注目キーワード

オファツムマブ Ofatumumab

多発性硬化症に対するDMD(disease modifying drugs)として現在最も使用されるようになったgame changerの様な薬剤です。high efficacy therapyとしてのナタリズマブはどうしてもJCVの点で懸念があり使いづらさがありましたが、オファツムマブの登場で一気に代わりました。多発性硬化症の治療全般に関してはこちらを参照ください。 製剤 商品名:ケシンプタ®製 […]

Campylobacter fetus

Campylobacter fetusによる髄膜炎のケースプレゼンテーションを目にして、全く知らなかったので勉強しました。 元文献:Clinical Infectious Diseases 2014;58(11):1579 – 86. 基礎知識 ・Campylobacter jejuni, coliに次いで稀であるが認めるCampylobacter属の菌(GNR)・牛、羊の腸管に存在する・感染経路 […]

呼吸様式の身体診察

呼吸は本来に充分余力がある状態で、呼吸に悪影響がでたとしても初期段階ですぐにSpO2は低下しません。SpO2が低下し酸素需要があるということは既に呼吸不全がかなり進行していることを意味します。酸素1L/minだから大丈夫という意味ではなく、酸素需要がある時点で充分に呼吸不全が進行している状態です。 ではSpO2が低下していない初期段階の呼吸不全をどう検出するか?に関してはphysical(身体所見 […]

東京ベイ・浦安市川医療センター 内科専攻医募集のご案内

私(管理人)は千葉県浦安市にある東京ベイ・浦安市川医療センター(以下東京ベイ)でNeurologistとして働いており、東京ベイの総合内科専攻医研修(後期研修)の紹介・案内をさせていただきます! Hospitalist形式の総合内科研修 東京ベイの総合内科(GIM: general internal medicine)は内科疾患全般を管理しており、外来~病棟まで幅広い疾患を学ぶことができます。特に […]

てんかん発作後の”鼻をこする動作” postictal nose-rubbing

認知症が背景にある高齢女性が施設で数分間呼びかけても反応がないことを繰り返すという主訴で外来紹介受診になりました。施設の方からみると「鼻を毎回こすっている」という症状が気になるということで、最初は全く意味が分からなかったのですが(患者さん本人はこのことを憶えていない)、調べていると“postictal nose-rubbing”という3ページの面白い文献がありました(Neu […]

精神症状と自己免疫性脳炎

抗NMDA受容体脳炎が2007年提唱されてから、脳炎と精神病の関連性について色々検討されてきました。救急外来から「初発の精神症状で脳炎の可能性はどうでしょうか?」というコンサルテーションはNeurologistにとって本当によくあります(特に当院は精神科常勤医がいないため、そもそも入院させて良いのか?という判断も求められます)。とりあえず文献を列挙しますが、またよくまとめたいと思います。 精神症状 […]

認知症と自己免疫性脳炎

変性疾患の認知症とおもっていたけれど、実は自己免疫性脳炎というケースがあります。この場合免疫治療により治療介入可能なので(treatable dementiaに該当)、見逃さないように注意が必要です。これらに関してまとめた文献を紹介していきます。最近亜急性経過の認知症で受診してLGI1脳炎の診断に至った例を経験したばかりなので、とても勉強になりました。 文献:自己免疫性脳炎側からのapproach […]

吃逆 hiccups

病態 ・横隔膜の筋収縮により、強制吸気が生じ、喉頭蓋が閉鎖し音(例:「ひっく」)がでる・求心路:横隔神経,迷走神経,交感神経・遠心路:横隔神経・中枢:不明であるが,延髄・脳幹網様体・視床下部などが推定されている 原因 中枢神経 ・延髄外側症候群(こちら):日常臨床で難治性の吃逆として良く遭遇する・最後野症候群を呈する脱髄疾患:NMOSDが代表的 横隔神経・迷走神経を刺激する病態 ・頸部腫瘍,縦隔腫 […]

脳腫瘍の画像

画像ごとの考慮すべき点 CT ・高吸収:細胞密度が高いことを反映する 悪性リンパ腫など・石灰化:oligodendroglioma MRI ・DWI, ADC map:拡散制限があると細胞密度が高いことを示唆・T2/FLAIR像:astrocytomaはT2-FLAIR mismatch(T2WIで高信号の部位が、FLAIR像で低信号)を認める場合がある・T1:出血病変・Gd造影T1:壊死があると […]

外リンパ瘻 perilymphatic fistula

SSHL(こちら)の鑑別としてNeurologistにとってやっかいなのが外リンパ瘻(PLF: perilymphatic fistula)です。外傷歴や疑わしい病歴があればすぐに耳鼻科コンサルトになりますが、それらの病歴がない場合はどうしても侵襲的アプローチが必要となるため非耳鼻科医にとっては限界があります。私は現在耳鼻科常勤医がいない病院で急性期のめまい診療の責任を担っているので、耳鼻科領域の […]