はこちらをご参照ください。典型的なocular bobbingは橋の障害(特に血管障害や腫瘍など)で生じることがどの教科書にも書いてあり有名です。しかし、橋の障害以外でも生じ […]

Gerstmann症候群

Gerstmann症候群を呈している患者が入院し、そういえば今までGerstmann症候群の記事を作っていなかったなーと調べてみると混沌たる世界に足を踏み入れてしまいました、、、。まだまだ文献の読み込みが浅いのですが、少しずつ足していければと思います。 はじめに ・元々は左頭頂葉角回の障害(angular gyrus syndrome)による身体認識障害 body schemeの障害(特に手指)の […]

ping-pong gaze/roving eye movement

ping-pong gaze/roving eye movement ・症候:両眼の左右への数秒間隔(2.5-8秒)の周期的な運動(卓球のボールを追いかけているようなことからping-pongと名付けられている)*動画:こちら Neurocrit Care 2018; 29:315–316. 両側大脳半球梗塞の症例*動画:こちら N Engl J Med 2015;372: e34 肝性脳症の症例 […]

CKD・透析患者の神経障害性疼痛管理

神経障害性疼痛の管理一般に関してはこちらをご参照ください。 腎機能障害の場合,SNRIはCCr<30h禁忌(デュロキセチンが使えないのがきつい),プレガバリンは禁忌ではないですが腎代謝で投与量の調整が必要であり、薬剤選択がかなり厳しくなります。日常臨床でも悩むことが多いです。以下の文献を元に神経障害性疼痛のところのみ抜き出して検討します。 “Clinical Pharmacolo […]

coat-hanger headache

ハンガーにコートをかける部位、つまり後頸部~両肩(僧帽筋の部位)に立位になると疼痛を認め、臥位で改善する症候を“coat-hanger headache”と表現します。変な表現ですが、私この症候かなり好きです。 自律神経障害の起立性低血圧による僧帽筋や脊柱起立筋の虚血が原因と推定されており、立位で誘発され、座位や臥位になると改善することが疑うポイントです(自律神経障害につい […]

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